学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

475 / 609

最近一日置きの投稿が続きますが、仕事の関係で1日置きにしか書くことが出来なくって………本当にすみません。

そして内容がなくてすみません。




修行中でも

 

 

八幡side

 

 

修行を始めてもう3日が経った。この3日間で俺はかなり()が強くなったと思っている。だって考えてみ?小苑さんと全力の模擬戦をしてあの人の動きや攻撃を全部見切るなんて3日じゃ出来ません!八幡嘘つかない。

 

まぁそれでも、あの人の攻撃を7割くらいは防ぐか受け流すくらいは出来るようになった。俺も小苑さんに攻撃をしているが、通ったのは1回の模擬戦に4〜5回だけ。流石は俺の師匠で2代目を継承しただけはある……当たり前なんだけどな。

 

そんで今は、今日の鍛錬を終えて晩飯の準備をしている。え?シルヴィが作ってるれているんじゃないのかって?それな……小苑さんが『泊まり込みで鍛える。その方が身が締まるじゃろう?』って言ったからだ。確かにその通りなんだが、鍛えてる人に料理作らせますかね?麗蘭さんは目が見えないから無理なんだろうけど……いや、あの人心眼使えるから出来るのか?どっちだ?

 

あっ、言い忘れていたが、模擬戦にはなんでか分からんが麗蘭さんも居る。模擬戦後には俺の動きの改善点や長所や短所、立ち回りなどのアドバイスをしてくれる。やっぱ心眼使えるんじゃん。

 

 

小苑「八幡よ、料理に凝っておるのは良いが、はようせい。」

 

八幡「……すみません、もうすぐです。」

 

 

………少しだけ弟子の扱いが荒くなってきているように感じているのは気のせいでしょうか?

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

八幡「お待たせしました。」

 

小苑「おぉ、待っておったぞ。相変わらず美味そうじゃのう。」

 

麗蘭「首を長くして待っていました。早速頂きましょう。」

 

 

俺が作ったのは至ってシンプルなオムライス。そしてサラダとじゃがいものコロッケだ。こんな簡単にできる料理で美味そうって言ってくれるんだから嬉しいよな。味の方が重要だけどな。

 

 

小苑「………うむ、良い味じゃ。お主の性格が出ておるのう。」

 

八幡「俺の性格?」

 

小苑「優しいところじゃよ。心理的なものじゃがのう。まぁ、そこが八幡の美点じゃからのう。」

 

麗蘭「……成る程、貴女の言う事が何となくですが分かった気がします。優しい、包み込むような味がしますね。これも、シルヴィア・リューネハイムさんのおかげなのでしょうか?」

 

八幡「……ないといえば嘘になるかもしれませんね。それに、色々と料理を模索し始めたのは、俺が序列2位になって少し経った頃だったから……ほんの少しずつ、シルヴィと過ごす日が増えてきた頃ですね。」

 

小苑「そこからも模索するようになったのじゃろう?」

 

八幡「まぁシルヴィと同居してからは増えましたね。新しい料理を作るのを割と楽しく感じてましたからね。」

 

 

最近はスペイン料理に凝ってたな……いろんなの作っては改良してたなぁ。それのせいで体重が増えたのか?

 

 

小苑「何にせよ、美味いから文句なぞ言わんがのう。これにケチをつける奴がいたらどうかしとるわい。」

 

麗蘭「そうですね。八幡さんの料理はとても美味しいものですし、見栄えも素晴らしいです。それに口を出す方は大変珍しい舌をお持ちだと思います。」

 

 

麗蘭さん……それって暗にその人をディスってますよね?誰かは知りませんけど。

 

 

小苑「まぁよい。それよりも八幡よ、食べ終わったら風呂に入って身体を休めるのじゃぞ?3日間これだけ身体を酷使しておるが、後4日続くのじゃ。疲労は取れるだけ取っておくのじゃ。」

 

八幡「分かりました。ちょうど食べ終わっているので、早速行ってきます。」

 

 

さて、今日の入浴剤はなんだろうな?一昨日は檜風呂だったし昨日は森林風呂、今日は何だ?

 

 

八幡side

 

麗蘭side

 

 

麗蘭「………小苑、率直に問います。貴女は八幡さんに《手加減しない》というより、《手加減が出来ない》という事でよろしいですか?」

 

小苑「……流石に分かるようじゃのう。その通りじゃ、儂はもう八幡相手に手加減は出来ぬ。八幡の力は既に儂を超えておる。もし八幡が《憑霊》という技を使ったとしたら、儂は確実に負ける。現役の頃の儂じゃったら仙具があるじゃろうから分からんが、それでも負傷は免れぬ。」

 

麗蘭「八幡さんは未だ気付いていないようですが、彼自身の力、速度、反応、全てが限界の域を超えています。それでも彼が貴女の攻撃を受けてしまうのは、身体の何処かで制限をかけているからです。もしその制限が解かれてしまった場合は………」

 

小苑「分かっておる。儂らを超える、とでも言いたいのじゃろ?じゃが、八幡が本気になる時は決まっておる。相手が全力で来た時じゃ。じゃがそれ以外にも、もう1つだけある。それはお主も分かっておるじゃろう?」

 

麗蘭「………シルヴィア・リューネハイムさんですね?」

 

小苑「うむ……もし何処ぞの命知らずがシルヴィアに手を出そうものなら、八幡は本気の全力で其奴を潰すであろうな。去年の《獅鷲星武祭》葉山隼人のようにのう。」

 

 

つまり八幡さんの本気を出すには、相手が全力で戦うと決めた時。そして、愛する人を手にかけられた時。こう考えると、八幡さんの本当の怒りはどれほどのものなのでしょう?

 

気にはなりますが、それだけは絶対にしないでおきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。