学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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◇妖怪恐怖症?

 

 

八幡side

 

 

皆さんこんにちは、比企谷八幡です。あらすじってわけではないが、状況を説明する。俺は冬香が試合に出て行った後、シルヴィアたちが待っている部屋に行って試合を観戦していた。そこまでは良い、良いんだが、俺と冬香の最強(恐)の意味がやっぱり違った。俺が言っていたのは最も強いって意味だったんだが、冬香は最も恐いっていう風に捉えていたみたいだ。漢字が違うだけでこんなにも意味って違ってくるもんなんだな。

 

内容としては由比ヶ浜の戦意消失って事になってるが、あれはかなり怖いな。妖怪には詳しくないが、ぱっと見の印象では怖い以外何も出てこなかった。冬香が言うには全部人食いだぞ?ヤバすぎるだろ。俺の両サイドにいる美女2人も震え上がってた……いや、震え上がってるし。

 

 

シルヴィア「は、八幡くん、妖怪……だったかな?それって本当に恐ろしいんだね。」

 

八幡「あー……俺もそんなに詳しいわけではないが、冬香が出していた妖怪は人に悪さをする妖怪だ。人に化けて人を騙し、最後には食らうんだからな。だがその逆もいる。良い妖怪もいるんだぞ?聞いたこともあると思うが、座敷わらしとかな。」

 

シルヴィア「ほ、他には?」

 

八幡「他に?んー……山男とかだな。山中に1人でいないと姿を現さないが、遭難していたら助けてくれたり、狩を手伝ってくれたりする妖怪だ。」

 

オーフェリア「………八幡という妖怪はいないの?」

 

八幡「それはアレか?俺に妖怪になれと言いたいのか?だったらオーフェリアから一生離れない呪いをかけてやるぞ?」

 

オーフェリア「是非お願いするわ、八幡。」

 

 

え?断らないの?悪いことするかもしれないんだよ?呪いだよ?いいの?

 

 

シルヴィア「私も八幡くんに取り憑かれるんだったら全然構わないよ!」

 

八幡「やめろ、俺はまだ妖怪どころか死んでもいねぇよ。俺をなんだと思ってるんだ、全く。」

 

シルヴィア「でもさ、妖怪って悪い存在なんだよね?」

 

八幡「さっきも言ったが、良い妖怪もいれば悪い妖怪もいる。和みがあって豊作などの吉事をもたらすのは《和魂(にぎたま)》と呼ばれていて、荒れていれば災害や疫病をもらたすのは《荒魂(あらたま)》と呼ばれている。だがまぁ殆どの妖怪はその荒魂から生まれてるんだけどな。だから良い妖怪ってのはそんなにいない。大雑把に言えば悪い存在なんだろうな。」

 

オーフェリア「………難しいわね。」

 

八幡「悪って完全否定できないのが、妖怪ってところのややこしさなんだろうな。」

 

 

今度冬香に妖怪のことについて教えてもらうか。式神使っての講習なら分かりやすいだろうしな。

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

おっ、冬香だな?

 

 

冬香『ただいま戻りました。』

 

八幡「あぁ、今開ける。」

 

 

さっき式神は呪符に封じ込めていたから大丈夫だよな?開けたら妖怪、なんて事があったら2人は大絶叫だぞ。

 

 

冬香「ありがとうございます、八幡様。」

 

八幡「いや、それはいいんだが……冬香、アレはかなり怖かったぞ。」

 

冬香「そうでございましたか?私としてはまだ物足りない方でしたが………」

 

八幡「………因みにだが、由比ヶ浜があれでも気絶していなかったら何を出す気でいたんだ?」

 

冬香「そうですね………一番迫力がありそうな野槌の口を彼女に近づかせてから思い切り叫ばせる、といったところでしょうか。捕食させる気は毛頭ないので。」

 

八幡「いや当たり前だろ。」

 

 

本当に食っちゃったらどうすんの!

 

 

シルヴィア「で、でもさ、それでも怖いよ。冬香さんには悪いけど、あんな得体の知れない存在が目の前で叫んだりしたら、殆どの人が耐えられないよ。」

 

冬香「ふふ、確かにその通りですね。」

 

シルヴィア「そんな笑顔で言われても………」

 

オーフェリア「………もし妖怪が出たとしても、八幡のそばにいれば安心だわ。」

 

八幡「おい、それはどういう意味だ?」

 

オーフェリア「………八幡は【祢々切丸】を持ってるでしょう?それで妖怪を追い払って頂戴。私は八幡の後ろで隠れてるから。」

 

八幡「確かにこいつは妖怪を切るために作られた刀だが、その能力があるとは限らないぞ?」

 

シルヴィア「だ、大丈夫だよっ!八幡くんと【祢々切丸】なら出来るよっ!」

 

八幡「そう言いながら何故2人は俺にくっつく?冬香は無闇に妖怪を出すような事はしない。」

 

オーフェリア「………もしかしたらその辺に「いないからな?」………いるかもしれないじゃない。」

 

 

霊感少女かよ……妖怪みてから敏感になってないか?いや、別に霊感を持ってるわけではないと思うが。

 

 

冬香「ふふふ、やはり八幡様の周りは賑やかで退屈いたしませんね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 





少しだけ趣向を凝らしてみます。
アニメからの引用は変わらずですが。

もしもオーフェリアがMだったら?







オーフェリア「はぁ……はぁ……」

シルヴィア「ぐぅ……!!」

「成る程、お見事です!!」


八幡は四つん這いになっているオーフェリアに腰掛けていた。


八幡「という訳だ、すまん。」

「何を仰いますか、流石は当学院を統治されているだけはあります!感服致しました!!」

シルヴィア「八幡くん、ちょっと失礼してもいい?」

八幡「ん?あぁ。」

シルヴィア「すぐに戻るね。」


ドゴッ!!ドガッ!!バキッ!!


シルヴィア「戻ったよ。」

八幡「あ、あぁ。」


大きな音が聞こえたが、聞かないことにした八幡。


オーフェリア「はぁ……はぁ……」

八幡「オーフェリア、苦しいか?なら「全然苦しくなんてないよ!!それどころかご褒美だよお兄さん!!♪」


八幡(うわっ!)


オーフェリア「はぁ……あぁ………」


八幡(い、いや、これはオーフェリアに与えた罰だ。」


オーフェリア「………んふあぁ///」


はい、ここまでです!
皆さんなんのアニメか分かりますか?


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