学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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愛着と過去の自分たち

 

 

シルヴィアside

 

 

お鍋も食べ終わって、私達はデザートのケーキを食べています。お姉さんが少しデコレーションをし過ぎたって言ってたけど、私は別にそんな事は無いと思う。至って普通の……ではないけど、ちゃんとしたケーキだと思う。それに、私と八幡君の好きなショートケーキだしね♪

 

にしても、やっぱり余っちゃったな……明日も鍋かな?ううん、きっと飽きちゃうよね。じゃあ明日は焼肉でもしようかな。うん、それも良いかもしれないね!

 

 

八幡「余った肉や野菜は明日にでも焼肉にして食べるか。焼肉でもかなりの量は減らせるだろう。」

 

シルヴィア「あっ!私も同じ事を考えてたよ!やっぱり私達って考え方も似てるんだね♪」

 

八幡「そうだな。今日は鍋やったからすき焼きとかはあまり考えられなかった。だから無難に焼くっていう手段しか思いつかなかったな。」

 

 

確かに鍋を食べた次の日にも鍋っていうのは、ちょっとね……違う鍋だとしても気は進まないかもね。

 

 

八幡「後は……炒飯とかカレーとかだな。使う量はあまりないが、少しでも使うってだけでも違ってくるからな。食費は浮くが、早く食べないとダメになるからな。」

 

シルヴィア「スーパーの前で作った料理を100円で売ろうか?」

 

八幡「やめとけ。俺達の苦労が半端じゃない。」

 

 

うん、そう言うと思ってたよ。私もそれはやろうと思ってないから安心してね、八幡君。

 

 

ーーーデザート後ーーー

 

 

ケーキも取り敢えずは食べ終わって、ようやく訪れた何も無い、平穏な時間。星武祭が始まる1〜2ヶ月はこの空気が凄かったから。私の学園はネイトネフェルと2人だけだったけど、彼女もかなりピリピリしてたから。

 

でもやっぱり、この雰囲気が1番かなぁ。

 

 

八幡「久しぶりな感じがするな。こんな風にゆっくりするのも。最近ではそんな事も出来なかったからな。出来ていたとしても、本当の意味ではリラックスなんてしてなかったしな。」

 

シルヴィア「うん。気を抜いたら完全に負けだっ!って思われかねないからね。特に今回の《王竜星武祭》では、ね。何せ八幡君が出場したんだもの。」

 

八幡「おいおい、やめてくれよ。俺は何もしてないぞ?何があるってんだよ?」

 

シルヴィア「《王竜星武祭》前にも言ったけど、よくそんな事が言えるよね。君のせいで何人の生徒が今回の星武祭出場を諦めたことか。何人もいるんじゃない?」

 

八幡「……最終的に何人くらいいたんだろうな?やめるまでの最高人数。」

 

シルヴィア「毎年必ず100人くらいは登録してるから……きっと今年もいたんじゃないかな?それを、誰かさんが序列1位になって4代目《万有天羅》になったりするから、2桁も行かない人数にまで減っちゃったんだよね。」

 

八幡「へーへーそれは悪うございました。」

 

シルヴィア「罰として私を抱き締めなさい!」

 

八幡「了解了解。」ギュッ!

 

シルヴィア「んっ……やっぱり良いね、これ。」

 

 

八幡(……これって何の罰なんだ?)

 

 

八幡君には罰って言っちゃったけど、本当は私が抱き締められたいだけなのだっ♪なんか星武祭が終わったからかな?凄く欲望に忠実になってる気がする。でも悪くはないなぁ。

 

 

八幡「………柑橘系の良い匂いだ。一緒に行ってないから分からないが、最初に出会った時に買ったシャンプー、まだ使ってるのか?」

 

シルヴィア「八幡君は知らないと思うけど、あれ私のお気に入り!あれよりも良いのが出るまではあのシャンプーとボディーソープを使い続けるって決めてるんだ。」

 

八幡「そうなのか……俺もあれからはこいつを使ってるが、変える気にはならないんだよな。やっぱ愛着があるからなんだろうな。」

 

シルヴィア「愛着といえば、八幡君って何か普段から持っているものって何かないの?」

 

八幡「特には無いな。強いて言うなら【祢々切丸】くらいだな。一応俺の武器であり半身だからな。装飾品っていっても、俺自身そういうのはあまり興味無いからな。」

 

シルヴィア「そっかぁ……私は八幡君から貰ったブレスレットだよ!あれはお風呂と寝るとき以外は365日全て付けてるんだ!」

 

八幡「……そういや俺が作ったブレスレットだったな。確か、六花でライブした後にだっけか?」

 

シルヴィア「そうそう!あの時は八幡君とまだ一緒に居たかったって思いが強かったから。そう思ったら八幡君がコレを作ってくれたんだ。懐かしいなぁ。あれからもう3年経つんだね。」

 

八幡「早いもんだな。あん時はお互い顔を真っ赤にする事が多かったよな。」

 

シルヴィア「そうそう!大した事だったり、何でもない事なのにね!すぐに顔背けたり、俯いたり、見つめ合ったりしてたね。今じゃあ考えられないよ。こんなにも普通に出来てるからかな?」

 

八幡「慣れってのもあるんだろう。俺はシルヴィとこうしてくっついてられるぞ。シルヴィはどうだ?」

 

シルヴィア「うん、私も。これが前までは普通じゃなかったんだよね。抱き着いただけで顔真っ赤っ赤だったよね。」

 

 

あぁ〜懐かしいなぁ………あんな時もあったんだよね〜。なんか八幡君と付き合う前の私って凄く純情さんなんだね。今がそうじゃないとは言わないけどね?

 

 

 

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