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『皆様………遂に、遂にこの日が、待ち望んでいたこの日が帰ってきました………
界龍第七学院公式序列戦最終試合の再開じゃー!!!盛り上がってるかお前ら〜!!!』
「「「「「うおおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
事件の日から2週間が経ち、中止になった八幡VS星露の公式序列戦が始まろうとしていた。それに伴って、実況と生徒のテンションがお祭り並みのハイテンション&ボルテージMAXなのである。
陽乃「あっははは!皆盛り上がってるね〜。」
雪ノ下母「えぇ、余程楽しみだったのでしょうね。」
『延期になっていた公式序列戦の最終試合、それを本日行います!!皆様は疑問に思われているかもしれませんが、何故こんなにも期間が空いたのか……それは!!尊師のお心遣いによるものです。先の序列戦開催日に門番をしていた2人、杏玉緑殿と静帆季殿にも観戦して欲しいとのお言葉がありました。なので、玉緑殿の傷が回復して歩けるような状態になるまではこの最終試合は延期にして欲しいとのお達しがありました!』
知っていた者もいれば今事情を知った者もいるが、この事情に皆は納得しているようだった。
『さらに!!今日は尊師の奥方様、シルヴィア・リューネハイム様にもお越し頂いております。見掛けた方は挨拶をお忘れなきようにして下さいね。』
シルヴィア「そう呼ばれるのももう慣れてきちゃったよ……慣れっていうのは恐ろしいなぁ。」
冬香「八幡さんも最初は『尊師』という肩書きに抵抗を持っていましたが、今は全く気にしていない様子ですね。いつの間にか慣れているのですから、確かに恐ろしいものではありますね。」
『そして最後に、お暇を潰して来てくださいました、統合企業財体と重宝工作機関の幹部の皆様も観戦にいらっしゃっています。』
『では皆様!これ以上待たせるのも焦らしているのかと思われかねないので、選手の登場に移りたいと思います!!前回に紹介を済ませておりますので、今回は2つ名と名前、序列を呼んで終わりたいと思います!!先ずは、当学院序列1位【万有天羅】の茫星露ー!!!』
『そして次に当学院序列2位【夢幻月影】の比企谷八幡ー!!!』
実況が2人の名前を言い終わると、両サイドから八幡と星露が歩いてきた。会場の熱気は最高状態だが、両雄の気迫を全員が感じ取ったのか、ビリビリした雰囲気になっていた。
星露「この時をどれ程待ちわびたか………ようやっとお主と戦えるわい。妾は早う戦いたくて仕方ないのじゃ!八幡、お主もなのじゃろう!?」
八幡「あぁ……これにはお前に同意だな。俺も早くお前と戦いたい。戦闘狂でなくても、これには誰でも同意するだろうよ。」
星露「お主も男じゃのう!じゃが八幡よ、無様にすぐ負けるではないぞ?妾の速度について来れん、なんて事も許さんからの?」
会場の雰囲気がさらに重苦しいものになった。星露の身長からは、あり得ないほどの闘気が放たれていた。だが会場の全員はそれにも驚いていたが、その中で平然と立っている八幡にも驚いていた。
八幡「当たり前だろ、すぐに負けたとなっちゃあいい笑いもんだ。俺はただ目の前の敵を倒す、それだけだ。お前こそすぐに負けた、なんて冗談はやめろよ?」
八幡も競り合うかのように星露の闘気に自身の闘気をぶつけた。あまりに強烈な闘気のぶつかり合いに気絶する者もいた程だった。
星露「えぇのうえぇのう!戦う前から妾をどれだけ楽しませれば気がすむのじゃお主は!!もうお喋りはやめて早う戦おうぞ!!」
八幡「あぁ………ここからは、戦いで語る。最初から本気で行くぞ、手ぇ抜きやがったら今後の飯は一切抜きだと思え!」
『えーそれでは、両者準備が出来たようなので、開始したいと思います!!界龍第七学院公式序列戦最終試合!!』
『Start of the Duel』
ドクンッ
ドクンッ
ドクンッ
『バトルゥーースタァァァァトォォォォ!!!』