学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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始まる戦い

 

 

八幡side

 

 

翌日になって今現在、界龍の公式序列戦が始まっている。序列戦は昼から始まって夕方頃に終わる予定だ。今は後半戦の最後の方で、そろそろ俺の出番が近い。此処、鳳凰の間にも他の参加者がいる。いつもはウォーミングアップや気を高めるために叫んで演武をする奴が居るんだが、今回は誰1人としてそんな事をする奴がいない。

 

 

「いいかお前ら。もうすぐ俺たちの出番でもあるが、それよりも大切な師父と尊師の決闘がある!尊師のモチベーションが下がらないようにしろ!声なんて出すなよ!」(コゴエ)

 

 

「「「はいっ!」」」(コゴエ)

 

 

………あいつら固まって何話してるんだ?ずっとここに居たわけじゃないが、俺が鳳凰の間に入った途端、奴ら急に静かになりやがったんだよ。よく分からんが俺に気を遣ってるのか?

 

 

『試合終了!!勝者、○○○〜!!』

 

 

おっ、あいつ自分の序列守ったな。まぁあいつもかなりの使い手だからな。そう簡単にやられるわけないか。

 

 

「次は俺か……では師兄方、行ってきます。尊師、行って参ります!」

 

八幡「おう、頑張ってこい。」

 

 

そして自分の出番になると、なぜか俺に一声掛けてから行くんだよなぁ……いや、俺あんまり序列戦参加してないから分からないんだが、こういうものなのか?

 

 

八幡「……まぁいい、出番になるまで瞑想でもしてるか。あいつらもそうしたら挨拶はしないだろう。」

 

 

八幡sideout

 

星露side

 

 

……この放送が鳴る度に身体が熱くなるわい。さっきから身体が疼いて仕方ないのじゃ………はよう……はよう妾と八幡との試合にならんかのう。

 

 

暁彗「………………師父、残りは現在の戦いを含め4試合のみとなりました。」

 

星露「そうか………あと少しじゃのう。」

 

暁彗「………………師父、1つよろしいですか?」

 

星露「ん?何じゃ?」

 

暁彗「………………何故師父は比企谷八幡との戦いがそれ程までに楽しみなのですか?」

 

星露「そんなのあやつが妾を倒してしまうかもしれんからじゃろう!暁彗、お主八幡と戦った時はどんな感じじゃったか覚えておるか?」

 

暁彗「………………いえ、あの戦いは考える暇もなかったので。」

 

星露「妾はのう……あやつが今まで出してくれなかった本気を出してくれるのが嬉しいのじゃよ……稽古や小苑の鬱憤晴らしでも、あやつは本気を出しておらなんだ。」

 

 

妾が7〜8割の力を出したとしても、八幡は本気を出しておらんかった。涼しい顔をして妾の拳や蹴りを受け止めたり、受け流しておったからのう。

 

 

暁彗「………………」

 

星露「妾に余裕すら与えてくれぬ戦い、それを八幡がしてくれると思うと、早う戦いたくなるのは当然じゃないかえ?」

 

 

この時、暁彗は心の中でこう呟いた。

 

 

暁彗(………………やはり師父は常人とは比べ物にならない程の戦闘狂だ。)

 

 

星露sideout

 

シルヴィアsidbout

 

 

あっ、今47試合目始まった!じゃあ後2回試合が終われば八幡くんかぁ……なんか私まで緊張して来たなぁ。だ、大丈夫だよ!八幡くんは毎日鍛錬を欠かさずやってるし、【醒天大聖】と小苑さんに一週間鍛えてもらってたんだから!

 

うん、八幡くんなら絶対勝てる!私そう信じてるから!

 

 

シルヴィア「後もう少しで界龍に着く頃だね。よし、八幡くんを励ましにでも行こうかなぁ〜。」

 

 

遊びに行くわけでもないのに、八幡くんに会えるのが楽しみ!

 

 

シルヴィア「ん?あれ何かな?鳥?もしかして八幡くんが作った梟かな?でも、あんなに小さかったっけ?」

 

 

シルヴィアsideout

 

ーーーーーー

 

 

門番1「………ん?あれは………っ!尊師に報告しなくては!」

 

門番2「此処は私が!」

 

門番1「任せるぞ!」

 

 

 

 

 

八幡「さて、もうすぐだ。」

 

 

星露「間も無く、じゃのう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡/星露「六花(学院)最強との戦いだ(じゃ)!!」

 

 

 

 

 





最後の2人の台詞、八幡がカッコで囲ってない方で、星露が囲ってある方です。


そしておしらせします。

明日の10日と新明後日の12日と13日はお仕事の為、執筆をお休みします。

こんな大事な時ですが、ご理解の程よろしくお願いします。


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