今日から投稿を再開します。
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六花北西部、六角形に象られた水上都市アスタリスク。その北西に位置する学園は《クインヴェール女学園》である。
六学園唯一の女子校であり、入学する条件には戦闘能力、学力の他に《容姿》も含まれている為、クインヴェールに在籍している生徒の容姿レベルはトップクラスを誇っている。中でも生徒会長を務めているシルヴィア・リューネハイムは【世界の歌姫】と呼ばれる程の絶世の美女であり、その誰もが容姿だけでなく歌声にも魅了されている。
学園総合成績は最下位と数だけ見れば最悪だが、前年度シーズンの《王竜星武祭》ではシルヴィア・リューネハイムが優勝、今シーズンの《獅鷲星武祭》ではガールズロックバンドチームの《ルサールカ》が準優勝するなど、生徒の戦闘能力が低いわけではない。メディアへの露出も高く、アイドルや歌手などの一面もある。
最近では、シルヴィア・リューネハイムと界龍第七学院の新序列1位の比企谷八幡の交際発表やアイドル続行についても騒ぎになっていた。クインヴェールでも2人の噂をしない者などおらず、今や名物となっていた。
そんなクインヴェールに1つのニュースによって、学園は大盛り上がりだった。
シルヴィア「えへへ〜♪これで漸くお揃いの序列1位かぁ………えへへ♪」
ペトラ「シルヴィア、お願いだから此処でそんな甘い空気を出さないでもらえるかしら?記事を読むのに集中出来ないわ。」
シルヴィア「えぇ〜?だってすっごく嬉しいんです。八幡君が漸く序列1位になってくれたんだなぁって思うと………えへへ♪」
ペトラ(ダメだわこの子、完全に頭の中がお花畑ね。それよりも何で理事長室に来たのよ?)
コンコンッ
ペトラ「誰かしら?」
ペトラは端末を開いて外にいる人間を調べた。その人物はチーム・ルサールカの5人組だった。
トゥーリア『理事長!入ってもいいですか~?』
ペトラ「何をしに来たかは想像がつくわ。えぇ、構わないわ。」
トゥーリア『よっしゃ!1番乗りっ!!』
マフレナ『ダ、ダメですよトゥーリアさんっ!』
すると扉が勢いよく開いた。トゥーリアが開けたのだろう。そしていきなり愚痴をこぼし始めた。
トゥーリア「聞いてくださいよ理事長!私もう今朝のニュースのせいで気分最悪ですよ~!あの……名前なんだっけ?とりあえずあの界龍の男が序列1位になったせいでマジで最悪なんですよ~!」
ペトラ「貴女……彼が嫌いなの?」
トゥーリア「嫌いってわけじゃないですけど……なんていうか、好きになれないタイプなんです!クールぶってるし、無理してイケメンしてるし、いけ好かないし、男のくせに歌上手いしで……はぁ……はぁ……」
ペトラ「そう。貴女が言いたい事はよく分かったわ。でもね、後ろをよく見てみなさい。恐らくだけど、貴女が今1番見たくない人物が居るわよ。」
トゥーリア「ま、まさかあの男が……!!?あああぁぁぁぁぁ~っ!!!」
トゥーリアがシルヴィアの存在に気付くと、その場で絶叫していた。それもそうである、目の前に六花最強の彼女(嫁?)が居るのだから。
シルヴィア「ふぅ~ん、そっかそっかぁ……私の彼氏(夫?)の八幡君が好きになれないタイプでクールぶってて無理してイケメンをしていていけ好かなくて男のくせに歌が上手いから愚痴を言いに来たんだね?」
トゥーリア「シ……シ……シル……ヴィア?」
シルヴィア「うん、君達生徒の長である生徒会長のシルヴィア・リューネハイムだよっ♪さて、他学園の生徒を、しかも私の彼氏(夫?)をバカにするような子にはお仕置きが必要かな?この前の事があったのにまだ懲りてないみたいだね?うん、分かったよ。この前よりも更にキツくしてあげるねっ♪」
シルヴィアはトゥーリアの腕をしっかりと掴むととんでもない腕力で握り締めた。
トゥーリア「や、やめてぇぇぇ!!謝るから!!謝るから許してぇぇぇ!!あっ、助けて!!助けて皆!!」
ミルシェ「ごめん……流石に無理。」
モニカ「今のシルヴィアに手を出す程、身の程知らずではないわね。」
パイヴィ「自業自得。」
マフレナ「え、ええっと……頑張ってください!」
シルヴィア「じゃっ、行こっか♪」
トゥーリア「薄情者〜!!」
バタンッ
ペトラ「はぁ……あの子も学習が下手ねぇ……八幡君をバカにする癖が抜けてくれれば楽になるのに。」
ミルシェ「でも理事長、シルヴィアの比企谷君に対しての愛がちょっと深過ぎたりしません?」
ペトラ「私も思っているのだけど、あの子はもう『八幡君依存症』と『八幡君深愛症候群』を2年前から発症してるからもう手遅れよ。」
4人(何その病気!?しかも2年前!?)
ーーー30分後ーーー
ガチャッ
シルヴィア「ふぅ……良い仕事をして来たよ。」
ペトラ「やり過ぎてないわよね?」
シルヴィア「私そこまで意地悪じゃないじゃないですよ!今回も『模擬戦30分コース』にしてあげたんですから軽い方ですっ!」
5人(軽い方なんだ………)
マフレナ「そ、それで……トゥーリアさんは?」
シルヴィア「え?疲れてたからそのまま寝かせておいたよ。まだ続けても良かったんだけど、無理そうだったからさ、やめてあげたの。」
この時、ルサールカ全員はこう思った。
5人(シルヴィアの前では絶対に比企谷八幡の暴言や愚痴は言わないっ!!)っと。