学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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レッスンまで行きませんでした。



ハイスペック八幡くん

ーーーーーー

 

 

シルヴィア「…………………」

 

………

 

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペトラ「……はぁ、シルヴィア?貴方幾ら何でもソワソワし過ぎよ?」

 

シルヴィア「え!?」

 

ペトラ「さっきから立ったり座ったり、うろうろしたりと少し落ち着けないのかしら?」

 

 

シルヴィア(だって〜八幡くんが来るんだよ!?しかもどんな姿かもわからない状態で!これじゃあまるで、Jack in the box(ジャック イン ザ ボックス) だよ〜!)

 

 

ペトラ「もっとシャキッとしなさい。彼氏にそんな姿見せられないでしょ?」

 

シルヴィア「だ、だからまだ、かかか彼氏じゃないですよー!/////」

 

 

ペトラ(この子これで隠してるつもり?『まだ』って言ってる時点で暴露してるようなものだって気づかないのかしら?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ「シルヴィアちゃーん!マネージャー!例の男の子来ましたー!」

 

ペトラ「えぇ、今行くわ。」

 

シルヴィア「ひゃいっ!〜〜!/////」

 

ペトラ「………貴方本当に大丈夫?ここで待っててもいいのよ?」

 

シルヴィア「だ、大丈夫っ!」

 

 

ペドラ(………とてもそうには見えないわ。)

 

 

ペトラはそんな事を思いつつも、2人は休憩室から出て八幡に会いに行った。

 

 

シルヴィアside

 

 

うぅ〜緊張する〜。今更だけど八幡くんが来るなんて予想もしてなかったし……

 

それも一緒に歌うなんて……幸せ/////

 

 

………はっ!じゃなくて夢気分/////って違う違う!それでもないよ!

 

も〜まともに考える事も出来ないよ〜。

 

 

ペトラ「着いたわ、彼のいる控え室。シルヴィア、一応聞くけど準備はいいかしら?」

 

シルヴィア「/////」(ブツブツ)

 

ペトラ「………もういいわ。」

 

 

コンコンッ ガチャッ

 

 

ペトラ「失礼するわ。初めまして、比企谷八幡くん。私はシルヴィアのマネージャーをやっているペトラ・キヴィレフトよ。よろしく。」

 

八幡「あ、はい。ご丁寧にどうも。比企谷八幡です。よろしくお願いします。」

 

ペトラ「ほらシルヴィア、貴方も挨拶なさい?顔見知りとはいえ失礼よ?」

 

シルヴィア「ま、待って。今は顔も合わせられない………/////」

 

ペトラ「さっきまで普通に通信していたのでしょう?平気じゃない?」

 

ペトラ「顔も整ってるし身長から比較してのスタイルも良い。それに良いセンスしてるじゃない。中々いないわよ?銀髪碧眼なんて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?銀髪碧眼?

 

私の知ってる八幡くんは黒髪黒眼だったけど……何言ってるのかな?

 

 

※この時既に変装のことは頭の中にインプットされていない状態です。

 

 

ちょっと怖いけど見てみようかな。

 

私は恐る恐る八幡くんの方へ顔を上げた。

 

 

八幡「よぉ。」

 

 

そこには黒主体のチェーンが付いたズボンに、緑のインナー、襟の長い黒のロングシャツ。極めつけは黒の強い上に跳ねた銀髪に透き通るような碧い瞳。

 

嘘……八幡くんじゃないよ。でも、顔は八幡くんだし声も八幡くんだったし。

 

でも……でも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「//////////」(ボシュ〜!!)

 

 

2人「え?」

 

シルヴィア「き、きゅう〜……//////////」(ドサッ)

 

ペトラ「えっ!?ちょ、ちょっとシルヴィア!?しっかりしなさい!」

 

八幡「お、おい!大丈夫か!?」

 

ペトラ「誰か!?シルヴィアを運んで!」

 

八幡「お、俺が運びます!」

 

 

ーーー休憩室ーーー

 

 

シルヴィア「……ん?」

 

ペトラ「起きたみたいね。」

 

シルヴィア「………ペトラさん?」

 

ペトラ「ビックリしたわよ。頭から蒸気が出たと思ったら、そのまま気絶しちゃうんだもの。本当に驚かせてくれるわね。」

 

シルヴィア「ご、ごめんなさい。」

 

ペトラ「八幡くんも謝ってたわ。理由は分からないけど少しやり過ぎたって。」

 

シルヴィア「八幡くん……」

 

 

そういえば今日の八幡くんの格好って確か………

 

 

シルヴィア「//////////」(プシュー)

 

ペトラ「お願いだからもう気絶しないで。これ以上ロスはしてられないんだから。」

 

シルヴィア「うん///八幡くんは?」

 

ペトラ「今一番得意な曲で歌ってもらってるわ。今担当の人が見てるわ。」

 

 

よ、良かった。八幡くんの顔を見たらそれこそまた気絶しちゃうよ。

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

ペトラ「あら?」(ピッ)

 

音声担当『あっ!マネージャー!今、大丈夫でしょうか?』

 

ペトラ「えぇ、構わないわ。」

 

音声担当『実は比企谷くんの事で少し申し上げたいことがあるのですが……』

 

ペトラ「何かしら?ひょっとして、とても音痴だったりするのかしら?」

 

 

え?そうなの八幡くん?だとしたら流石にステージには立てないよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音声担当『いえ………絶妙な歌声です。』

 

2人「え?」

 

音声担当『シルヴィアちゃん程ではないですが、僕こんな歌声はシルヴィアちゃん以来です!2人にやらせたら、絶対良い歌になりますよ!』

 

ペトラ「そ、そう………じゃあ私も聴きたいから、そっちに行っても大丈夫かしら?」

 

音声担当『どうぞいらして下さい!是非聴かせてあげたいです!』

 

ペトラ「分かったわ。シルヴィアも連れて行くから待っててちょうだい。」(ピッ)

 

 

そう言ってからペトラさんは通信を切った。それも楽しそうな顔で。

 

 

ペトラ「そういう訳だけど、いけるわよね?シルヴィア?」

 

シルヴィア「はい、問題ないです。」

 

ペトラ「そう。今度は気絶しないでね?」

 

シルヴィア「が、頑張ります……」

 

 

音声担当の人が褒めるなんて……あの人褒めることあんまりしない人なのに。

 

凄いんだろうなぁ〜八幡くんの歌声。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




八幡はD×Dのヴァーリ風の格好をしてますです。

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