学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今回は麗蘭さんと小苑さんのお話です。

決して、決っっっして!内容が浮かばなかったからではありません!!本当ですよ!!








………すみません、嘘です。




※初代と2代目の密談

 

 

小苑side

 

 

チビも成長せんなぁ……少しくらい玉座に座っても良いじゃろうに。にしても、あの程度のことで八幡に攻撃するとはのう……まだまだ精神が未熟な証拠じゃな。そして情けないのが、青椒肉絲を作らないと言われた瞬間に攻撃を止めおってからに。

 

 

麗蘭「八幡さんと共にいると退屈しませんね。同じ風に過ごしているつもりが、彼が出てくると人が集まり、必ず何かが起きます。」

 

小苑「その言い方じゃと八幡が来たら好い事も悪い事も起きるといっておるようなものじゃぞ?」

 

麗蘭「事実起きたではありませんか。あぁ、先に言っておきますが、別に八幡さんを責めているわけではありませんからね。」

 

小苑「分かっておる、お主が八幡を気に入っている事はもう知っておる。ちぃとばかし贔屓しているようにも見えなくもないがのう。」

 

麗蘭「おや、私が八幡さんに贔屓ですか?心外ですね。何故そう思ったのです?」

 

小苑「儂が知る限りでは、お主は1度も誰かと模擬戦や稽古などで戦ったことは無かったはずじゃ。そんなお主がこの前八幡と模擬戦をしたではないか。」

 

 

その場に儂もおったから、言い逃れは出来んぞい。

 

 

麗蘭「あぁ……私も書類整理ばかりでは体が鈍ってしまうので、丁度良い逸材が私の家に来て貴女との稽古をしに来たので、お暇をもらっただけの話ですよ。」

 

小苑「……そういう事にしておこうかのう。して、もう1つ聞くのじゃ。お主から見て八幡とチビ、どちらが勝つと思う?」

 

麗蘭「その事ですか……ならば答えは決まっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡さんの圧勝ですね。」

 

小苑「やはりお主もその評価のようじゃのう。」

 

麗蘭「当たり前です。貴女が本気を出しても勝てないと言う程なのです。星露では敵うはずがありません。何せ星露は貴女よりも弱いのですから。」

 

 

随分とハッキリ言うのう……言い方というものがあるじゃろうに。あったとしてもそこまで変わらんじゃろうがな。

 

 

小苑「じゃが、お主は万が一という可能性もあるとは思わんのか?」

 

麗蘭「思いませんね、因みに理由ならありますよ。」

 

小苑「何じゃ?」

 

麗蘭「彼が倒れないからですよ。貴女も聞いていたのでしょう?彼が負けを認めた時は、膝をつくか倒れた時です。彼は戦いが終わるまで気を抜かない性格みたいですからね。」

 

 

成る程のう……よう見ておるわい。

 

 

麗蘭「貴女も八幡が勝つと信じているのですよね?理由はなんとなく察していますが、お聞きしてもよろしいですか?」

 

小苑「まぁ分かり切った事じゃが、八幡が儂の弟子だから、じゃのう。儂が1から育てた愛弟子なのじゃ、そこらの者に負けたら許さんのじゃ。」

 

麗蘭「星露をそこらの相手と決めつけるのはどうかと思いますが、確かに貴女が最初から最後まで育てた弟子は八幡さんただ1人でしたね。暁彗さんは星露に教えを請いてますからね。」

 

 

それ以前に儂は弟子を作るような事はせんからのう。興味がないわけではないが、儂が目をつけた者しか育てたくはないからのう。

 

 

麗蘭「彼を見つけたのは本当に偶然なのですか?」

 

小苑「【偶然は必然である。】これはお主が言っておった言葉でもある。八幡と会ったのは偶然かもしれんが、同時にそれは会うことが決められたことでもあるという論じゃ。そうであろう?」

 

麗蘭「……成る程、やはり貴女に口で勝つことは出来ませんね。私の言った言葉や見聞した事、経験談、それを巧みに使ってきます。全く、性格の悪い後輩ですね。」

 

小苑「史上最強の実力を持つ先輩に言われとうないわい。今からでも《星猟警備隊》の小娘と戦ってきたらどうじゃ?良い勝負が出来ると思うぞ?」

 

麗蘭「ふふっ、冗談はやめてください。彼女では相手になりませんよ。最も、私に傷をつけられる存在は、この世に1人しかいませんから。」

 

 

………此奴、本当に八幡を贔屓しておる。

 

 

八幡「あぁ〜腹減った……って、お2人共まだ界龍にいたんですか?てっきりもう帰ったかと。」

 

小苑「すぐに帰るのも暇を持て余すだけだと思うてのう……少しばかり話しをしていたのじゃよ。」

 

八幡「気にはなりますが、女性の話に首を突っ込むものではありませんね。」

 

麗蘭「流石は八幡さんですね。乙女心、女心を分かっていらっしゃいます。」

 

八幡「そこら辺はシルヴィに叩き込まれましたので。まぁ、元からの部分もありますけど。」

 

シルヴィア「ふふんっ!」(フンスッ!)

 

 

義娘との仲も良好なようで何よりじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃが、シルヴィアから八幡と同じ気のオーラが漂っているのは何故じゃ?

 

 

 

 

 

 

 





20話振りのこのコーナー!!

もしもこんなやり方だったら?その7

『天使の鼓動の世界で』







シルヴィア「……じゃあ、私と結婚してくれるの?」

「そ、それは………「俺がしてやるよ!」っ!」

シルヴィア「っ!!」






「比企谷……」

八幡「俺が結婚してやるよ、これが俺の本気だ。」

シルヴィア「そんな………八幡くんは現実の私を知らないから、そんなことが言えるんだよ。」

八幡「現実が……生きてたお前がどんなでも、俺が結婚してやるよ!もしお前がどんな重荷でも!」

シルヴィア「私声が出せないんだよ!?喋れないんだよ!?」

八幡「どんな重荷でもっつったろ!!」

シルヴィア「っ!!」

八幡「例え喋れなくても、歌えなくても、子供が作れなくても、俺はお前と結婚してやるよ!!」

八幡「ずっと一緒にいてやるよ。ここにいたお前はシルヴィアの偽物なんかじゃない、シルヴィアだ。何処で出会っていたとしても、俺はお前を好きになっている。」

八幡「60億分の1の確率で出会えたとしたら、もしその時も喋れなかったとしても、お前と結婚してやるよ。」

シルヴィア「………出会えないよ。私寝たきりだもん。」

八幡「俺、たまにテニスやってんだ。ある日そのボールがパリーンって窓を割って謝りに行ったら、お前がいるんだ……それが出会い。」

シルヴィア「………」

八幡「話……つってもシルヴィアは紙とペンだけど気が合ってよ、いつの間にか毎日通うようになってる。そして介護も始めるようになってる……それってどうだ?」

シルヴィア「うん………その時はさ、私をいつも1人で面倒見てくれてた母親のような人、ペトラさんに楽させてあげて?」

八幡「………任せとけ。」

シルヴィア「………良かった。」







そして現実………


八幡「シルヴィ、喉の具合はどうだ?」

シルヴィア「………うん、凄く良いよ!!私、やっと……やっと……歌えるんだよね?」(ポロポロ)

八幡「……あぁ。」(ナミダメ)

ペトラ「良かったわね、シルヴィア。」(ツー)

シルヴィア「うんっ!!」(ポロポロ)


シルヴィアは手術を受けて声を出せるようになり、歌手としてデビューした。後に【声を取り戻した歌姫】として世界的に有名となり、その歌声を世界中に響かせた。


はい、ここまでです!皆さんどのアニメがわかりましたか?最後の方はアレンジですが、それ以外はほぼアニメ通りですので。

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