後半の八幡が特に。
虎峰side
皆さんどうもおはようございます、趙虎峰です。いきなりですが今日は平日の休みで、クラスメイトや雪ノ下師姉、冬香さんと共に八幡の居る医療室に足を運んでいます。
セシリー「今日は八幡起きてるかなー。」
虎峰「さぁ…どうでしょうかね?」
沈華「いい加減、起きて欲しいものですわね。あの寝坊助さんは。」
陽乃「仕方ないんじゃない?暁彗が相手だったんだし、勝っても負けても八幡君がこうなる事くらいは予想出来るよ。」
沈雲「しかし、本当に目を覚まして欲しいです。もう3日間ですから、そろそろ起きていてもいい頃ですが。」
冬香「あまり急かすのはよろしくないですが、確かに起きて欲しいですね。八幡さんのお話も聞きたいですし。」
近況の変化といえば、見事にセシリーと雪ノ下師姉、冬香さんは八幡を名前呼びする程になっています。
虎峰sideout
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ガラガラ
虎峰「八幡?失礼しますよ?」
セシリー「どうー?起きてるー?寝てるー?それとも不在ー?」
沈雲「流石に不在は無いのでは……」
八幡「………よ……よぉ……」
陽乃「八幡君っ、起きたんだね!良かったよ、目が覚めてくれて!」
冬香「ええ、本当に。ご気分はいかがですか?八幡さん?」
八幡「……と、とりあえず……何でもいいから食べ物が…欲しい……です。」
沈華「そんな事を言われても、此処は医療室なんだから食べ物なんて食堂以外に無いわよ。それに、持ち歩いてる人なんて………」
セシリー「あたし栄養補助食品なら持ってきてるよー。」
沈雲「……持ってきていたんですね。」
八幡「……セシリー頼む……それを俺にくれ……真夜中の3時に起きてから眠れなくてずっと空腹と戦ってたんだ。」
冬香「そ、それは…なんと言いますか……いたたまれないですね。私、食堂から何か持ってきますので、それまではセシリーさんのそれで我慢してて下さい。」
虎峰「あっ、僕も手伝います!」
そう言ってから2人はまた出ていった。
セシリー「それでー八幡?これがそんなに欲しいのかなー?」
八幡「お……おう。」
セシリー「それならさー、私が食べさせてあげよっかー?その方が楽でしょー?」
八幡「い、いや……そこまでしなくても大丈夫だ……手は動くから。」
セシリー「えーいいでしょー!あたしが食べさせたいんだからー!」
沈華「師姉。もう手渡した方がよろしいのでは?比企谷少しゲッソリしてますし。」
陽乃「そ、そうだね~。食べさせるのは今度にして渡してあげたら?」
セシリー「あたしは今、食べさせてあげたいんですー!こんな状態の比企谷に1人で食べさせろって言うんですか!陽姐っ!」
沈雲「全然聞く耳を持ちませんね。」
この状況で全く引かないセシリー。それが返って逆効果になっていた。
八幡「寄越せえぇぇぇ!!!」
セシリー「えっ?きゃっ!?」ドサッ!
八幡がセシリーに飛び掛かり、覆い被さってる状態だった。
3人「なっ!?」
セシリー「えぇぇ!?ちょ、ちょっと八幡!?な、何してんのっ!?///」
八幡「いいから寄越せっ!でないと勝手に食っちまうぞ!」
セシリー「わ、分かった!分かったから落ち着いてよ八幡!///顔近いってー!///」
沈華「……本能で動いてますわね。」
陽乃「なんて羨ま……羨ましいっ!!」
沈雲「言い直せてませんよ。」
外野はそんな会話をしていたが、とうの本人達は作業を進めていた。こんな状況にも関わらず、セシリーは食べ物を渡そうとはせず、袋から開けて八幡に差し出していた。
意外と頑固だったりして。
沈雲「えーと……比企谷君?そこから退けてあげたらどうだい?」
沈華「そ、そうよ。見てるこっちが恥ずかしくなってくるわ。」
八幡「………」
陽乃「……全然聞いてない、それどころか食べ物の方しか見てない。」
セシリー「は…はい、あ~ん。」
八幡「あーん。んぐっ……んぐっ…」モグモグ
八幡「ん、美味い。もう1つくれ。」
セシリー(……これはこれで……良いかも。)
陽乃「ねぇセシリー?この状況楽しんでるように見えるのは私の気のせい?」
セシリー「やだなー陽姐ー。そんなわけ無いじゃーん。えへへ♪」ニコニコ
黎兄妹「楽しんでいますね(わね)。」
陽乃「ズ~ル~いっ!私も八幡君に食べさせてあげたーいっ!」
セシリー「食べ物来たらやればいいでしょー?私の待ちに待った楽しみを取らないでよ陽姐ー。はい、あ~ん♪」
八幡「あーん。むぐっ…むぐっ…」
陽乃「むぅ〜!!」
沈雲「………早く戻って来てください、冬香殿、趙師兄。こっちはもう限界です。」
沈華「早くしないと、セシリー師姉と陽乃師姉がいけない方で壊れてしまいますわ。比企谷はもう壊れてますけど。」
一方、食堂から食べ物を持って医療室に戻る途中の僕と冬香さんはというと………
冬香「これだけあれば足りるでしょう。八幡さんはそれほど大食いというわけでは無いのですよね?」
虎峰「はい。一応、普段の食事を見ての判断ですので、少し多めで良いと思います。」
冬香「それにしても、残った4人は大丈夫でしょうか?少し心配ですね。もしかすると、八幡さんが誰かを襲っていたりして。」
いえ、八幡さんに限ってそんな事は無いでしょうが、あまりの空腹に誰かを……
虎峰「怖い事を言わないでくださいよ。それに僕には八幡がそんな事をするとは、とても思えません。」
冬香「そ、そうですよね。八幡さんに限ってそんな事は無いですよね。」
虎峰「あっ、もう着いたみたいですよ。きっと待ちわびてるでしょうね。」
冬香「ええ。早く持って行って差し上げましょう。」
僕と冬香さんが居良質の扉を開けると、目の前には八幡がセシリーを押し倒している光景が広がっていました。
沈雲「あぁ…お戻りになられましたか。」
沈華「やっと……来ましたわね。」
虎峰「こここ、これは一体どういう事ですかっ!?」
陽乃「………セシリーが八幡君に食べ物食べさせたいって言って、私達が止めてたら八幡君が押し倒したの。」
虎峰「………それで何故、雪ノ下師姉は涙目になっているのですか?」
陽乃「だって〜、私も八幡君に食べさせてあげたかったんだも〜ん!それなのにセシリーだけズルいよ!!」
冬香「そうだったんですね?陽乃様。そうでしたか。私達が居ない間にそんな事があったのですね?」ニコニコ
陽乃「え?冬香ちゃん?」
冬香「申し訳ないのですが、あの2人に事情を聞きたいので、少しの間廊下で待っててもらえますか?勿論、食べさせるのは無しですよ?」ニコニコ
陽乃「そんなぁっ!?」
冬香「ナニカイイマシタカ?」ニコニコ
陽乃「……いえ、何でもありません。」
冬香「物分かりの良い先輩を持てて私は幸せ者です。では、失礼します。」
陽乃「こ、怖かった……」ガタガタ…
虎峰「あの2人、大丈夫ですかね?」
沈雲「死にはしないでしょうが、」
沈華「生き地獄を見ますわね。」
3人「合掌。」
冬香「少し宜しいでしょうか?お二人共?お聞きしたいのですが。」ニコニコ
セシリー「えー何?どうかし…ヒッ!?」
八幡「………」
冬香「これは一体どういう状態なのか、分かりやすく教えて頂けると嬉しいのですが、よろしいでしょうか?」ニコニコ
セシリー「あ、あの、え、えーと……」
冬香「答えられないのですか?困りましたね。それでは正座して頂かなくてはならないのですが、それでもよろしいでしょうか?」ニコニコ
八幡「……食べ物はあるんですか?」
冬香「はい、お持ちしましたよ。ですがその前にこれを説明して頂きたいのですが?」ニコニコ
八幡「……セシリーから食べ物をもらっていただけです。それだけです。」
冬香「それでしたら、わざわざそんな体勢でいる必要は無いと思うのですが?それとも八幡さんは、そうでもしなければ食べられないのですか?」ニコニコ
セシリー「あ、あのー…私が食べさせたいって言ったからこうなったので、八幡は許してあげてください……なんて。」
冬香「………へぇ、それでそんな態勢に?面白いですね……羨ましい。」ボソッ
セシリー「……冬香さん?」
冬香「っ!何でもありません。とにかくそういう事はいけません。それに「冬香さん。」な、何ですか八幡さん?」
八幡「俺に食べさせてもらえます?」
冬香「は、はいっ!?」
八幡「いえ、手で身体支えていたら痛くなってきたので食べさせてもらえたらなーって、ダメですか?」
冬香「そ、そんな事を言って私の説教から逃げる気ですね?」
八幡「じゃあダメなんですね。残念です。冬香さんからもらいたかったんですが……」
冬香「あ………」
八幡「仕方ありません。セシリーにまたお願いします。」
冬香「い、いえ!私がやります、私にやらせてくださいっ!」
八幡「……ありがとうございます。」
冬香「お次、いきますよ?あ~ん♪」
八幡「あーん。」
陽乃「それで?これは何?」ピキピキ
セシリーが起きた事を説明すると、今度は陽乃が激怒して2人を説教していた。
ついでに言うと、この時の八幡は半分欲望に忠実な感じなので、普段の意識は全くありません。
僕よ……これでいいのか?