どうしてこうなったんだ?本当に?
シルヴィアside
ふぅ〜、堅苦しい開会式も終わったよ〜。さて、八幡君は何処かなぁ?
ネイトネフェル「貴女、早速彼氏探しかしら?」
シルヴィア「え?そうだけど?もしかして、何かマズい事でもあるの?」
ネイトネフェル「貴女、戦場ではその気持ちは邪魔になるって言ってなかったかしら?」
シルヴィア「それは戦う時であって戦わない時は別だよ。そしたら私と八幡君、いつになったら一緒になれるのさっ!」
もう、勘違いしないでほしいな!
ネイトネフェル「……何だか混乱して来たわ。」
シルヴィア「八幡君はど〜こっかなぁ〜♪」
シルヴィア「………」
ネイトネフェル「ちょっと?彼を見つけたのになんで黙ってるのよ?」
あの子……八幡君と同じ高校に居た子だよね?しかもなんか陽乃さんに似てるような………
シルヴィアsideout
八幡side
八幡「………」
暁彗「………」
冬香「………」
雪乃「………」
何だコイツ?なんで俺の前に居やがる?また文句言いに来たのか?
雪乃「星導館学園大学部1年、雪ノ下雪乃です。今回はご挨拶に来ました。」
八幡「挨拶だと?」
雪乃「はい、それ以外どうしようとは考えてはおりません。単なる挨拶です。」
………八咫の眼。
雪乃(今までは頭に血が上り過ぎて考えが至らなかったけれど、もっとよく考えてみましょう。彼が卑怯な手を使っているのか……それからでも遅くはないわ。)
コイツは何呑気な事を考えているんだ?関わるなと言った筈なのによ。
まぁいい、他人としてなら大目に見てやるか。
八幡「……界龍第七学院大学部1年、比企谷八幡だ。一応紹介しておく、3位の武暁彗と4位の梅小路冬香だ。」
2人は礼だけした。
八幡「それで、挨拶とは?」
雪乃「はい、初戦の相手が比企谷さんですので。単にそれだけなのです。」
八幡「………少し顔を貸せ、話したい事がある。2人は試合があるからそれぞれの場所に行ってても構わない。」
暁彗「………………御意。」
冬香「承知致しました、八幡様。」
八幡「さて、普通に応接室にでも行くか。」
ーーー応接室ーーー
2人は応接室に入ると、対面するソファに腰を下ろした。
八幡「さて、何から話したものか……取り敢えずさっきの喋り方はやめていい。」
雪乃「えぇ、分かったわ。」
八幡「そんで、どういうつもりだ?今更になってただ挨拶しに来ただと?」
雪乃「………知っているとは思うけれど、今までの私は貴方に対する嫌悪感や憎悪で動いていたわ。でも貴方が序列1位になった時に思ったのよ、【万有天羅】は卑怯な手を使って勝てる相手なのかって。」
八幡「………」
雪乃「《鳳凰星武祭》や学園祭、《獅鷲星武祭》で貴方の動きを見れるところは全て見たわ。でも、卑怯な手を使ってそうなところなんて見当たらなかった。」
八幡「そりゃそうだ、俺は何もしてないからな。自分の実力で戦ってる。元ガラードワースに居た金髪の恥晒し野郎とは違う。」
雪乃「……そうね。」
八幡「大体予想は出来るが、由比ヶ浜はどうした?」
雪乃「試合があるからそっちに行ったわ。私も最近気付いたのだけど、彼女は何だか嫌な感じがするの。貴方の事を恨んでいるのに、心の中では全く逆の事を考えているような気がして。」
八幡「……お前はどうしたいんだよ?それはお前等の問題だから、俺が首を突っ込むわけにはいかん。」
雪乃「……出来れば救いたいわ。でも、何だか無理そうな感じがするの。だから彼女が変わらないようであれば諦めるわ。それに、今の貴方を見て全て分かったわ。」
八幡「?何をだ?」
雪乃「……間違っていたのは私達の方だって。最近よく考えたの。ランドルーフェンさんや武さんに言われた言葉を。全くその通りだったわ。あの時から成長していなかったのは、私達の方だったって。比企谷君、今まで本当にごめんなさい。私はずっと自分を正当化していた。周りが見えていなかった。でも漸く見えてくるようになって来た。だから……この場で謝ります。本当にごめんなさい。」
そう言って雪ノ下は深々と頭を下げた。この部屋に入ってからずっと八咫の眼で雪ノ下の心の中を覗いていたが、それ以外の事は考えていなかった。
八幡「……それで、どうします?俺は復縁させる気はありませんが、総武高校に居た頃の雪ノ下雪乃ではなく、星導館学園の雪ノ下雪乃となら、やっていけそうな感じはしますが?」
雪乃「……え?」
陽乃『私はまだかなぁ。だって頭を下げたくらいで許せるわけ無いじゃん。』
雪ノ下母『陽乃に同感です。比企谷さん、優しいというのは美徳ではありますが、使い方を間違ってはいけません。』
雪乃「母さん………姉さん………」
陽乃『とりあえず自分の過ちに気付けた事は褒めてあげる。比企谷君に頭を下げた事もね。でもそれだけで許してもらえると思ってるの?比企谷君が許しても私達は許さないよ?』
雪乃「………承知しているわ。私のして来た事は簡単には償えないもの。許してもらおうだなんて甘い考えも持たないわ。母さんが言った通り、私は星導館を卒業したら雪ノ下から除籍します。彼にも金輪際関わらない事もお約束します。これ以上、皆様に迷惑はかけたくありませんので。」
雪ノ下母『雪乃、その言葉に嘘偽りはありませんね?』
雪乃「はい。」
雪ノ下母『雪ノ下を除籍するというのもですか?』
雪乃「はい。」
雪ノ下母『除籍をするにしても、新しい姓が必要です。貴女は考えているのですか?』
雪乃「今までの自分の愚行を評して『葉山』にしたいと思っています。私にはこれ以上ないくらい似合っていると思います。」
雪ノ下母『………陽乃、貴女はどう思いますか?』
陽乃『うん、合格。雪乃ちゃんの覚悟が伝わって来た。文句無しかな。』
雪乃「………え?」
雪ノ下母『雪乃、今日の夕方に1度雪ノ下建設に来なさい。直に会って話したいわ。』
陽乃『絶対だぞ〜?後私から。今の雪乃ちゃんになら、姉って呼ばれても嫌じゃないよ。じゃね!あっ、《王竜星武祭》頑張ってね♪』
そう言って通信は切れた。
八幡「……どうだ?久しぶりに聞いた家族からのあったけぇ言葉は?」
雪乃「この感じ、久しく忘れていたわ。心が洗われるような感じがするわ。」
八幡「奇遇だな、俺も2年前に実家に帰って同じ思いをした。」
雪乃「比企谷君、今までの事は本当にごめんなさい。貴方を傷付けてばかりだったわ。それに「もういい、終わった事だ。」………」
八幡「お互いに若かったって事だろ。20にもなれば自分のやってきた事の浅はかさも見えてくるってもんだ。小町もその事に気付いたみたいでな、新年度早々に俺に頭下げに来たよ。」
雪乃「そう………でも兄妹の関係ではないのでしょう?」
八幡「流石だな。あぁ、兄妹の縁は戻してない。他人としての縁なら取り持ってやった。」
雪乃「そういうところは貴方らしいわね。」
八幡「どうやら根は変わらないらしい。」
これで雪ノ下とは一段落ついたな。
雪乃「私と貴方の関係はどうしたらいいのかしら?」
八幡「普通に友人でいいだろ。知り合い以上仲良し未満ってところだな。」
雪乃「ふふっ、目だけでなく口も達者になったのね。貴方はそれでいいの?」
八幡「妥当だと思うが?」
雪乃「私が決められる立場では無いもの。貴方はそれでいいの?」
八幡「ならこれで行こうか。」
雪乃「ありがとう、比企谷君。」
改めて………どうしてこうなったんだ?
いや、考えてはいましたけどね?なんか少し変なタイミングだなぁって思ってます。
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