八幡が大活躍!歌手も夢じゃない!?
すいません。言い過ぎました。
修正しました。歌詞は入れてません。
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シルヴィア(音が聞こえる。これって今回歌う予定の……八幡くんが歌ってるのかな?それにしてもどんな風に歌うのかな?この前はカラオケ行きそびれちゃったし、歌声も気になるなぁー。)
ガチャッ
音声担当「あっ!2人共来てくれたんですね!丁度始まる頃ですよ!」
ペトラ「この曲……」
音声担当「えぇ、今回シルヴィアちゃんが歌う予定の曲を歌ってもらおうと思って歌詞を渡したんですけど、知ってるみたいでして。なのでそのまま歌わせてるんです。」
ペトラ「なら、聴かせてもらおうじゃない。貴方の歌声を。」
八幡『♪〜♪〜』
サビの少し前までくると………
ペトラ「確かに良い声ね………感情も篭ってるし、音程も完璧。これならいけるわね。」
音声担当「でしょう?いやーシルヴィアちゃんも良い子連れてくるねー!」
シルヴィア「………///」
ペトラ「彼の歌声に夢中のようね……でも分かるわ、私もまだ聴いていたいもの。それにそろそろサビだものね。」
八幡『♪〜♪〜♪〜』
音声担当「一応ワンパートだけにしたんですが、どうです?」
シルヴィア「………」
ペトラ(この子が聴き惚れるなんて……実際にそうだけど凄い歌唱力ね。高音も低音も難なくこなせてる。変幻自在ってワケね。それに彼の手と目、本当にそう思ってるかのように伝わってくるわ。場合に応じて愛しさや哀しさを漂わせる瞳に、歌詞の通り、自分の気持ちを曝け出してるかのように伝わる。)
パチパチパチパチッ!
八幡『?』
ペトラ「お見事な歌声ね八幡くん。貴方の歌声、是非使わせて頂戴。」
八幡『はぁ……こんなので良ければ。』
ガチャッ
音声担当「いやぁ、素人には思えない歌声だったよ!そう思いませんか?マネージャーもシルヴィアちゃんも?」
ペトラ「そうね、このままにしておくのがもったいないくらいね。」
シルヴィア「………うん、すごい歌だった。今の私よりも上手いよ。」
八幡「おいおい、それはないだろ。お前はプロだぞ?俺なんかに負けるかよ。」
ペトラ「そういえば八幡くんには言ってなかったわね。実はこの曲だけに関しては、シルヴィアが上手く歌えてないのよ。」
八幡「この曲だけ?」
音声担当「えぇ、他の曲は全部出来てるんです。なのにこの曲だけ完成度がイマイチ伸びないんですよ。」
シルヴィア「………」
ペトラ「観客は分からないだろうけど、私達からの目線では今の歌じゃお世辞にも良い出来とはいえないわ。」
八幡「そうですか。」
八幡(伸びないのか………だが俺はその曲を一度も聴いてない。聴かずに否定は出来ないよな。なら本人に歌ってもらうか。)
八幡「シルヴィ、俺にもその歌聴かせてくれないか?」
シルヴィア「え?」
八幡「ここにいるのは全員この世界のベテランだ。それ故に素人目線から見られる人はそうそういないだろう。そこでだ。丁度いい素人がここに居るんだ。俺の目線で何か分かればと思ってな。」
音声担当「成る程、視点を一度だけ僕達から君に変えると。確かに僕達じゃ分からない事も出てきそうだね。マネージャーはどうですか?」
ペトラ「そうね、面白そうだと思うわ。シルヴィア、ワンパート歌ってきなさい。」
シルヴィア「分かりました。」
そうしてシルヴィアはレコーディングルームに入っていった。
ペトラ「八幡くん、これにどんな意図が?申し訳ないけど、一度聴いただけで分かるものではないと思うけど………」
八幡「俺の予想が正しければ、恐らくシルヴィはそれが理由で歌えてないだけです。そこを直せば多分ですけど、歌は格段に良くなるでしょう。」
♪〜♪〜
ーーー歌唱終了ーーー
八幡(………やはりな、こりゃ俺の責任でもあるな。この前言い過ぎたせいかもな。)
シルヴィア『どうだった皆?』
ペトラ「ごめんなさい、私には分からなかったわ。」
音声担当「僕もです。音声担当がお恥ずかしい。比企谷くんはどうです?」
八幡「………分かりました。」
3人「え!?」
八幡「少し俺も入りますね。」
そう言って、八幡もレコーディングルームに入っていった。
ペトラ「何をする気かしら?」
音声担当「さ、さぁ?」
シルヴィア「えぇーっと八幡くん?何で私の正面に立つの?恥ずかしいよ///」
八幡「シルヴィ。」
シルヴィア「は、はい!」
八幡「今から俺だけを見て歌え。周りは気にするな、機材も人も気にするな。俺だけを見ろ。」
シルヴィア(えええぇぇぇ!!?///)
シルヴィア「そ、そんな!?無理だよ!?今の八幡くんなんてまともに見られないよ!?///」
八幡「だったら尚更だ、顔を抑えつけてでもこっちを見させる。」
シルヴィア「ななな何で〜!?」
八幡「それで歌が変わるからだ。」
シルヴィア「うぅ〜///それって真っ直ぐ目を見て歌えって事なの?」
八幡「あぁ、そうだ。俺以外を見るな、気にするな、関心を持つな。」
シルヴィア(や、止めてよ〜!/////言い方変えたらそれもうプロポーズだよ〜!/////)
ペトラ「………大胆ね。」
音声担当「………仲睦まじいですね。」
シルヴィア「うぅ〜〜///わかった。頑張ってみる///」
八幡「分かってると思うが、頭の中も俺だけにしろ。じゃないと意味が無い。」
シルヴィア「わ、分かってるよ!///」
八幡「準備が出来たら言ってくれ。」
シルヴィア(………………………よしっ!)
シルヴィア「うん、もういける。」
八幡「分かった。曲、お願いします。」
音声担当「はーい。」
♪〜
音声担当「これで何か変わるんでしょうかね?あの場に立っただけですよ?」
ペトラ「えぇ、私も何かが変わるとは思えないわ。」
よし!歌うぞ〜、八幡くんの誘惑になんか負けないんだから!
八幡「最後にヒントをやるよ。」
シルヴィア(え?ヒント?)
八幡「曲の内容を俺とお前だけで表現してみろ。それでだいぶ変わるだろう。」
しるゔ(え?それだけ?それじゃ分かんないよ〜。私と八幡くんだよね?まぁやってみるけど。)
シルヴィア「♪〜♪〜」
シルヴィア(あれ?さっきと全然違う。なんか……歌いやすい、良い気分。)
シルヴィア「♪〜♪〜」
シルヴィア(私と八幡くんで表現しろって言ってたけど、八幡くんと手を繋いで街を歩く……すごく幸せ………)
音声担当「マ、マネージャー……さっきと全然違いますね……生き生きしてる。」
ペトラ「え、えぇ。何だかとても愛おしさを感じるわ。」
シルヴィア「♪〜♪〜♪〜」
シルヴィア(ホント、さっきまでと全然違う。こんなに違うものなんだ。)
そして最後まで歌い、曲が終了。
シルヴィア「ふぅ……どうかな八幡くん?私は凄く上手く歌えたと思うんだけど。」
八幡「あぁ、凄え良くなってる。」
シルヴィア「本当!?」
音声担当「いや……本当に凄かったよ。比企谷くんが入っただけでここまで違うなんて。」
ペトラ「見違えたわ……歌に愛がこもってる。声の色も表情もさっきとはまるで違う。とても生き生きした歌声だったわ。」
ペトラ「でも、何故分かったのかしら?教えてもらえるかしら八幡くん?」
シルヴィア「私も教えて欲しい!どうして私、こんな急に上手く歌えたの?」
八幡「簡単だ。この曲の内容どう思う?良い詩だがそれだけではない。」
シルヴィア「え?恋愛……じゃない。願望?かな?〜したいって感じの詩がたくさんあるよね。」
八幡「そうだ。この詩は相手とこんな事がしてみたいという願望が込められた詩だ。」
八幡「詩の内容からみて分かると思うが、相手は異性だ。俺はそう思ってる。シルヴィ、想像してみろ。お前の好きな奴とその歌詞の通りのことが出来ていたらと。」
シルヴィア(好きな人………って事は八幡くんと?ん〜………目を合わせたり、手を繋いだり、寄り添ったりするって事だよね?恥ずかしいけど………悪い気なんて全くしない。むしろこれが長く続けば良いとも思う。)
シルヴィア「凄く幸せな気分だよ……もしあんな事本当に出来るならって思うと、今までで一番幸せかも。」
ペトラ「つまり、これは複数ではなく、単数の人に聞いてもらう方が上手く歌えるってことかしら?」
八幡「まぁそんな感じです。」
ペトラ(すごい……一度聴いただけで分かるなんて。それに、歌詞の意味を理解してないと、とても分からない内容ね。)
八幡「もし、シルヴィが1人で歌う自信がないなら、この曲もデュエットになっちゃいますけど………」
シルヴィア「……ううん、頑張ってみるよ。デュエットの曲はもう決まってるし。」
八幡「そうか、分かった。」
八幡(じゃあ、残るはデュエットの歌合わせか。)
ペトラ「なら、余り時間もないし、歌合わせをしましょう。」
その後も八幡とシルヴィは完璧にこなしたが、シルヴィがあまり自信がないからこの曲もデュエットして欲しいと言ってきた。
結果、『azurite』と『wishing』この2つをデュエットする事になった。
azuriteは「とある飛空士の恋歌」OP
wishingは「Re.ゼロから始まる異世界生活」18話挿入歌です。
個人的に好きな曲なので、皆様も良かったら聴いてみて下さい!