学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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タイトル見て誤解しないでくださいね!?

それと50話達成です!



お主が欲しいっ!

八幡side

 

 

すっかり体調も良くなり、今日から学校へ行くことになる。それはいいのだが心配事といえば、クラスの反応だ。

 

俺が入ってきた時どんな反応をするか分からない。試合の後、俺に対するブーイングがあったらしいからな。それに、あわよくばと勧誘もして来ないだろうか。

 

 

八幡「はぁ……不安だ。」

 

沈雲「そんな事を言われてもね……」

 

虎峰「そうですよ。いい加減腹を括って下さい。もっと威厳を出して下さい。」

 

八幡「別に好きで序列入りしたわけでも、2位になったわけでもないんだが……」

 

沈華「仕方ないじゃない。大師兄に勝つっていうのは、それこそ私達から見たら非常識な事なんだから。」

 

沈雲「少なくとも、決闘を受けた比企谷くんにも責任はあると思うよ。」

 

八幡「ぐっ、何も言い返せねぇ………」

 

セシリー「まぁ大丈夫でしょー。そん時はそん時で考えればさー。」

 

セシリー「それにさー、いっその事八幡が本当に新派閥の教主になるとかどうー?そしたらあたしは、八幡の方に鞍替えするよー。ね?八幡師父ー♪」(ダキッ)

 

八幡「やめてくれ……俺は人の上に立つなんて柄じゃねぇよ。あと離れろ。」

 

セシリー「もー、照れ屋なんだからー。」(ツンツン)

 

 

はぁ……憂鬱だ。どんな塩対応されるかわかったモンじゃない。一斉に殴り飛ばされるか、呪符の攻撃フルコースか……これはもう2つに2つだな。

 

 

虎峰「あっ、落ち込みと共に頭の上にあるアホ毛も萎えましたね。」

 

沈雲「そこまで考えていたとはね……」

 

セシリー「八幡、あたしが連れて行ってあげるよー?八幡なら大歓迎だからねー。」

 

八幡「………大丈夫だから遠慮しとく。」

 

 

あの状態で教室入るとか、入る前から拷問を受けてるのと同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、教室の前に来て扉を開けると、一斉にこっちを見た。後ろを見たらあいつらがいねぇのっ!これ逃げ場無いのと同じじゃん!殴り掛かって来ると思ったら、満場一致の大歓声で俺を受け入れてくれた。ヤベェ、疑ってた俺を即シバきてぇ。

 

勿論、勧誘もあった。それはそれは丁重にお断りさせてもらった。八幡何度も言ってるよね?そういうの入らないって。

 

そしてそのままHR、1時限目と進み、今は中休み。

 

 

八幡「……俺、今感動してるよ。」

 

虎峰「急に何を言い出すんですか?」

 

八幡「俺はこのクラス程素晴らしい環境に恵まれたことはない。ここはマジで素晴らしいよ。最強だよ。」(ツクエフセ)

 

虎峰「僕達のクラスを褒めてくれるのは嬉しいですが、泣く必要は「それ以上は言うな虎峰。俺はまだ悶え死にしたくないっ!」……あの、意味が分からないのですが……」

 

 

ガラガラッ

 

 

星露「八幡はおるかえ?」

 

虎峰「師父!?何故ここに?」

 

星露「ちょいと八幡に用事じゃ。おぉ、そこにおったか!八幡!」

 

 

そこにはチビ………じゃなくて星露が来ていた。何だ?俺に用事か?

 

 

星露「今、失礼な事を考えてはおらんかったか?八幡よ?」

 

八幡「やだなぁ〜気のせいに決まってるじゃないですかぁ〜。」

 

星露「何故かは知らんがその喋り方はやめい。地味に腹が立つ。」

 

八幡「すまん。今初めてやってみたが、俺もそう思った。」

 

虎峰「じゃあ何故やったのですか?」

 

八幡「何でだろうな?俺にも分からん。それよりも用事って何だ?」

 

星露「おぉ、そうじゃったのう。八幡よ、妾の5番目の弟子にならんか?」

 

星露「お主の力を妾の手で育ててみとうなった。どうじゃ?弟子にならんか?」

 

虎峰「八幡!師父自らのお誘いなんて絶対にない事ですよ!ここは受けておくべきですよっ!」

 

八幡「なぁ虎峰、前から思ってたんだが、お前そんなに俺を門弟にしたいわけ?」

 

虎峰「えっ!?い、いえ!別にそういうわけではありませんっ!」(メソラシ)

 

 

うん、思ってたんだな。

 

 

セシリー「師父ーダメですよー。八幡は今日からあたしと一緒に新派閥を作るんですからー。邪魔しないで下さ〜い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリー以外「何だってー!?(何ですってー!?)」

 

虎峰「そ、そんな八幡!?聞いてないですよ!?作らないと言っていたではないですか!?あれは嘘だったのですか!?」

 

星露「そ、そうなのかえ八幡!?お主セシリーと共に……」

 

八幡「ちっがーーうっ!!そんなの作る気なんてこれっぽっちの欠片もねぇよ!おいセシリー、そんな嘘言うなよ。俺までビビったじゃねぇか。」

 

セシリー「えー、あたしは割と本気なんだけどなー八幡と新派閥。」

 

八幡「本気にするな。それに弟子の件なら、最初からもう決まってる。」

 

星露「おぉ!そうか!ならば「断るに決まってんだろ。」」(シレッ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「え?」

 

八幡「ん?何だよ?」

 

虎峰「あの……聞き間違えたかもしれないのでもう一度言ってもらえますか?」

 

八幡「だから断るって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「ええぇぇぇぇ!!?」

 

虎峰「ど、どうして!?」

 

セシリー「まぁ、そうだよねー。」

 

星露「な、何故じゃ八幡!?妾の弟子じゃ不足とでもいうのか!?」

 

八幡「いや、そういうわけじゃないが、俺はそういうの好きじゃねーんだよ。」

 

虎峰「好き嫌いの問題じゃありません!師父の弟子はこの学院の誰もが羨む立場なのですよ!?断る必要がどこにあるのですか!?さっぱり分かりません!」

 

 

いや、別に俺そんな立場なんて羨ましくねーし、そもそも欲しくもねーし。

 

 

八幡「だってよ、弟子入りしたら俺はあんま自由じゃなくなんじゃねぇのか?」

 

虎峰「え?まぁ、ちょっとは……ですがそれくらいは問題では……」

 

星露「お主はまだ伸びるのじゃぞ!なのに何故じゃ八幡!?妾の弟子の何が不満だというのじゃ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「窮屈だからだ。」

 

全員「えぇー!?スゲェ嫌そう!?」

 

セシリー「あっはは、八幡らしー。」

 

星露「むぅ〜!!妾は諦めんからな〜八幡!絶対お主を弟子にしてやるぞー!」

 

 

そう言って行ってしまった。

 

 

八幡「おー頑張れー。(棒)」

 

セシリー「やっぱり八幡だねー。そう言うと思ってたよー。」

 

虎峰「そう言えば、セシリーは何故分かったのですか?八幡が断ると。」

 

セシリー「えー虎峰それ本気で言ってるー?八幡を毎日見てたら分かるよーそんな事くらい。」

 

虎峰「そ、そうなのですか?」

 

セシリー「むしろ此処に来て一番最初に会ったのって虎峰でしょー?それなのに何で分からないのかねー?」

 

八幡「そんな事より、もうそろそろ授業はじまんぞー。席ついとけー。」

 

 

その後も中休み、昼食、鍛錬と俺のいる時は全て勧誘だった。あいつってあんなに頑固だったのかよ。

 

はぁ……疲れた。あぁ、やっと着いた俺のオアシス。マイルーム。

 

 

ガチャッ

 

 

星露「八幡!今度こそ入ってもらうぞ!」

 

八幡「もう何なんだよお前!?いい加減諦めろよ!?何でそんなにしつこいんだよ!?お兄ちゃんそんな子に育てた覚えはありません!」

 

星露「何じゃお兄ちゃんとは!?意味分からん事言いおって!妾の弟子になれば丸く収まるのじゃ!」

 

八幡「それと不法侵入!お前普通に不法侵入!もう何でもありか!?」

 

星露「それは妾が【万有天羅】だからじゃ!」

 

 

はぁ………もういいや。こいつの相手もう疲れた。さっさと支度しよ。

 

 

星露「む?何をやっておるのじゃ八幡?」

 

八幡「何って飯作るに決まってんだろ。報奨金貰ったから、買い物して来たんだよ。中華以外なんてここ来てからあんまり食えてないしな。」

 

 

それに、料理は昔からもそうだが、小苑さんといた頃は毎日作ってたからな。それなりの料理なら作れる。

 

 

星露「ふむ、なら妾も食べていこうかの。お主の料理も見てみたいしの。」

 

八幡「お前はさっさと回れ右して帰れ。」

 

星露「嫌じゃ嫌じゃー!妾も食べたいのじゃー!食わせーい!」

 

八幡「あーもう鬱陶しい!分かったよ!分かったから大人しく待ってろ!」

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

星露「八幡まだかえー?」

 

八幡「お前は10分も待てないのかよ?食堂じゃねーんだからそんな早く作れねぇよ。もっとかかるわ。」

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

八幡「出来たぞ……随分静かだと思ったらバテてやがったか。」

 

星露「うぅ……早う食べたいのじゃ。」

 

八幡「はいはい、分かったからさっさと席つけ。食うからベッドで俯くな。」

 

星露「う………む!?何じゃこの美味そうな匂いは!?おぉー!!」(キラキラ)

 

 

うわぁ……飯が出来てからのこの反応、コイツすげぇ現金な奴だな。

 

 

星露「八幡!何じゃこれは!?」

 

八幡「ラザニアって料理だ。チーズとパスタを使ったイタリア料理だ。今日は仕込んでおいたから早く出来たが、そうでなければ1〜2時間はかかる。」

 

星露「〜〜いい匂いじゃ!のうのう、早う食べようぞ。」

 

八幡「あぁ、分かってるよ。んじゃ、」

 

2人「いただきます。(のじゃ!)」

 

八幡「あぁ、熱いから気をつけろよ。」

 

星露「うむ、フゥーフゥー…ハムッ!」

 

八幡「どうだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星露「………うっ」

 

八幡「う?」

 

星露「美味ーいっ!!美味いのじゃ!何じゃこの味は?それに食感は?初めての感覚じゃ〜〜♪」

 

 

頬っぺたが落ちるとはこの事だな。だるんだるんに落ちてやがる。

 

 

完食後……

 

 

星露「ご馳走様なのじゃ〜♪」

 

八幡「お粗末様でした……(こいつすげぇ。半分以上食ってやがった。)満足したか?」

 

星露「うむ!また食べたいのじゃ!」

 

八幡「流石に毎日あれはないがな。」

 

星露「八幡よ!また来るのじゃ!その時もよろしく頼むぞ!」

 

 

そう言うと星露は部屋から出て行った。

 

 

八幡「…………あいつ何しに来たんだ?タダ飯食いに来ただけじゃねぇか。」

 

 

それからも、週5のペースで俺の部屋に来ては、『今日こそ弟子になってもらうぞ!』と言っては俺の夕飯を食っていく。

 

飯が食いたいならそう言えよ、あのチビは………まぁ、美味そうに食ってくれるのはありがてぇしな、今度は青椒肉絲でも作るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな感じです。
お次はレヴォルフのあの方です!

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