学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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これ以外にタイトルがあまり思いつかなかったです。




八幡の考え

 

 

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現在の時刻は午後の5時、今の季節では日没の時間が延長される為、夕焼けが眩しい辺りである。そんな中、とある模擬戦場では1人の男と1人の女が闘っていた……そう、闘って()()のだ。もう戦闘は終了している。

 

男は表情を崩さないまま刀を持って立っていた。一方女の方は、青龍刀を杖代わりにしながら膝をついた状態で、肩で息をしていた。見て分かるように、男の圧勝だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……もう終わりですか?」

 

 

八幡side

 

 

アレマ【い、いつの間にこんなに強くなったんだい、八幡ちゃん?今の君、アタイ程度の奴じゃあ相手しきれないよ。《獅鷲星武祭》で強くなったのは知ってるけど、またこの半年間で何があったんだい?】

 

八幡「ちょっとした覚悟を決めただけですよ。別にそれ以外何もありません。」

 

アレマ【覚悟?それだけで強くなるもんかい?是非ともその覚悟を教えてもらいたいものだね。】

 

八幡「……いいですけど、他言無用で頼みますよ?言ったら当分は貴方と模擬戦ですからね。」

 

アレマ【良いねぇ……そう言われたらアタイ、また興奮してきちゃうじゃないか。でも、八幡ちゃんの頼みと負けたこともあるから、今回は聞いてあげるよ。】

 

八幡「まぁそんな大した事じゃ無いですけどね。」

 

 

俺はアレマさんに星露と戦う事を説明した。しかも、俺が星露と戦うと言った瞬間から嬉しそうな顔をしていた。流石は戦闘狂だな。

 

 

アレマ【八幡ちゃん、そんなの星露ちゃんに言えるわけないじゃないか。その話、アタイも協力させてもらうよ。しかもアタイと戦った後に汪さんとも戦おうとしてるなんてね、八幡ちゃんも段々と人間を捨ててきてるね。】

 

八幡「余計なお世話です。」

 

アレマ【まぁとにかく、星露ちゃんと戦うまでの間はアタイも協力するよ。じゃあ八幡ちゃん、星露との戦い楽しみにしてるぜ。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「つー事があって、結局あの人を超絶楽しみにさせてしまったってわけだ。」

 

戸塚「あはは……そんなに戦い好きなんだね、その人。」

 

シルヴィア「うん、私の学園にもそんな人は居ないよ。」

 

八幡「戦い好きなんてもんじゃねぇし、クインヴェールにアレマさんみたいな奴がいたらそれだけでも有名になる。それに、あそこまでなるともう病気だ。」

 

 

アレマさんとの戦いを終えた後の俺は、家へと戻り治療を受けている。勿論医者はシルヴィ……ではなく、戸塚だ。戸塚は魔術師で、しかも回復系の使い手だった。これはある意味すげぇ。戦闘ばっかの能力しかなかった魔法使いが、ようやく回復系の魔法を使う奴が現れたのだ。

 

再生能力者以外で身体の傷を癒す能力を持った能力者なんて、今までに聞いた事ないしな。星導館ではかなり有名な上に保健委員もやっているみたいだ。ますますお似合いじゃん。

 

 

戸塚「でも良かったよ。八幡がこの程度の傷で帰ってきて。」

 

八幡「もっとひどいのを予想してたのか?」

 

戸塚「うん。僕は界龍の事はよく知らないけど、八幡がああやって言ってくるってことは、凄く強い人と戦うんだろうなぁって事くらいは予想出来たから。」

 

八幡「まぁ確かに今日戦った人も強いぞ。一応今の序列1位が来るまで1位だったんだからな。」

 

シルヴィア「あぁ〜そっか!アレマさんって【醒天大聖】の事だったんだね。最初誰だか分からなかったよ!まさか元序列1位と模擬戦していたなんてね………」

 

 

今日は問題なく終わった。だがこの後からは小苑さんに鍛えてもらう予定だが、あの人が受けてくれるかどうかだ。いる場所は大体見当がついてるが、受けてくれなかったらどうしよう?アレマさんしか味方いなくなっちゃう。

 

 

八幡「まぁ、後の予定日はなんとかするしかねぇよな。戸塚、すまないがこの1週間は頼む。」

 

戸塚「うん、任せて。万全の状態にするからね!」

 

八幡「シルヴィもな。帰りが遅くなっちまうが、なるべく早く帰るようにする。」

 

シルヴィア「うん、わかった。八幡くんも頑張ってね。」

 

 

シルヴィにこうまで言われたんだ。星露に噛みつくくらいはしねぇとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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