突入、《王竜星武祭》編!!
スタートです!!
対戦カード
八幡side
星露を倒してから半年程経ち、今の季節は冬。つまり、シーズン最後の星武祭が開催される時期になった。例年通りで行けば、参加者はかなりの人数になっているはずだ。特に出場者の中には六花最強の魔女2人の【戦律の魔女】や【孤毒の魔女】が参加してもおかしくない。
だが、シーズン最後の星武祭《
なんかあったのか?
シルヴィア「八幡くん、何考えてるか大体予想できるからハッキリ言うよ。八幡くんのせいです!」
八幡「え?俺のせい?なんでそうなる?」
シルヴィア「当たり前でしょ!《王竜星武祭》の始まる半年前くらいにいきなり序列1位を取って【万有天羅】まで継承するんだから!ただでさえ勝てる見込みがない相手である八幡くんなのに、もっと勝てなくなるような要素増やしちゃってどうするのさ!?」
八幡「い、いやだって最後の星武祭だし……それに最後は序列1位で出た方がカッコつくだろ?」
シルヴィア「確かにそうだけどさ……私も個人的には嬉しいよ?相手が少ない方が決勝に上がれる確率も増えるし、何より八幡くんとお揃いの序列だから。でもあのタイミングで序列を上げるって……これからって時に凄い事するよ、本当に。」
これは貶されてるんだろうな。多分だが、照れるような仕草したら『褒めてないっ!!』って言うんだろうな。やってみるか。
八幡「いやぁ〜それほどでも。」
シルヴィア「褒めてないっ!!」
やっぱりだ。
シルヴィア「でも本当に少な過ぎるよ。界龍に3、クインヴェールに2、星導館に2、合計7人だよ?こんな《王竜星武祭》聞いたことないよ!たった7人って!!」
八幡「あぁ、ヤバイ数字だな。3桁どころか2桁も行ってないなんてな……赤字もいいところだ。運営は何やってんだか、ちゃんと広告したのかよ?」
シルヴィア「八幡くん、それ分かって言ってるでしょ?こんなに人が少ないのは9割が君のせいなんだからね!」
八幡「なんで俺だけ……」
シルヴィア「キ・ミ・が、強過ぎるからでしょ!!ただでさえ私だって君に勝てる自信ないんだから!!」
それだけの理由で参加しないのか?俺だったら強くなる鍵が眠ってるかもしれないから喜んで参加するけどな。まぁ人それぞれの考え方だが。
八幡「参加する2人もそんな事言ってたな。できれば初戦には当たりたくないって。」
シルヴィア「今回の星武祭では誰もがそう思ってると思うよ。私だって八幡くんとは当たりたくないもん。決勝までは。」
あぁ〜早くトーナメントの選手表出ないかなぁ〜。なんか待ちくたびれたぞ。
シルヴィア「もう、八幡くんってば!なんで来シーズンにしなかったのさ!そうしたら私が2連覇できたかもしれないのにっ!」
八幡「今更そんなこと言うか?」
シルヴィア「八幡くんだって少なからずそう思ってるでしょ?」
八幡「俺は別に思ってないが?確かに俺なら来シーズン出たとしても全部出られるけどよ……そこまで待つのもな。」
そしたら学院生活の半分以上を鍛錬と教えで費やさなきゃいけなくなっちまうからな。すっげぇつまんなくなるぞ。
pipipi…pipipi…
おっ!来たかっ!?
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この度の《王竜星武祭》の出場選手の対戦表が決定致しました。人数も少なかった事、奇数だった事もあるので、このような形式にさせて頂きました。
以上の通りになりました。
尚、第4ブロックに関しましては1回戦を飛ばして2回戦からスタートするものとします。出場者の皆様の御武運を祈ります。
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シルヴィア「私勝ったとしても界龍のどっちかと戦うのかぁ……しかも八幡くんに手ほどきを受けている2人と相手しなくちゃいけないなんて……」
八幡「そんなに教えてはいないけどな。あの2人は元から強い。暁彗は武術、星仙術共にトップクラス。冬香は式神使いだしな。もし1体の式神に手こずっていたら、その間に何体も作ってくる。かなり厄介だぞ。」
シルヴィア「それで?八幡くんは両方に負けたの?」
八幡「………いや、模擬戦した事「負けたの?」………勝ちました。」
シルヴィア「ほら〜!やっぱり勝ってるんじゃん!【覇軍聖君】は知ってるけど、まさか【神呪の魔女】にも勝ってたなんて〜!八幡くんの裏切り者!チート!」
俺、なんでここまで言われなきゃいけないんだ?