学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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ゲーム 前編

 

 

シルヴィアside

 

 

えっ!?何っ!!?今の音は何っ!!?

 

 

八幡「な、何だ?ていうかまだ音が続いて………っておい、煙まで出て来たぞ!」

 

シルヴィア「け、煙っ!?」

 

 

破裂音が複数回続いたと思ったら、今度は白い煙が辺り一帯を包んだ。勿論私と八幡くんは手を繋いでいる。離れ離れにならないようにするためである。

 

 

八幡「シルヴィ、俺から離れるなよ?」

 

シルヴィア「うん!」

 

八幡「しかし……何だってんだこりゃ?」

 

シルヴィア「私にもさっぱりだよ。一体何なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『これよりっ!!比企谷八幡宗師とその奥方、シルヴィア・リューネハイム様の《王竜星武祭》優勝を祝しまして、祝勝会を開催致します!!!』

 

 

2人「祝勝会?」

 

 

え?もしかしてさっき門番さんが言ってたお出迎えってこれの事!?これだけの為にこんな大掛かりな準備してたの!?君たち他にもっとやることあるよね!?

 

 

『まず最初に、宗師と奥方様は前へとお進み下さい。』

 

 

八幡「前に進む?それだけか?」

 

シルヴィア「でも、それだけなら進もうよ。」

 

八幡「………まぁいいか。」

 

 

でも、なんか不安なんだよなぁ……

 

 

シルヴィア「あれ?何かあるよ。」

 

八幡「………何だこれ?」

 

 

煙の中から1つの台を発見した。そこには3つの箱があった。それぞれの箱には訳の分からないアルファベットと数字が紙に書かれていて、【H×2】【SL】【J】と紙が貼られた箱がある。

 

 

『さて、お2人の前には訳の分からない3つの箱があるはずです!その箱を1人1つだけ持ち運んでください!』

 

 

………じゃあ1つは置いて行かなきゃならないってことだよね?でもこれって正解ってあるのかな?

 

 

八幡「なぁ!これって正解ってあるのかー!」

 

 

あっ!同じこと思ってた♪

 

 

『正解は特に御座いません!!これは遊びみたいなものですので!』

 

 

……私たち、遊ばれてるの?

 

 

八幡「……じゃあ俺は【SL】だな。ちょうどシルヴィのイニシャルだしな。」

 

シルヴィア「あぁっ!確かにそう考えたらこの【H×2】も比企谷八幡の【ヒ】と【ハ】はどっちも【H】から始まるねっ!!じゃあ私はこの【H×2】にしよっと!」

 

 

『選び終わりましたか!?では次は左へとお進みください!!』

 

 

私たちは言われるがままに奥へと進んだ。

 

すると、また箱があった。でも今度はさっきよりも数が多かった。

 

 

『さて、では先程と同じように箱を選んで頂くのですが、お次は1人2つお選び下さい!!』

 

 

八幡「今度は2つか。今度のは………」

 

 

次にあった箱は、どれもアルファベットだけだった。そのアルファベットは【I】【L】【V】【N】【A】【H】【E】【G】の8つだった。

 

 

シルヴィア「う〜ん……今度は一文字だけかぁ……余計に分からないよ。」

 

八幡「分からんな……何だってんだ?」

 

 

心理戦でもなさそうだし……でも、頭を使っても今のところは意味はなさそう。

 

 

シルヴィア「当てずっぽうで選んだら、なんかとんでも無いことになりそうな予感がするよ……」

 

八幡「何となくわかるなそれ。取り敢えずは慎重に選ぶか。」

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

八幡「決まったぞ。俺は【I】と【L】だ。」

 

シルヴィア「私は【N】と【A】だよ。」

 

 

『決まりましたね?では次は後ろへとお進み下さい!』

 

 

え?まだあるの?

 

 

八幡「遊びとか言ってたが、訳も分からない状態でやるのって案外楽しいもんだな。」

 

シルヴィア「そうだね!なんだか楽しくなってきたかもね♪まだあるのって感じはするけど。」

 

 

次も同じ箱があった。でも次は紙が1つの箱もあれば、紙が2つに分けられて貼られている箱もあった。

 

 

『次も同じく2つの箱を取ってください!!』

 

 

私たちの目の前にあるのは、【I】【W】【C】【T&T】【F】【H×2】【T】【A】とさっきと同じ8つだった。

 

 

八幡「こりゃまた難しくなったな。」

 

シルヴィア「なにこれ〜!?あれ?【H×2】の箱がもう1つある。」

 

 

何でだろう?

 

 

八幡「思ったが、もう煙の意味なくないか?」

 

シルヴィア「うん、私もそれ思った。」

 

八幡「……まぁいい。取り敢えず選ぶか。」

 

シルヴィア「ちょっと待って!ねぇ!この【H×2】って交換してもいいの?」

 

 

『はい!同じ数字もしくは文字でしたら、交換は可能です!』

 

 

シルヴィア「よしっ!じゃあ交換しよっと!」

 

 

私は持っている【H×2】とその場においてある【H×2】を交換した。

 

 

シルヴィア「じゃあ選ぼっか!」

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

シルヴィア「決まったよ!私は【I】と【T&T】にしたよ!」

 

八幡「俺は【W】と【C】にした。」

 

 

『お決まりですね?では次に左へとお進みください。』

 

 

八幡「また左か?いや、俺たちの方向からすれば左だが、俺たちが向きを変えれば、真ん中に戻るのか。」

 

シルヴィア「そうだね。じゃあこのまま左だね。」

 

 

そのまま進むと、また同じようなものがあった。

 

 

『次も同じように選んで頂きますが、今度は相手に渡す箱を選んで下さい。箱の個数は設けません。渡したい文字を選んで相手に渡してください。』

 

 

八幡「もうこれ心理戦じゃね?」

 

シルヴィア「あはは……でも八幡くんに渡したい文字かぁ。」

 

 

うぅ〜ん……悩むなぁ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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