学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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第1、第2ブロック終了

 

 

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試合開始の合図が鳴り響き、由比ヶ浜は片手剣型の煌式武装を展開して、シルヴィアの方へと走った。一方のシルヴィアは自身の持っている銃剣型煌式武装《フォール・クヴァング》を構えるどころか展開すらしておらず、更には構えもとらずただ立っているだけだった。

 

 

由比ヶ浜(動かない?だったもう私の勝ちだしっ!)

 

 

由比ヶ浜はシルヴィアの目の前まで接近して剣を真上に振り上げてから、シルヴィアの校章目掛けてそのまま振り下ろした。

 

 

シルヴィア(確か八幡君の使っている武術は、攻撃を防いでから一撃を与える攻守一体がスタイルだったよね?後は手足をコンパクトに使うんだよね。じゃあ受け流しつつ、攻撃をしてみようかな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「ふっ!」

 

由比ヶ浜「ぐふっ!?」

 

 

シルヴィアは両手の甲に星辰力を少量練り上げて由比ヶ浜が振ってきた剣を弾いた。そして空いているもう片方の手の甲で由比ヶ浜の頬に向けて裏拳を食らわせた。由比ヶ浜はそのまま床に倒れた。

 

 

由比ヶ浜「〜〜〜!!」

 

シルヴィア「もう終わりかな?私まだ何もしてないよ?ちょっと星辰力を練って手の甲で攻撃しただけだよ?ギブアップには早過ぎるんじゃないかな?」

 

由比ヶ浜「う、うぅ〜!!」

 

 

シルヴィア(この子、これまで一体どんな鍛錬してるんだろう?星脈世代であれば、いくら打たれ弱くても、我慢して這い上がる事くらいは出来る。しかも今の一撃なんて全体の力の3割も出してない。それでこんなに痛がるの?こういうところに自分の甘さ加減って顕著に出てくるよね。)

 

 

シルヴィア「はぁ………そんな様子じゃあ八幡君を倒すのなんて100年どころか100万年早いよ?私よりもずっと強いんだからね?八幡君は。」

 

由比ヶ浜「っ!くぅ……!」

 

 

由比ヶ浜は痛がりながらも身体を起こした。八幡を倒せないという言葉が効いたのだろう。

 

 

シルヴィア「どうやらまだ出来そうだね。それじゃ、かかってくるといいよ。自分がいかに愚かな事を口走ったのかを思い知らせてあげる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……シルヴィの奴、キレてるってのもあるが、完全に遊んでやがるな。由比ヶ浜を蹂躙する気満々じゃねぇか。まぁ全部由比ヶ浜の口が災いを呼んだだけだから自業自得なだけだけどな。さて、こっちもこっちでケリがつきそうだな。やっぱ相性の問題もあったからか、すぐに決着がつきそうなのは予想出来るからな。」

 

 

実況『試合終了〜!!勝者、武暁彗〜!!!』

 

 

八幡「冬香は《魔女》だから後方で式神を作る戦法、だから自身は攻撃参加が基本出来ない。出来なくもないが、あれだけの式神だ。使役するのにはかなりの精神力が必要だ。その中で暁彗の相手をしていたんだ、アイツの武術を10分も凌いだだけでも上々だろう。」

 

八幡「さて、後はシルヴィの試合だな。まぁどの道勝負なんてついてるようなものだから観戦する意味無いんだよなぁ……此処にずっと居てもアレだし、カノープスドームに向かうか?いや、でも2人にもお疲れさんって言わないとだし……どうすっかなぁ~。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

由比ヶ浜「かはっ!!……はぁ……はぁ……」

 

シルヴィア「………」

 

由比ヶ浜「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

シルヴィア(なんか八幡君に勝てないって言った途端から、急に火が点いちゃってるんだよね〜。なのに攻撃のパターンは全部一緒、持っている煌式武装を大きく振りかぶって来るだけ。これって普通に見ると私がいじめてるように見えちゃったりするのかな?だとしたらもう決着つけた方がいいのかな?それに私も段々彼女の相手をするのも飽きてきたんだよね。真剣勝負の筈なのに、彼女の戦闘パターンや気持ちを思うと、どうにも本気になれないっていうか。)

 

 

シルヴィア「ねぇ、1つだけ質問するよ?もし今目の前に居るのが八幡君だったら、君はもっとやる気になるのかな?」

 

由比ヶ浜「ヒ、ヒッキーが居たら?……勿論ですよ……はぁ……はぁ……1番に、切ってます!」

 

シルヴィア「……そっか、教えてくれてありがとう。じゃあ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もういいかなぁ。」ハイライトオフ

 

 

シルヴィアは質問の返答が来ると1人そう呟いた。次の瞬間、その場から一瞬にして由比ヶ浜の場所まで移動したのだが、由比ヶ浜は反応すら出来ずに壁まで吹っ飛ばされていた。シルヴィアの方を見てみると………右脚を腰の辺りまで上げていた。どうやら蹴りを放ったようだった。

 

 

壁に激突した由比ヶ浜は気絶していて、校章も砕かれていた。完全に勝負はついていた。

 

 

クリスティ『由比ヶ浜結衣、意識消失!!勝者、シルヴィア・リューネハイム〜!!!流石は昨年の優勝者は違います!おそるべき強さを見せつけましたね~!!』

 

護藤『彼女は体術にも長けていますから、今回の相手は体術だけで充分だと判断したんでしょう。次の試合も今から楽しみですね。』

 

 

シルヴィア(はぁ………つまらない戦いだったなぁ。やる必要性が全く感じられない、すっごく退屈な試合だったよ。早く八幡君に会って癒されたいよぉ~。早く控え室に戻ろっと。きっと八幡君がお迎えに来てくれる筈だしっ!)

 

 

 

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