学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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師の転職?

 

 

シルヴィアside

 

 

八幡「おい、大丈夫か?」

 

シルヴィア「うぅ〜まだ舌がヒリヒリするよぉ〜。」

 

八幡「まぁ初めて食べる料理なら、普通はそのまま食べるよな。まさか中の汁を出してから食べるなんて思いもしないだろうしな。」

 

シルヴィア「八幡君ももっと早く説明してよぉ〜。」

 

八幡「説明する前にシルヴィが食べちまうからだろうが。俺も心の中では『これも経験だな。』って思ったから。」

 

シルヴィア「達観しながらそんな事思わないでよ〜!」

 

 

うぅ〜美味しかったけど、小籠包には酷い目に遭ったよ。まさか食べ方があったなんて………しかも結構難しいんだよ、小籠包の食べ方。小籠包を食べたいと思っている人、私のようにならないように気を付けてね!

 

 

まずはレンゲと箸を使います。レンゲですくって箸で少し穴を開けてから肉汁を吸う!

 

吸い終わったら、小籠包を食べる!

 

 

大雑把だけど、これが簡単なルールみたい。

 

 

八幡「安心しろ、俺も小苑さんに教えてもらうまでは知らなかったんだ。別に恥ずかしい事じゃない。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡君も舌火傷したの?」

 

八幡「………いや、俺は経験してない。」

 

シルヴィア「むぅ〜!」プクゥ∼…

 

八幡「な、何だよ……別にシルヴィをからかいたかったわけじゃないからな?本当に言おうとしたんだよ。」

 

シルヴィア「………まぁ八幡君が嘘を言う人じゃない事くらい私が1番よく知ってるから許してあげるけど。」

 

八幡「ありがとうございます。謝謝(シェイシェイ)

Thank you very muth. 감사합니다(カムサハムニダ)。」

 

シルヴィア「どうして4ヶ国語の感謝の言葉をっ!?しかも韓国語はどこから出てきたの!?」

 

 

本当にどこから!?

 

 

ーーーーーー

 

 

まぁ八幡君と私のショートコントはこれくらいにして、この街を満喫しないとね。それにしても色んなお店があるんだなぁ。店舗もあれば出店もある。屋台みたいなのもあるね。

 

 

シルヴィア「本当に色んなお店があるんだね。八幡君は何処かオススメなお店とかはないの?」

 

八幡「俺もそんなにこの街を行き来したわけじゃないからな。オススメと聞かれると答えに困るな。この町との思い出は半分以上が修行だったからな。」

 

シルヴィア「あっ、そういえばそうだった……忘れてたよ。ごめんね?」

 

八幡「いや、気にするな。それよりもオススメかぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小苑「ならば儂の構えている店、なんてどうじゃ?」

 

2人「「え?」」

 

 

後ろを振り返ると八幡君の師匠、小苑さんが紙袋を持って立っていた。

 

 

2人「小苑さんっ!」

 

小苑「久しいのう。」

 

シルヴィア「小苑さん〜!!」ダキッ!!

 

小苑「おぉっ……これこれ、買い物をした荷が落ちてしまうではないか。」

 

シルヴィア「えへへ〜ごめんなさ〜い!」

 

小苑「全く、しょうがない()じゃのう。」

 

 

あぁ〜小苑さん良い匂い〜♪

 

 

小苑「八幡も息災じゃったか?」

 

八幡「はい、ご無沙汰しております。」

 

小苑「行き先に困っておるようじゃったが、儂の店に来んか?そこならゆっくり話も出来よう。」

 

シルヴィア「はい、行きますっ!」

 

八幡「シルヴィは即答か。じゃあお言葉に甘えて。」

 

小苑「うむ、ならばついて来るがよい。」

 

 

ーーー鉄工店ーーー

 

 

八幡「なんか前と変わってません?」

 

小苑「前は茶屋じゃったが、今は鉄を細工する店にしておる。1人じゃとどうにも暇になってしまってのう。興味を持った事に転職するというスタイルにしておるのじゃ。」

 

 

………それって職業変え放題ですね。

 

 

小苑「立ち話もアレじゃから中に入ろうぞ。」

 

 

私達は小苑さんに言われるがままに中へと入った。中には銀色がたくさんあった。まぁ鉄だからね。銀以外の色もあるけど、そんなに多くはない。

 

 

八幡「鉄を細工するって言ってましたけど、具体的にはどんな物に細工してるんですか?」

 

小苑「簡単に言えば小物じゃな。アクセサリーや部屋に飾るオブジェのような物を基本的な題材にしておる。店の上に飾っておる看板などは作らんようにしておる。」

 

シルヴィア「何故です?」

 

小苑「手入れが難しいからじゃ。儂は几帳面でのう。出来るだけ綺麗な状態に残しておく主義なのじゃ。じゃが看板は外の天気次第で変わってくるからのう。手入れのしようがない。だからかのう。」

 

 

割とアッサリした理由なんだ。でもなんか説得力のある理由だなぁ。

 

 

小苑「言い忘れたが、鉄臭い所じゃ。済まんのう。」

 

八幡「いえ、そんなに気になりませんよ。」

 

シルヴィア「八幡君の言う通りです!」

 

小苑「そうか。」

 

八幡「にしても鉄細工か………例えばですが、ブレスレットに模様を入れたりとかですか?」

 

小苑「まぁそれもやるのう。儂はあまりやらんがのう。熱い内に模様を作るか、模様が入っている判を金槌で押して作るかのどちらかじゃからのう。凝った物よりも簡単で手早く出来るものにしておる。」

 

小苑「おぉ、ちょうど良い例があそこにあるのう。」

 

 

小苑さんが指差した先には、なんかベルのような鐘のような形をしている物だった。

 

 

小苑「アレを戸の上に吊るすだけで良い音が生まれる。サビ避けも塗ってあるから簡単には錆びぬようにしてあるから長く使える。」

 

シルヴィア「へぇ〜オシャレで可愛いです!なんかシンプルなデザインなのに、そこが良いというか……」

 

小苑「ほほほっ、流石は我が義娘じゃ。普通という良さに気付くとはのう。」

 

 

それからも色々な鉄細工作品を見せてもらった。そしたらいつの間にか外は暗くなっていてお暇する事にした。お土産として銀の鐘2つ貰っちゃいました!

 

 

 

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