学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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本日限りのオリキャラです!
八幡の性格がヤバい!?

では、どうぞ!


準決勝と師の教示(きょうじ)

 

シルヴィアside

 

 

………時間経つのは早いなぁ。もう準決勝スタートかぁ。それに、私あの人嫌いなんだよねぇ。レヴォルフの【愚行士(ベトウェルト)】。前シーズンの《王竜星武祭》で私の事彼女扱いしてくるから嫌なんだよね。

 

まぁ早く終わらせればいい話だし、早く終わらせばそれだけ八幡くんと居られる時間も増えるしね。

 

 

シルヴィア「よーし!急ぐから3分で終わらせてやるんだから!」

 

 

観ててね!八幡くんっ!!

 

 

 

 

ーーーステージーーー

 

 

梁瀬『さぁ皆さん!お待たせ致しました!本日のファイナルカード、準決勝2回戦が間も無く開始されます!注目なのは去年と対戦カードが全く同じということです!1回戦もレヴォルフ対クインヴェールの戦いでしたからね!』

 

チャム『これはすごい戦いになる事間違いなしッスねー。』

 

梁瀬『では選手の紹介です!レヴォルフ黒学院、エルバト・グレードル選手〜!!』

 

 

会場からはブーイングの嵐。それも仕方のない事かな。彼は卑怯な戦い方が得意だから。数え上げたらキリがない程に。

 

 

梁瀬『対するは、クインヴェール女学園、シルヴィア・リューネハイム選手〜!!』

 

 

一気に歓声に変わった。

 

 

シルヴィア「……早く終わらせよっと。」

 

エルバト「おいおいシルヴィア、つれねぇ事言うなよ。俺たちカレカノ同士だろ?もっと楽しんでいこうぜ?」

 

 

前回もこれのせいで私は要らない迷惑を被っていた。でも今回はそんな事にはならないだろう。3年前に分かってる事だから。

 

 

シルヴィア「君の彼女になった覚えなんてないけど?そして悪いけど、私この後急いで行かなくちゃいけない場所があるから棄権してくれると助かるんだけどな。」

 

エルバト「まさか男か?おいおい冗談も口だけにしろよ。俺以上に良い男なんて居るわけねぇだろ。ンな糞みてぇな奴ほっといて俺と付き合えや。100倍楽しいぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘェ?ハチマンクンガクソ?キミハサンプンモイラナイネ、イチビョウデジュウブンダカラ………

(へぇ?八幡くんが糞?君は3分も要らないね、1秒で充分だから………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハヤクキエテ?

(早く消えて?)

 

 

梁瀬『それでは参りますっ!《王竜星武祭(リンドブルス)》準決勝第2回戦スタートッ!!』

 

 

Start(スタート) Of(オブ) The() Duel(デュエル)

 

 

Battle(バトル) Start(スタート)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校章破壊(バッジブロークン)

 

 

エルバト「…………………は?」

 

 

End(エンド) Of(オブ) Duel(デュエル)

 

 

包まれる静寂………

 

 

梁瀬『……………はっ!!し、試合終了!!勝者、シルヴィア・リューネハイムー!!これは凄い!全く実況する間もなく倒してしまいました!!』

 

チャム『動きが全く見えなかったっス……今までの動きとは明らかに違ったスね。まるで本気を出していないとアピールしたようにも見えるっス。』

 

梁瀬『それと、何故かリューネハイム選手からどす黒いオーラが見えるのは私の気のせいでしょうか?チャムさんはどう見えます?』

 

チャム『い、いや、見えてるッス。多分観客の皆様全員にも見えてると思うっス。」

 

 

……………そっか、好きな人をバカにされるってこんなにも頭に血が上るんだね。知らなかった。

 

 

シルヴィア「ネェ?」(ウツロメ)

(ねぇ?)

 

エルバト「ひ、ひぃ!!」

 

シルヴィア「モシ、マタワタシノコトカノジョダナンテイッタラ、ツギハキミノシタダカラネ?ニドトヘラズグチタタケナイヨウニシテアゲルカラ。ワカッタ?」(ウツロメ)

(もしまた私の事彼女だなんて言ったら、次は君の舌だからね?2度と減らず口叩けないようにしてあげるから。分かった?)

 

 

エルバト「ひぃっ!!は、はい!分かりました!」

 

 

シルヴィアはそれを聞くと、何もなかったかのように、控え室へと戻っていった。

 

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

インタビューも終わり、少しだけ休むことにした。でも、苛立ちが消えたわけではなかった。

 

 

シルヴィア「はぁ………すっごい腹が立ったなぁ。まさかあんなにも腹が立つなんて思わなかった。」

 

 

ホント、○してやろうと思ったくらい。

 

すると通信音が鳴った。誰……あっ、やった♪八幡くんからだっ!

 

私はすぐにcallのボタンを押した。

 

 

八幡『よぉシルヴィ、準決勝お疲れさん。瞬殺だったな。』

 

 

あぁ……この声。落ち着くなぁ。苛立ちもこの声を聞いたら何処かに行っちゃったよ。

 

 

八幡『ていうかどうしたんだ?お前どこか様子が変だったが……』

 

 

……やっぱり八幡くんには分かるんだ。嬉しいなぁ、心配してくれて。

 

 

シルヴィア「彼、八幡くんの事バカにしてたから凄くムカついて………気付いてたら倒してた。」

 

八幡『そうか……まぁあれ聞いて腹が立たない奴なんていねぇよな。それよか早く準備してこっちに来い、今のお前は少し疲れてそうに見えるからな。』

 

 

何でも分かっちゃうんだね。でも、そんな所も好きかなぁ……えへへ///

 

 

シルヴィア「うん、分かった。後、買い物はまだ行ってないよね?」

 

八幡『行ってねぇよ。昼飯の用意くらいはしたが、夜を作るには材料が足りない。』

 

シルヴィア「よろしい。じゃあ待っててね!すぐに行くから!」

 

 

そう言ってから通信を切って私はクインヴェールに向かった。

 

 

シルヴィアsideout

 

葉山side

 

 

「うわ〜凄かったね葉山くん!あんなに強いなんて……」

 

「私全然見えなかった〜。」

 

葉山「……うん、俺も見えなかったよ。あんなに速いなんてね。」

 

 

シルヴィア・リューネハイムか……確か世界的に有名な歌姫で、クインヴェールの序列1位でもある。

 

成る程、まさに文武両道、才色兼備ってわけか。僕に似てるね、彼女。

 

 

葉山「さて、今日の試合も終わったし商店街にでも行こうか。」

 

「「はーい。」」

 

 

葉山sideout

 

雪乃side

 

 

………圧倒ね、試合になってなかったわ。これが序列1位の実力なのね。

 

 

小町「ひょえ〜!見えました2人は!?小町は全然見えませんでした!」

 

結衣「私もっ!全く見えなかった!」

 

雪乃「悔しいけれど、私も見えなかったわ。それだけ差があるって事ね。」

 

 

でも、いずれは……

 

 

小町「それにしてもゴミぃちゃん居ませんね〜。小町なら一目で分かるんですが、此処には居ないんでしょうか?」

 

雪乃「……此処にはいないとみていいわね。では、聞き込みを始めましょう。」

 

結衣「うん!そうだね!」

 

 

いつかは、あの【孤毒の魔女】も超えてみせるわ。

 

 

雪乃sideout

 

シルヴィアside

 

 

シルヴィア「……これでいいかな。よし!じゃあ早速しゅっぱ〜「待ちなさいシルヴィア。」〜?」

 

 

も〜、こんな時に誰?

 

 

ペトラ「もしかして、今朝言ってた八幡くんの所に行くのかしら?」

 

シルヴィア「ペ、ペトラさん!……う、うん、そうだけど?どうして?」

 

ペトラ「……ふふっ、何でもないわ。ルサールカの事は任せなさい。貴方を追おうとしたら問答無用で正座させるから。」

 

ペトラ「それと、ウチの芸能事務所に来ないかってスカウトもよろしくね?」

 

シルヴィア「もう〜ペトラさんは〜!………でも、一応誘ってみます///」

 

 

だってそうなったら凄い嬉しいもん。

 

 

ペトラ「お願いね。それともう1つ。あまり人とは関わらないようにね。これも八幡くんに言っておいて。貴女たちの事だから大丈夫だと思うけど念のために言っておくわよ。」

 

シルヴィア「……はい。」

 

ペトラ「じゃあ行ってきなさい。それと、八幡くんを押し倒す勢いで行かないと、彼を取られちゃうわよ?絶対人気だから。」

 

 

もぉ〜!///最後の最後までぇ〜!別にそんな理由で行くわけじゃありません!!///

 

 

 

 

 

ーーー界龍第七学院校門前ーーー

 

 

シルヴィア「此処に来るのは初めてじゃないけど、変装してきてるからか変な緊張感あるなぁ。受付に言ったら通してくれるかなぁ?」

 

シルヴィア「すみませーん。」

 

学生1「はい?何でしょう?」

 

シルヴィア「此処に用があって来たんですけど、通ることって出来ます?」

 

学生1「何の御用があって此処に?」

 

シルヴィア「えーと、八幡くんに呼ばれてなんですけど………」

 

学生1「……尊師のお客人でしたか。これは失礼いたしました。」

 

シルヴィア「え?尊師?八幡くんが?」

 

学生1「尊師から言伝を預かっておりましたので、『茶色の長髪で荷物を持った女性が来たら通すように。』と言われておりました。尊師の部屋に案内します、少しの間頼むぞ。」

 

学生2「はっ!」

 

 

へぇ〜八幡くんって弟子がいるのかぁ。でも、普通なら師匠だよね?何で尊師って呼んでるんだろう?

 

 

シルヴィア「あの、貴方は八幡くんの弟子でいいんですか?」

 

学生1「いえ。尊師は弟子を作りたがらない方なのですが、それなのに皆平等に教示をしてくださる方なのです。師兄方や師父以外は皆尊師と呼んでいます。まぁ、尊師はあまり気に入ってはいないようですが、我々なりの気持ちなのです。」

 

シルヴィア「へぇ〜、師匠じゃないけど教わってるから敬意を示してって事ですか?多分その師兄って人たちも教わってるんですよね?」

 

学生1「お察しが良い、その通りです。今では大師兄の暁彗様に続き、殆どの者が尊師から教示を受けております。」

 

学生1「今ではもう、比企谷尊師は第2の師父と呼んでも過言ではないのです。師父とは違い、我々序列外の者たちにも教示して下さっているので、日々の鍛錬がとても充実しているのです。」

 

 

八幡くんは無意識なんだろうけど、こんなにも慕われてるんだ。

 

 

学生1「あぁ、それからこのデータを。我々界龍の生徒だけが持っている映像です。中身は大師兄と尊師の試合です。」

 

シルヴィア「い、いいんですか?」

 

学生1「はい。貴方は尊師の事を深く信頼しているようですので、貴方になら渡しても問題ないと判断しました。っと、話してる間に着きましたね。此処が尊師のお部屋です。」

 

 

此処が八幡くんの……な、なんか緊張してきた。大丈夫かな私。

 

そんな事を思ってる間、門番の学生さんが扉を叩いて八幡くんを呼んだ。

 

 

学生1「尊師!お客人を連れて参りました!お入り頂いてもよろしいでしょうか?」

 

八幡『おー、いいぞ。』

 

学生1「はっ!失礼致します!」

 

シルヴィア「し、失礼します……」

 

八幡「よぉ、来たか。それとよ、尊師って止めてくれよ。俺はそんな大層な人間じゃねぇよ。暁彗とかに使えよそれ。」

 

学生1「いえ!そういうわけには!これは尊師に対する敬意です!これ以外に呼び方など私には御座いませぬ!」

 

八幡「普通に苗字とかでいいじゃん。」

 

学生1「それこそ大層な真似は出来ませぬ!尊師は御自分の価値を見誤り過ぎております。もっと御自分を評価されても良いかと!」

 

八幡「自分を認めてしまったら、そこで成長は終わりだ。俺は驕りなんて一切しない。まだ強くなりたいからな。お前も強くなりたくて毎日鍛錬してるんだろ?それとも違うか?」

 

学生1「い、いえ!相違ありません!」

 

八幡「ならお前から見て虎峰たちはどう映る?お前よりもずっと強い奴らが、自分は強くなれたと満足そうにしてるような奴はいたか?」

 

学生1「………」

 

八幡「そういうことだ。成長は認めてもいいが、満足はするな。それを乗り越えたからこそあの強さがある。お前たちはまだそこに立てていないだけで、その可能性は充分ある。追いつくのは難しいだろうが無理ではない。己の可能性を信じろ。だから俺はここまで来れた。」

 

八幡「お前らで言う、界龍最強の男を倒したんだからな。お前だって、もしかしたら在名祭祀書(ネームド・カルツ)に入れる可能性だってあるんだ。自分を信じろ。かく言う俺も少し前までは自分を信じてもいなかったから、説得力皆無だがな。」

 

 

…………………八幡くん、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凄くカッコいい/////

 

 

学生1「……はいっ!御教授ありがとうございました!尊師!」(ゴウキュウ)

 

八幡「お、おう……」

 

学生1「自分、まずは在名祭祀書50位目指して頑張ります!失礼致しました!」

 

 

そう言って彼は90度腰を曲げてから扉を閉めて行ってしまった。

 

 

八幡「……なんかいきなり悪いな。変なとこ見せちまって。」

 

シルヴィア「そんなことないよ。彼らに慕われてる理由がよく分かったよ。今の八幡くん、凄くカッコよかった。」

 

 

あんな一面があるなんてね。それにしても尊師かぁ。確かに今見た八幡くんなら、そう呼ばれても不思議ではないかなぁ。

 

 

八幡「そ、そうか……///じゃあ昼飯にするか。安心しろ、変な物は入れてねぇし人避けもしておいた。変装も解いていいぞ。」

 

 

そして私は八幡くんと一緒に昼食を摂った。因みに今回食べた昼食もすごく美味しかったです。

 

 

 

 

 

 




八幡の意外な一面!
シルヴィアもさらに惚れたか!?

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