学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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1章最後のつもりです。
どぞ!ごゆっくり〜。


後日談

 

 

結衣side

 

 

ヒッキーが転校してから5日が経った。それからというものの、クラスの雰囲気はがらんと変わった。理由はヒッキーの残したノートが先生経由で学校中に知れ渡っていたから。

 

さがみんは文化祭での事が公になり、遥ちゃんやゆっこは、さがみんから離れていった。

 

隼人くんも、修学旅行の事がバレて、グループは解散。サッカー部も強制退部。隼人君自身も立場が無くなり、1人で居る。

 

 

2人共、クラスから完全に孤立していた。

 

グループだった皆は、男女に分かれている。話す事はもう殆ど無くなってる。私達は私達でぎくしゃくしていた。

 

姫菜に対して優美子が、どうして相談に来なかったとか、何で言ってくれなかったのかとか、毎日のように続いている。

 

 

さいちゃんは明るく振舞ってるつもりだけど、心の中では辛い筈。川崎さんもいつもと変わらない気がするけど、なんだか雰囲気が暗くなったように見える。中二もあの日以来、原稿を持ってこなくなった。

 

 

何だか、今の学校は楽しくない。溜息しか出て来ない。3人で居た奉仕部が、1番楽しかったかもしれない。

 

 

ヒッキーはいつも、こんな感じだったのかな?

 

 

結衣sideout

 

雪乃side

 

 

比企谷君の転校から5日が経った今、私の居るクラスでは特に何かあった訳ではないのだけど、強いて言えば、由比ヶ浜さんのクラスの噂だった。

 

葉山君と相模さんは自業自得としか言えないけど、

 

 

比企谷くんは……………もう居ない。

 

私はその喪失感がとても大きかった。部室へ行って依頼人を待つだけだった筈が、比企谷君と由比ヶ浜さんが来てからは、部活がとても楽しかった。

 

最初は、捻くれている腐った眼のゾンビが部員になったという認識だったが、彼の存在は、いつの間にか大きくなっていた。今更だけど、彼ともう1度会いたい。

 

そう思いながら部室の鍵を開け、今日も部活を開く。これが前まで当たり前だったのに、とても寂しく感じる。

 

 

私って意外と寂しがり屋なのね………

 

 

雪乃sideout

 

ーーーーーー

 

 

結衣「やっはろー、ゆきのん。」

 

雪乃「こんにちは、由比ヶ浜さん。」

 

いつもの挨拶。いつもの風景。だが、やはり何か足りないと感じてしまう。そこには、誰も座る筈が無いのに置いてある一脚の椅子がある。椅子をしまっても問題は無いのだろうが、2人はそうしようとはしなかった。

 

 

そんな時………

 

 

ガラガラ

 

 

戸塚「こんにちは。雪ノ下さん、由比ヶ浜さん。」

 

沙希「また邪魔するよ。雪ノ下、由比ヶ浜。」

 

材木座「我も失礼する。」

 

 

八幡を捜していた3人が、突然部室に来たのだ。

 

 

雪乃「それで、どうしたのかしら?」

 

戸塚「うん、なんかテニスしててもあんまり身が入らなくて………」

 

沙希「ウチも、なんか家に居ても落ち着かないから。」

 

材木座「我も最近は調子が出なくてな………」

 

 

三者三様の答えだが、全員一致しているのが、自分の不調を隠し切れていなかった。少なからず、八幡とよく接していた3人は此処のところ気分も調子もあまり良いとはいえなかった。

 

 

ガラガラ

 

 

平塚「邪魔するぞ。ん?今回は多いな。」

 

雪乃「平塚先生、ノックを。」

 

平塚「済まん済まん。雪ノ下、由比ヶ浜。比企谷の残したノートだが、どうする?」

 

雪乃「奉仕部で保管します。」

 

結衣「うん、その方が良いよねっ!」

 

平塚「ではこのノートは君達に任せる。用件はそれだけだ、ではな。」

 

 

そう言って平塚静は、部室から去った。

 

 

戸塚「ねぇ、雪ノ下さん。そのノート僕にも見せてくれないかな?僕、見てみたいな。」

 

雪乃「えぇ、構わないわよ。どうぞ。」

 

戸塚「ありがと〜。」

 

戸塚はそう言って、八幡の書いたノートをまじまじと見ていた。一文一文を噛みしめるように。

 

 

ーーー30分後ーーー

 

 

戸塚「……ふぅ〜、やっぱり凄いなぁ八幡は。こんな事をして来たなんて。僕には出来ないや。」

 

沙希「いやいや戸塚。比企谷のする事は、誰にも真似出来ないと思うけど。」

 

結衣「あはは……確かにそうだね。」

 

雪乃「えぇ、確かにその通りね。」

 

材木座「うむ、であるなっ!!」

 

戸塚「あ、あはは……雪ノ下さん、ノートありが……あれ?」

 

雪乃「どうかしたの?戸塚くん?」

 

戸塚「ううん、ただこのマーク何かなって。」

 

結衣「え?何々?」

 

沙希「六角形の角に六角形が6つ?何これ?」

 

材木座「それは、おそらくアスタリスクであるな。」

 

3人「アスタリスク?」

 

雪乃「……あぁ、姉さんが今行っているわね。」

 

結衣「ゆきのん知ってるの?」

 

雪乃「名前だけなら知ってるわ、でもそれだけよ。」

 

材木座「ならば我が教授しようっ!!」

 

結衣「中ニ、なるべく簡単にね〜。」

 

材木座「う、うむ………簡単に言えば戦の都市であるな。生徒が己の願いを叶える為に行く場所である。その中に6つの学校があり、毎年競い合っているそうなのだ。」

 

戸塚「へぇ〜……材木座くん、詳しいんだね。」

 

材木座「ま、まぁ、憧れなのでな。」

 

雪乃「それはいいとして、何故こんなものが書いてあるのかしら?意味も無く書くとは思えないわ。」

 

 

暫くの沈黙。そして沙希が呟いた。

 

 

沙希「……もしかして、此処に行ったとか?」

 

4人「え?」

 

沙希「いやだから比企谷が転校したのは、このアスタリスクなんじゃないかって言ったんだけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「……あり得るわね。」

 

沙希「……え?」

 

結衣「確かにヒッキーならこういう事しそう!」

 

戸塚「うん!このマークがあるなら可能性は充分だよ!」

 

材木座「しかしリスクも高いぞ。もしも此処に八幡が居なかったらどうするのだ?只の落書きかも知れんのだぞ。」

 

沙希「あたしは行くよ。言ったのはあたしだしね。」

 

戸塚「僕も行くよ!少しでも希望があるならそれに賭けてみたい!」

 

雪乃「彼に会えるのなら、リスクなんて怖くないわ……それに、いざとなれば姉さんが居るわ。」

 

結衣「あ、あたしも行くし!みんなが行くのに私だけ行かないのってなんかバカみたいだし!」

 

材木座「止めても無駄なようだな。あい分かった!ならば我も覚悟を決めるっ!!」

 

雪乃「決まりね。では早速そのアスタリスクについて調べましょう。可及的速やかに!」

 

4人「おぉ!!」

 

 

 

こうして5人は、1人の少年の為に、一致団結する。

 

 

やはり私達がアスタリスクを目指すのは間違っていない。

 

 

 




やっと終わった。なんとかやり終わりました。
中途半端だと思う方もいるかも知れませんが、そこは次回に繋げます。と言っても俺ガイルの方は当分ありませんけどね。次から第2章です!
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