学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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末路と捕縛者

 

 

八幡side

 

 

3「な、何だよその能力は!?」

 

4「星脈世代から普通の人間に?あり得ねぇ、俺は信じねぇぞ!!」

 

八幡「別に理解してもらわなくて結構だ。お前らの頭じゃあその程度の理解だろうからな。それに、理解したところで仕方のない事だ。お前らは今から………星脈世代としての人生を終えて普通の人間になるんだからな。それも頭が猿以下の廃人にな。」

 

 

シルヴィア(八幡くん……本気だ。それに八幡くんから凄い殺気を感じる。身体中がビリビリしてる。もしこれが戦場だったら、間違いなく皆殺しにしてる。それくらい今の八幡くんは……すごく冷たくなってる。)

 

 

八幡「さて……誰から廃人になりたい?俺は誰からでも良いぞ?全員未来は同じだからな。」

 

1「そんなこけ脅しが効くかってんだよ!!この部屋に入ればお前だってただの人間だ!!うおぉぉぉ!!」

 

八幡「まずはお前か……祢々、食事の時間だ。思い切り喰え。そして喰らい尽くせ。」

 

祢々『八幡に比べたら不味そうだね〜。でも、久し振りだからね、頂きま〜す♪』

 

 

スパッ!

 

 

俺は祢々切丸で襲い掛かってきた奴を切りつけた。

 

 

1「いって!くっそ斬られた!けど、何にもなってねぇ!お前ら、奴の言ってる事は全部嘘だ!!全員でかかれ……ば……あ………あがっ!!?」

 

 

ふん、何が嘘だ。

 

 

1「あああ、ああああああああああ!!!やややめ、やべでででででで!!!」

 

2「お、おい!!しっかりしろ!!」

 

3「な、なんだよありゃあ!?」

 

1「……いひ♪いひひひひひひひゃひゃひゃひゃ♪あっははははははは♪」

 

 

これで奴らも分かっただろうな……

 

 

シルヴィア「………」

 

八幡「さて、次はどいつだ?あぁ、まとめてかかってきても良いぞ。その方が手っ取り早いしな。」

 

5「や、やめてくれ!!頼む!!もうあんたには逆らわない!!見逃してくれ!!」

 

八幡「……お前、何言ってんだ?俺がお前らを許すとでも思っているのか?此処に居る奴らの未来はもう決まってんだよ。」

 

八幡「時間も勿体ねぇし、新しい人生を送りやがれ。さようならだ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永遠にな。」

 

 

スパパパッ!

 

 

そして3人も、最初に襲い掛かってきた奴と同じになった。残る1人には聞きたいことがあるからな、少しの間だけ時間を伸ばしてやった。

 

 

八幡「おい、お前に幾らか質問がある。言っておくが拒否権なんてないからな?」

 

5「ひ、ひいぃぃ!!!」

 

八幡「お前に依頼した奴は誰だ?」

 

5「し、知らない!!本当に知らないんだ!!黒いマントに仮面つけてたから顔なんて見てねぇんだ!!ホントだ!ホントに知らねえんだ!!」

 

八幡「人数は?」

 

5「2人だ!もう1人もマントをしてた!そいつは仮面してなかったけど、深く被ってたから顔は見えなかった!!」

 

八幡「武器は?」

 

5「お、俺が会った時は持ってなかった……他の奴らは知らねぇけどよ。」

 

八幡「……最後の質問だ。お前、幾ら貰ってこの仕事受けた?」

 

5「……3000万。」

 

八幡「ほう……3000万でシルヴィの身体を犯そうとしたってわけだ………成る程なぁ。」

 

 

ズパァッ!!

 

 

5「ぎゃあああああああぁぁぉぁ!!!!!」

 

 

八幡「ふざけやがって………俺のシルヴィは金でも身体でも買えねぇんだよ。テメェは一生壊れたままでいろ。」

 

5「い、嫌だ!!嫌だあぁぁ!!!なりたくねぇ!!あんな奴らと同じになんてなりたく……あああああ!!!」

 

5「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

………気分の良いものではないが、俺がこいつらを許せなかったからこうしただけだ。

 

 

八幡「………シルヴィ。」

 

シルヴィア「っ!」

 

八幡「……口のテープだけ外す。何もしないから安心してくれ。」

 

 

俺はシルヴィの口に付けられたテープを剥がした。

 

 

シルヴィア「………」

 

八幡「……俺はお前に気持ち悪いものを見せてしまった。怒りと憎悪に身を任せた醜い姿を晒しちまった。だからシルヴィに聞く。今の俺でも、今までと変わらないまま接してくれるか?もし無理だというのなら、俺はお前を解放した後、クインヴェールまで伽耶梟で送る。2度と会う事もないと思う。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「………八幡くん、手足の縄も切ってくれるかな?」

 

八幡「………あぁ。」

 

 

微妙な空気の中、俺はシルヴィの手足の縄を刀で切った。すると、シルヴィは俺に抱き着いてきた。

 

 

シルヴィア「………私は君がどんな姿になろうと、一生愛し続けるよ。だって……私が八幡くんの事、見捨てられるわけないもん!それに………八幡くんを裏切りたくないし、離れたくもない!!ずっと側にいたい!!」(ポロポロ)

 

八幡「………シルヴィ。」(ツー)

 

シルヴィア「だから気にしないで!!私はいつでも八幡くんの味方だから!」

 

八幡「………あぁ、ありがとう!」(ツー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

シルヴィア「ねぇ八幡くん、ここって何処なの?」

 

八幡「六花南西にある歓楽街のとある廃墟の地下だ。何も考えられなかったから、取り敢えずシルヴィだけの気配を探ってここまで来た。」

 

シルヴィア「それ以外には誰も居なかったの?」

 

八幡「ちゃんと居たぞ。倒してきた。」

 

シルヴィア「………黒ずくめの人たちも?」

 

八幡「そいつらなら捕獲してある。あんま時間かけたくなかったから、廃人にするのは保留にして捕獲という形にして捕らえてる。」

 

シルヴィア「でも、相手は【赤霞の魔剣】を持ってるんだよ?捕らえたって言ってもどうやって………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「………やぁ【夢幻月影】。お姫様は救えたのかな?」

 

ヴァルダ「くっ……このクソガキ!」

 

八幡「鳥籠作ってそん中に閉じ込めてる。なお、武器とかも没収してるし、手足も拘束してるから手出し出来ません。もし手足が外せたとしても、鳥籠は玄武の防御陣で覆られているから、ただの星脈世代では抜け出せねぇよ。」

 

シルヴィ「………八幡くんが規格外だって事、忘れてたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 


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