八幡side
八幡「……というわけで無事に目を覚ました。暇が出来たら2人もその内界龍に来てくれ。」
シルヴィア『うん、分かったよ。良かったぁ……』
戸塚『僕もお役に立てたようで何よりだよ。もし何か必要だったらいつでも呼んでね、八幡の頼みなら些細な事でもすぐ駆けつけるから。』
八幡「あぁ、その時は頼む。突然悪かったな、急に連絡入れたりして。取り敢えず報告だけでもしておこうと思ってな。」
シルヴィア『ううん、そんな事無いよ。私も気になってたから。目が覚めてくれて良かったよ。』
戸塚『僕も少し気になっていたんだよね。あんなに怪我した人を見るのは初めてだったから。いくら僕が回復系の魔法が使えるって言っても、深過ぎる傷を治すのには少し時間がかかっちゃってたから。』
八幡「だとしてもだ、お前が居なかったら玉緑の命が危なかったのは事実だ。逆に感謝しても足りないくらいだ。それに、機転を利かせてお前を呼んでくれた川崎にも感謝しておかないとな。」
とりあえず俺は、さっき玉緑が目を覚ました事を2人に報告している。他学園の生徒とはいえ、ウチの生徒が世話になった人と、助けられた人が居るんだ。流石に言っておかないとな。
『あれ?戸塚君、誰と話してるの?』
戸塚「界龍の友達だよ、この前の。』
『あぁ〜あの青髪の美人さんね?戸塚君の『コレ』でしょ?』
戸塚『もう、そんなのじゃないよ。じゃあ僕はもう切るね。それじゃ!』
最後に気を遣ってくれたのだろう。もしもあの場で俺の名前を出してたら、絶対大騒ぎになってただろうからな。っていうかさっき話してた奴って男、なんだよな?どうにも声の色的に女に聞こえちまうんだが……まぁ、きにしてもしょうがないか。
八幡「戸塚にはまた礼を言わないとな。」
シルヴィア『ふふっ、じゃあ戸塚君も次の序列戦に招待する?』
八幡「それも良いかもしれないな、ちょうど席なら空いてるし。」
俺と星露の席が。つっても俺の席なんて全く使わないから、あって無いようなものだけどな。俺があの席に座る事なんて無いし。だっていつも出掛けてるし。
シルヴィア『あっ、そういえば八幡君。序列戦はいつになったの?』
八幡「一応は玉緑が歩けるようになってからって話になってる。門番だから見れないとはいえ、今回は別だ。怪我人に門番をやらせるわけには行かないからな。見やすい場所で観戦させようと思ってる。勿論帆季もな。」
シルヴィア『おぉ、VIP待遇だ。勿論私は八幡君の席だけどね〜♪』
八幡「そう言うと思ってたよ。安心しろ、俺の席に座った奴なんて今までに1人しか居ないから。」
シルヴィア『あの時は本当にしてやられたよ〜!』
そう、オーフェリアの事だ。1年前の学園祭の時にだ。俺も後から聞いたが、凄いアホらしかった。たかが俺の席ってだけでクインヴェールとレヴォルフの序列1位同士が揉めてるんだから。
シルヴィア『あぁ〜……なんかこうやって話してるとさ、直接会いたくなってくるよ。八幡君、いつ直接会えるかなぁ?』
八幡「俺はいつでも構わないんだが、お前はペトラさんに言われてるんだろ?学園で謹慎してろって。だったらその期間が終わるまでは我慢だ。」
シルヴィア『でもそれまで長いよ〜!1週間の内まだ3日しか経ってないんだよ!早く残りの4日過ぎてよ〜!』
八幡「そんな事言うなよ、俺だって会いたいんだ。」
俺は謹慎されているわけではないが、流石にあんな事があったから学院に居た方が少しは安全だ。だから今は互いに家には帰らないようにしてる。居ないとは思いたいが、また襲われでもしたらシャレにならないからな。
八幡「俺も我慢してるんだからシルヴィも我慢してくれ。待つのって結構しんどいんだぞ?まぁそんなのは分かってると思うが。」
シルヴィア『それは身に染みて理解出来てるけど……でもさ、やっぱり会いたいのっ!』
ダメだこの子、駄々コネ子になってる。
八幡「シルヴィ、もし4日間我慢出来るのなら、俺達の家で飯をあーん、一緒に風呂、一緒に寝るを進呈してやろう。」
シルヴィア『………八幡君、私頑張るね。』
現金な奴だ……いや、俺の周りはそんな連中ばかりだけどよ。しかし本当にこれだけの要求で良いのか?まぁ俺としてはいつも通りの生活で収まるから構わないんだけど。
八幡「よし、なら大丈夫だな。じゃあそろそろ切るぞ、あまり長く話し過ぎたら、授業に遅れるからな。」
シルヴィア『うん、分かった。じゃあね八幡君。また公式序列戦の時にね。』
八幡「おう、またな。」
そして俺は通信を切った。そしてその夜、シルヴィから通信があって話したくなったと言ってきたのは別の話である。
八幡「公式序列戦の時に会うんじゃなかったのかよ……数時間前の君は何て言ってたっけ?」
シルヴィア『しょうがないじゃん!!我慢出来なかったんだもん!!お話したくなっちゃったんだもん!!』
八幡「はぁ……我慢するって頑張る発言をしておいてコレか?数時間前までのお前は一体何処に行ったのやら………』