学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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※対決前

 

 

八幡side

 

 

寝ている最中に奇妙な夢を見ていた。まぁ殆どは憑霊についての事やシルヴィの事についてなんだけどな。けど、シルヴィが今朝起きてから、なんか様子が変なんだよなぁ。起きて挨拶したら、秒で布団を被る。家を出て鍵を閉めようとして手が触れたら、鍵を落としそうになる。そんな事があった。道中も手を繋いでは来なかった。繋いだら少しヤバそうだったからだ。

 

そして今、控え室にいる………のだが、シルヴィが一向に顔を俯かせたままだった。これでは決勝どころではない。むしろ俺が戦いに集中出来ない。

 

 

八幡「シルヴィ、一体どうしたんだ?今朝からずっと変だぞ?」

 

シルヴィア「う、うぅ〜/////」

 

八幡「もし昨日の件なら仕方ないが、あれならもうヤっちまってるたろ?背に腹は変えられないんだから、もう気にするなよ。」

 

 

シルヴィア(い、言えないよ〜!八幡くんと……エ、エッチな事をして能力を得たのはいいけど……もぉ〜八坂があんな事言うから八幡くんの顔を直視出来ないよ〜!!)

 

 

………このように話し掛けても、顔を横にブンブン振ったり、自分の頬をパチパチと叩いたり、『うぅ〜』と呻きながら顔を覆ったりする。

 

本当に何があったんだ?全く分からん。

 

 

八幡「はぁ……シルヴィ、何があったのか話してくれないか?そんな状態のお前を見てると、とても本気を出しながら戦えそうにない。」

 

シルヴィア「な、何でもないの!何でも……/////」

 

八幡「いや、だからその状態で言われても気になって仕方がないんだよ。なぁ、何があったんだ?変な夢でも見たとか?」

 

シルヴィア「う、うぅ〜/////」

 

 

……これなんだよなぁ。これが続いているから一向に治る様子がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕方ない。あまりやりたくはなかったが、強硬手段を取るしかないな。

 

 

八幡「シルヴィ!」

 

シルヴィア「は、は……んむっ!?」

 

 

八幡が取った強硬策。それは接吻だった。キス、口づけとも呼ぶ。イタリアではバーチョと言う。そんな事はどうでもいいのだが、八幡がシルヴィにしたキスは普通のものではなかった。舌が絡み合うような激しいキスだった。

 

 

ーーー30秒後ーーー

 

 

八幡「はぁ……はぁ……はぁ……///」

 

シルヴィア「はぁ……はぁ……はぁ……は、八幡くん、いきなり何をするの?」

 

八幡「………いつまで経っても変わらない様子だったからな。少し強引でも訳を聞こうと思ってな。」

 

シルヴィア「そ、それは……」

 

八幡「どうしても言えないのなら別にいいが、それで本気を出せないのなら、俺にその理由を言ってくれ。」

 

シルヴィア「………うぅ〜分かったよ!お話するからそんな風に見つめないで!恥ずかしいから!!/////」

 

 

シルヴィは何があったのかを俺に話してくれたのだが、俺の方もなんとも言えないような感じになってしまう。後さ、その上目遣いやめて!今のお前凄いんだよ!顔赤らめながら目を潤わせてこっち見るな!すっごい可愛いんだから!!

 

 

これ絶対普通の男が見たら、一気に襲い掛かるぞ。まぁこの顔を見れるのは俺だけだがな。

 

 

八幡「あぁー……まぁ、なんだ……確かに顔合わせ辛いな、そんな事があったんじゃあ。」

 

シルヴィア「う、うん……ゴメンね。」

 

八幡「いや、無理もない。しかし、俺の能力がか……それは別に大丈夫だが、その方法がだな。」

 

シルヴィア「う、うん/////」

 

 

………あぁもう!これじゃ埒があかない!

 

 

シルヴィア「でも、なんか話したら楽になっちゃった。あぁ〜やっぱり自分の中で我慢するのって、結構辛いものなんだね。」

 

八幡「ん?あ、あぁそうだな。俺は何度も経験してるからそういうのはよく分かる。」

 

シルヴィア「なんか恥ずかしがっていたのがバカらしくなってきちゃったよ。聞いてくれてありがとう、八幡くん。」

 

八幡「いや、気にするな。」

 

 

調子が戻ったのなら何よりだしな。

 

 

八幡「じゃあそろそろ行かないか?」

 

シルヴィア「あっ、うん!そうだね!」

 

 

俺とシルヴィは扉の前で一度止まった。

 

 

シルヴィア「……この扉を開けて向こう側に行ったら、私たちは敵同士なんだよね。」

 

八幡「……あぁ。」

 

シルヴィア「………八幡くん。」

 

八幡「?」

 

シルヴィア「私、八幡くんには負けないからね!君がとてつもなく強いのは知ってる。でも、私だって君が星武祭で活躍している間、何もしていなかったわけじゃないんだからね!」

 

八幡「………俺もだ。負ける気なんて毛頭ない。俺の全てをぶつけて……お前に勝つ!」

 

 

そして俺とシルヴィは同時に扉を開けて互いに違う方向へと歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





もしもこんなやり方だったら?

『据え膳』







シルヴィア「あれ?八幡くん!どうしたの?」

八幡「ちょっと資料を探しにな。」

シルヴィア「あぁ〜確か冬香さんの式神についてだっけ?こんな所じゃ邪魔になっちゃうし、中に入ろっか!」

八幡「ん?あぁ。」

シルヴィア「冬香さんがどんな研究をするのかは分からないけど、多分大事なことだと思うから、頑張ってね♪」

八幡「あ、あぁ。」


なぜガッツポーズをするんだ?


シルヴィア「今回のテーマって八幡くんが考えていたものなの?」

八幡「確かに考えてはいたが、俺のは戦闘に特化したものじゃないからな。所謂家事系統が多かった。こんなマイナーな思想の奴はいないからな。勿論、式神使いもな。」

シルヴィア「ふぅ〜ん、良かったね。冬香さんと気が合って。」

八幡「いや、気が合うとかないとかそういう問題じゃないだろ。それに冬香と俺じゃあ実用性とかはハッキリ言って真逆だしな。」

シルヴィア「でも基本コンセプトは一緒じゃん!八幡くんって大人っぽい女の人が好みなの?」

八幡「はぁ?」

シルヴィア「こんな美少女と一緒にいるのに何もしてこないと思ったら、ゴメンね〜私冬香さんと比べて露出少なくて!」

八幡「俺は別にそういうの気にしないから。それに、監視カメラの前で淫行に出たりはしない。」

監視カメラ「キラーン!」

シルヴィア「え!?あっ、え、えと、じゃあカメラや人目がなかったら?」

八幡「勿論、シルヴィアの据え膳なら、俺は喜んで頂くけどな。むしろ飛びついてる。」

シルヴィア「うっ……あうぅ……あぁ……ええぇぇぇぇ!?/////」


はい、ここまでです!まぁそのままじゃあちょっとねぇ。
皆さんなんのアニメか分かりますかね?

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