シルヴィアside
相手「う………うぁ……」
『
『
梁瀬『試合終了〜!!勝者、シルヴィア・リューネハイムゥ〜!!これまた余裕の準々決勝突破!前回の《
チャム『予選の試合を見てても、明らかにレベルアップしてるッス。動きの柔軟さや技のキレも、3年前とは比べものにならないッスね。これは期待ッス。』
こんな所で負けてられないよっ!今年は何としても優勝しなくちゃならないんだから!彼女にもリベンジしたいし、
八幡くんに告白する為にも、こんな所で躓いてなんていられないよ!
さて、早くしないと!一応、時間には間に合いそうだし余裕持って行きたいしね。
ーーー控え室ーーー
シルヴィア「…………ふぅ、動いた後のシャワーってやっぱり気持ち良いなぁ。っと、今はそんなに長居は出来ないから、ぱっぱと終わらせなきゃ。」
八幡くんは今日1日ドームに居るから問題無いとして、明日と明後日だね。総武高校?だったかな?その子達がどんな行動をとるか分からないから慎重にいかなきゃ。今日も出来るだけ観察しておきたいし。
どの道次の相手は前回と同じだから勝てるとして、決勝は側に居られないから今日がチャンスだしね。
シルヴィア「おっと!考え過ぎちゃった。もう行かなきゃっ!」
見学もあるから、今日はちょっと大忙しだねっ!
シルヴィアsideout
ーーーーーー
ーーー六花行き船内ーーー
この船は六花の進学・転入希望者を乗せた六花行きの飛行機である。
戸塚「ここに八幡が居るのかぁ。そういえば皆は、どこの学園にするか決めたの?」
結衣「私は星導館だよ。なんかヒッキーここに居そうだしね。」
雪乃「そうね、私も由比ヶ浜さんと同じよ。他のは比企谷くんに合ってないわ。」
戸塚「言われてみたらそうかも。川崎さんや材木座君は?」
材木座「うむ、我はレヴォルフに行こうと思ってる。意外と八幡はこういうところにもいそうだからな。」
結衣「えー!?ないよー!」
雪乃「余計に悪目立ちするだけじゃない。ただでさえ目が腐ってるのだから。」
材木座「…………」
戸塚「えっと……川崎さんは?」
沙希「あたしは界龍。一応空手やってたからそっちの方が合うしね。」
小町「あっ、小町は星導館です!やっぱ兄が行くといったらここくらいなので。」
戸塚「そっかぁ、僕も星導館なんだ。それよりも、八幡……いるといいな。」
沙希「そうだね。」
材木座「そうであるな。」
結衣「ホントだよ!見つけたら何で転校したのか問い詰めてやるしっ!」
雪乃「そうね。私たちに黙って何処かへ行くなんて本当にどうかしてるわ。」
小町「こんな可愛い妹を放って行くなんて、超ポイント低いから!」
3人「…………」
沙希「ねぇあんたら。多分同じ事思ってると思うけど、由比ヶ浜たち……明らかに目的が変わってる。」
戸塚「うん、僕も感じたよ。前まで謝る事に決めていたのに、いつの間にか変な方向に変わってるよね。雪ノ下さんたち。」
材木座「うむ、探すのも目的ではあるが、別に問い正そうとは我は思ってない。」
戸塚「やっぱりあれが原因かな?」
沙希「そうでもなきゃこんな風にはならないと思う。でも、容易には聞けないし。」
材木座「少し様子を伺いながらって所が妥当かもしれんな。」
戸塚「そうだね。」
この3人は八幡に対し嫌悪感は無く、むしろその逆で謝罪したい気持ちだったのだ。
一方で奉仕部2人と小町は、罪悪感は一切無いに等しく、彼を問い詰めることしか頭になかった。何故こうなったかはまだ触れるべきではないだろう。
そして、此処にもう1人いた。
葉山「…………」
葉山(比企谷……君のせいで俺は学校で立場を無くして、親からも酷い目に合った。この痛みは倍にして返してやるから覚悟しておくんだな。)
葉山は怒りの念を抱いていた。それも逆恨みという形で。
戸部「結衣が言うにはここにヒキタニ君がいるらしいじゃん?会ったら謝ろうって、俺思ってんだけどさ、海老名さんはどう思ってる?」
海老名「うん、私もそうしようと思ってる。私たちにも責任あるしね。」
この2人は修学旅行の事で、彼に罪悪感を抱いている。この2人からしてみればこれしか浮かばないのであろう。
だが、彼らはまだ知らない。
比企谷八幡はもう見向きもしていないという事を。
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八幡side
……こうやって見てると、色んな戦術があって面白いな。俺のは影が幻、陰陽術が基本だからな。この戦い方ってのが普通なんだろうが、新鮮に感じるな。
シルヴィの試合も見たが、
確か歌を媒介にしてんだよな。いつでもどこでも歌姫様じゃねぇかよ………
八幡「見る分にはいいが、何も朝から居なくてもいいと思うがな。」
なんか退屈だな、準決勝か決勝くらいになんねーと盛り上がんねーな。
次が見学会です。