学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

502 / 609
条件と朝ご飯

 

 

シルヴィアside

 

 

皆さん、おはようございます。突然ですけど、現状報告をしたいと思っています。簡単に言うと………八幡くんにご飯を食べさせています。

 

 

シルヴィア「はい八幡くん、あーん♡」

 

八幡「……あーん。」

 

シルヴィア「ふふふ♪美味しい?」

 

八幡「あぁ。」

 

シルヴィア「よかった♪」

 

 

八幡(……味なんて分からない。此処にいるのがシルヴィだけだったら、まだ美味く感じたかもしれない。けどこんだけ人が多けりゃなぁ………)

 

 

セシリー「良いなぁー、あたしも八幡に食べさせたいなー。」

 

冬香「3年前もこのような状況でしたね。こうして見ると、本当にお似合いの2人ですね。」

 

陽乃「あぁ〜ん!私も八幡くんにご飯食べさせたいよぉ〜!シルヴィアちゃん変わってくれないかなぁ?」

 

沈華「無駄ですわ、雪ノ下師姉。恐らくですが、今の【戦律の魔女】には聞こえていませんわ。」

 

沈雲「見て分かるように、比企谷くんの看病に夢中のようですからね。下手に邪魔をすれば仕返しが来るかと……」

 

陽乃「今更私にどんな仕返しをするっていうのさ?」

 

沈雲/沈華「師姉に料理を作らせない、ですね(わね)。」

 

陽乃「ダメだよそれっ!?界龍を卒業した私でも、楽しみの1つなんだから!!」

 

暁彗「………………」

 

宋「しかし、尊師のこんなお姿は初めて拝見するな。奥方様とはこんな風に過ごされているのか……」

 

羅「いつもは節度ある、見ていて理想のお付き合いをしているお二人だと思ってはいたが、このような………とても甘い雰囲気も出すのだな。」

 

銀梅「確かに今までの尊師と見比べてみれば、今目の前にいる尊師が別人に思えますね。」

 

永成「それだけ奥方様との関係が進んでおられるって事じゃないかな?」

 

 

八幡(言いたい放題言いやがって……聞こえてるんだっての。俺は1人でも食えたよ。右腕だって普通に動かせる。まだギコちないのは刀を肩に刺した左腕の方であって、右は何もしてないからね?それにさ………1名程ヤバい奴がいるんだよ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虎峰「っ〜〜〜!!!」(ギリギリ)

 

 

八幡(メチャメチャ歯ぎしりしながら俺を睨みつけてる。今にも人を殺しそうなくらいヤバい目してる。そんなに睨むんだったらシルヴィに止めるように言ってくれ。やってるのはシルヴィなんだから。)

 

 

八幡「……んっ、そういや俺の立場はどうなってるんだ?ずっと寝たきりだったから分からないんだが。」

 

銀梅「それが、まだ正式な発表が無いんです。師父や先代様の皆様にお伺いしたのですが、尊師が目覚めてから、の一点張りで………」

 

八幡「………【万有天羅】の条件は、今星露が座っている部屋、黄辰殿の扉を1人で開ける事だったな。その扉を閉めていたりはしていないか?」

 

陽乃「私は何も聞いてないなぁー。私は元界龍だからね、現役ならまだしも、卒業した私に情報が回ってくるとも思えないしね。」

 

八幡「陽乃はしらないか……なら他はどうだ?」

 

 

八幡くんが皆に質問をするけど、答える人はいなかった。じゃあ秘密裏に行われてるって事かな?

 

 

シルヴィア「八幡くん、試しに星露に連絡を入れてみたら?そしたら何かわかるかもよ。」

 

八幡「そうだな、少し通信を入れるから静かにしていてくれ。特に虎峰、お前の歯ぎしりが今の所一番うるさい。」

 

虎峰「ぐうぅ………」

 

 

八幡(唸るのもやめろ。)

 

 

八幡くんは少しのだけ通信に入るから、食事が中断されちゃった。でも大丈夫♪八幡くんはまだ食べれるから!私がたくさん食べさせてあげるんだ!

 

 

八幡「おぉ星露、3日ぶりだな。」

 

星露『目が覚めたようじゃのう、八幡よ。』

 

 

あっ、繋がったみたい。

 

 

八幡「早速なんだが、俺ってどの立場なんだ?お前を倒したは良いが、【万有天羅】を倒した場合、何をどうするかなんて全く知らなくてな。」

 

星露『それは妾とて同じ事じゃ。というより前例がないのじゃから当然じゃろうて、過去に【万有天羅】に挑んだ者は居らんのじゃからな。』

 

八幡「そんで、お前らはどうするんだ?」

 

星露『簡単な事にしたのじゃ。お主に黄辰殿を1人で開けられるかどうかを試してもらうのじゃ。』

 

 

なるほどね、それなら一番分かりやすいね。それに開けた瞬間から八幡くんが【万有天羅】な訳なんだし。よしっ、私もその瞬間に立ち会おっと!

 

 

八幡「……分かった。俺も飯が終わり次第、黄辰殿に向かう。其処には小苑さんと麗蘭さんも居るんだろ?全員の前で開けた方が信憑性も増すってもんだからな。」

 

星露『あい分かった。では待っておるからのう〜。』

 

 

そして八幡くんと星露の通信が終わった……うん、じゃあ今やることは決まったね!

 

 

シルヴィア「八幡くんは早く黄辰殿に行かなきゃだから、ご飯を早く済ませないとね。ちょっとだけペース上げなきゃね!八幡くん、あーんして♡」

 

八幡「いや、なら俺自身で食べた方が良い気がするんだが………」

 

シルヴィア「八幡くんは怪我人なの!そんな人に無理はさせられません!ほら、あーん♡」

 

 

私からは逃げられないんだからねー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。