シルヴィアside
公衆の面前とお茶の間の皆さんの前でキスをした私達だけど、不思議といつものような恥ずかしさは無かった。インタビューの時にも、戦いの事もそうだけどキスの事も聞かれた。でも、私も八幡君も『したいからした。』くらいしか無かったからそう答えた。別に間違った事は言ってないと私は思う。だって大好きな人とキスをしたいなんて当然の感情じゃない?
………とまぁ色々とあったけど、無事にインタビューも終わった私達は控え室に戻ってソファに座って手を握りながらゆっくりしてます。戦いの時と違って普段の八幡君は、とても優しいオーラを出してる。前までは分からなかったけど、霊視が使える今なら分かる。なんか霊気とは違う、暖かいのを私に流してくれている。だからかもしれないけど、凄く安心する。このままだと眠ってしまいそうだよ。
八幡「……そういえばシルヴィ。」
シルヴィア「うん?」
八幡「お前が憑霊を使った時は驚いたぞ。俺と戦うまで隠してたんだろ?」
シルヴィア「だって八幡君以外の相手に出しても意味なんて無いもん。出すのなら私が本気で戦える相手に出したいんだもん♪」
八幡「……そうか。あの着物や狐の耳や9つの尾からして大妖怪・羽衣狐だな?まぁ技の名前にもあったが。」
シルヴィア「正解。最初は八幡君に憑いていたみたいなんだけど、この羽衣狐って憑代が女の人にしか憑かないみたいなんだ。そこで私がちょうど良かったみたい。」
八幡「成る程な………確かにその理由なら男の俺に憑いていても仕方ねぇよな。」
シルヴィア「そういえば八幡君は?あれって守護霊だよね?」
八幡「あぁ~少し違う。あれは霊っちゃあ霊なんだが、神の霊、神霊なんだよ。」
シルヴィア「えぇ!?じゃあ八幡君は神様を使役したっていうのっ!?」
八幡「言う事を聞かせるのにかなり手間取ったけどな。それこそ認めてくれたのはつい先月だしな。」
せ、先月!?じゃあもし八幡君が先月に手懐けていなかったら、私が勝っていたかもかな?だとしたら……やだなぁ。私は八幡君と同率優勝の方が良い。
シルヴィア「名前は?狼の神様だよね?」
八幡「聞いても知らないだろう。俺も初めて知ったからな。ニホンオオカミが神格化した《
シルヴィア「へぇ〜……」
八幡「そんな大層な奴が俺の中に居たらしいんだ。全くとんでもねぇよ。」
シルヴィア「私はそんな神様を使役した八幡君の方がとんでもないと思うなぁ。」
pipipi…pipipi…
シルヴィア「ん?誰だろう?」
八幡「俺はなんとなく予想ついた。」
私は端末を開いて確認すると、白い髪に白い肌、黒い制服が特徴の子、オーフェリアさんが居た。
八幡「やっぱりか……」
オーフェリア『………八幡、シルヴィア。中に入れてもらってもいいかしら?』
折角の2人だけの時間だったけど、ここで追い払ってもね……うん、しょうがないから入れてあげよう!
シルヴィア「うん、ちょっと待っててね。」
私は端末の右下にあるOPENボタンを押して、オーフェリアさんを中に入れた。
オーフェリア「………2人とも、優勝おめでとう。これで八幡は《
シルヴィア「やめてよオーフェリアさん。そんな事言われても嬉しくないよ。」
八幡「あぁ、そうだな。でも、肩を並べたっていうのは事実かもな。俺も《三冠制覇》なんて言われたが、別に実感なんて湧かねぇしな。そう言われるだけなんだろう。」
オーフェリア「………そうだと思うわ。私だってあんな魔法を使えるっていうだけの理由で学院からは腫れ物扱いだもの。別に悩んだ事は無かったからいいけど。」
シルヴィア「でも気を付けた方がいいかもね。噂に尾ひれがつくのはよくある事だから。」
八幡「俺達が何処をどう気を付ければいいのか、全く分からないけどな。尾ひれってのは周りの奴等が勝手につけていくもんだろ?」
シルヴィア「それを1つ1つ否定してもね………確かに気を付けようがないかも。」
オーフェリア「………気にしないのが1番、なのかしら?でも貴方達は周りにはとても良い顔をするから影響が少なくないものね。」
シルヴィア「いっその事、またTVインタビューでもしようか?」
八幡「悪くないな。」
オーフェリア「………またあの△△社を潰すの?」
八幡「またって何だよ、またって?あっちが下らねぇ事をしたり聞いたりするからだろ。俺は別に何も間違った事はしてない。これは断言出来る。」
シルヴィア「確かにそうだけど、八幡君ってかなりエゲツない事をするからね。お茶の間の皆さんも見てるあの場であんな事を言うんだもの。度胸があるというか、肝が座ってるというか………」
オーフェリア「………考え無しに突っ走ってる?」
八幡「よしオーフェリア、今からあのメイド喫茶行こうか。俺がまた執事体験でお前にフルコースで奉仕してやるからよ。」
オーフェリア「………凄く魅力的な提案なのだけど、遠慮しておくわ。(まだ死にたくないもの。)」
うん、分かる……分かるよオーフェリアさん。あんなの耐えられるわけ無いよね。八幡君の執事姿なんて反則だもん。
八幡「まぁ、時間になるまで待つとするか。」
2人「は~い♪(………えぇ。)」