学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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ついに始まります。決勝戦。


※ついに………

 

星露side

 

 

クローディア「やはり心配ですね。此処を集合地点にしてよかったのですか?我々が引率した方がよかったのでは?」

 

アーネスト「大丈夫だとは思うよ。まぁ、余程の問題がない限りは、問題無く来れるだろうしね。」

 

 

アーネストはチラッとディルクに目をやった。多分レヴォルフの生徒に絡まれていないかを懸念しているのだろう。

 

 

ディルク「フンッ、あいつらも普通の学生相手に煌式武装使う程頭は腐ってねぇだろ。その頭がなかったらイカれてるぜ。」

 

アーネスト「……まぁいい、星武祭中に騒ぎを起こす生徒はいないと信じたいね。」

 

ディルク「俺を見ながら言うんじゃねぇよ。俺はボンクラ共と違ぇ。」

 

星露「相も変わらず仲が良いのう。」

 

クローディア「あら?来たようですね。」

 

 

おぉ、やっと来おったか。しかし、随分と纏まりがないのう。まぁこんなものか。

 

 

アーネスト「皆ご苦労だったね。さて、今日は観戦するだけだけど決勝戦だからね。君たちにとってもプラスになる事が必ずあると思うよ。今日の試合も自分のお土産と今後の目標として見ていってくれると僕は嬉しく思う。」

 

クローディア「此処に立ち止まっていては邪魔になります。早速参りましょう。」

 

アーネスト「まずはこのドーム内を案内してから席に着くとしようか。」

 

 

ーーーシリウスドーム内、観客席ーーー

 

 

ふぅ、案内もやっと終わったえ。1日しかやってらんがのう。いつの間にか1時間半も経っておる。そんなに長く案内しとったのか。

 

 

アーネスト「さっ、好きな所へ掛けるといいよ。僕たちも好きに座るからね。」

 

 

さて、妾も適当に座るとするかえ。

 

 

沙希「あの、会長。」

 

星露「ん?おぉ、お主は一昨日の……川崎じゃったな、覚えておるぞ。それで、お主の後ろにいる者たちは誰じゃ?」

 

沙希「私が比企谷の事を話した3人です。一応報告と近くにいた方がいいかと思って。」

 

星露「おぉ!そうかそうか、お主も中々気が回るのう。立ち話もなんじゃし、座ってから話そうぞ。席があるのに座らんのもおかしな話じゃからのう。」

 

 

座るなら適当な場所でもよいが、川崎はあやつらの事も考慮して、あの女子(おなご)たちからなるべく離れた所に座る事にしたのじゃ。川崎は気が利くのう。

 

 

星露「一応自己紹介をしておくべきじゃな。妾は茫星露じゃ。界龍の生徒会長をしておる、まぁよろしく頼むわい。」

 

戸塚「戸塚彩加です。総武高1年です。」

 

材木座「材木座義輝であ……りです。同じく総武高1年です。」

 

海老名「海老名姫菜です。私も総武高1年です。よろしくお願いします。」

 

星露「離れているとはいえ、あまり八幡の事は声に出すでないぞ?して川崎よ、なぜ妾と共に観る必要があるのじゃ?八幡の事を話さない限りは、もう自由にしてもよいのじゃぞ?」

 

沙希「一応の信頼を得る為です。離れた場所で何をするか分からない状況なら、一緒に居て見張りをしていれば怪しい行動なんて取れないですから。」

 

星露「要は簡単な監視じゃな?」

 

沙希「はい、もし迷惑でなければ。」

 

星露「よいぞ。じゃが、この場で八幡の事を語るのは禁止じゃぞ?」

 

4人「はい。」

 

星露「それで川崎よ、この者たちには何処まで教えたのじゃ?」

 

沙希「一通り全部は。入学の方も界龍は私1人だけにしました。」

 

戸塚「下手に此処にいる全員界龍に志望したら怪しまれるので、川崎さん1人にしました。」

 

星露「そうか、主らも済まぬな。」

 

海老名「いえ……」

 

材木座「当然である。友だからな。」

 

星露「……そうか。おっ、始まるみたいじゃぞ。主らも見ておくがよい。」

 

 

星露sideout

 

ーーーーーー

 

 

ーーー11:55ーーー

 

 

梁瀬『さぁーー皆様ぁ!!!お待たせしました!!今回行われた王竜星武祭も残すはあと一戦!!最後の決勝戦ですっ!!そしてなんと言っても、この決勝戦は前回の《王竜星武祭》と同じ対戦カードです!』

 

チャム『いや〜楽しみっすねー。この2人が3年振りに同じ会場で戦うとなると興奮してくるっす。』

 

梁瀬『はいっ!この2人なら会場を盛り上げてくれる事間違いなしでしょう!それでは選手をご紹介致しましょう!前回の《王竜星武祭》覇者にして六花最強の魔女と名高い、【孤毒の魔女(エレンシュキーガル)】の2つ名を持つレヴォルフ黒学院の序列1位っ!

オーフェリア・ランドルーフェン!!!』

 

 

紹介と同時にオーフェリアが現れ、観客の方は大歓声だった。

 

 

梁瀬『いや〜前回同様凄まじいオーラを放ってますね〜!』

 

チャム『でも、かなりパワーアップしてるみたいっすね。前回出てた時は、万応素が漏れ出てましたからね。今回は出ていないところを見ると、コントロールしているみたいっすね。』

 

梁瀬『成る程!今年もランドルーフェン選手で決まりか!?いや!待ったをかけるのがこの選手っ!!前回準優勝者にして世界の歌姫!!この会場に今度は挑戦者として帰ってきました!!【戦律の魔女(シグルドリーヴァ)】にしてクインヴェール女学園のこちらも序列1位っ!シルヴィア・リューネハイム!!!』

 

 

これまた大歓声。

 

 

梁瀬『準決勝では目にも留まらぬ速さで相手を瞬殺にしましたが、今回の相手はそれが通じる相手ではありません!さて!リューネハイム選手はどのような作戦を使ってくるんでしょうか!?』

 

チャム『本人もそれは分かってるでしょうから何かしらの対策を練ってきてるのは当然だと思うっすよ。去年と同じようにならないように慎重になると思うっす。』

 

 

ーーーーーー

 

 

シルヴィア「3年ぶりだね【孤毒の魔女】。今度は勝たせてもらうよ。」

 

オーフェリア「………貴女では無理よ、貴女の力では私の力に抗えない。」

 

シルヴィア「確かにそうかもね。でも、私だって何の対策もなしにこの3年間を過ごしてきた訳じゃないからね?」

 

オーフェリア「………いいわ、前回と同じようにしてあげる。」

 

シルヴィア「悪いけど、今度は私が勝つんだから。君の思う通りにはならないよ?」

 

梁瀬『では、お届けしましょう!!《王竜星武祭》ファイナル決勝戦っ!!スターーートですっ!!!』

 

 

『Start of the Duel』

 

 

 

 

 

 

『Battle start』

 

 

 

 




こんな時にやるか!?

本当はありえない話その3
『まさかの………』






スタッフ「take1アクションッ!」


オーフェリア「………いいわ、前回と同じようにしてあげる。」

シルヴィア「悪いけど、今度は私が勝つんだから。君の思う通りにはならないよ?」

梁瀬『では、お届けしましょう!!
王竜星武祭ファイナル決勝戦っ!!
スターーートですっ!!!』


『Start of the Duel』








梁瀬『………あれ?あの……オーフェリアさん?バッジが発光してないんですけど……』

オーフェリア「えぇっ!?な、なんでぇ〜!?」オロオロ

シルヴィア「故障?」

オーフェリア「なんでぇ〜!」

八幡「ん?おいオーフェリア!お前もしかして色違いのバッジ付けてないか?」

オーフェリア「ふぇ?」

シルヴィア「ん?確かになんか黒が薄いような……灰色ぽい?」

八幡「やっぱりな。こっちにあるのは黒のバッジだ。お前の持ってるのは灰色のバッジじゃねぇか?」

シルヴィア「あっ!ホントだっ!八幡くん!こっちは灰色だよー!」

スタッフ「どゆこと?」

八幡「オーフェリアの奴、間違えて閑話で出したバッジをつけていったみたいで。」

八幡「全くドジだなぁ。」

オーフェリア「うぅ……おにぃさぁ〜ん。」うるうる

シルヴィア「あーよしよし。失敗は誰にだってあるよ。気にしないの。」ナデナデ

オーフェリア「うぅ……」うるうる

シルヴィア(え!?なにこの破壊力!?)

八幡「ほらこっち来い。」

オーフェリア「おにぃさぁ〜ん!」うるうる

八幡「お、おい!?抱き着くな!?」

オーフェリア「うわぁ〜ん、おにぃさぁ〜ん!」

八幡「マジか……」

八幡(ヤベェ。すっげぇ可愛い/////)

一同全員(反則だろ……あの顔は。)



その後1時間は撮影が撮れなかった。



ホントこんな時に出す話ではないですけど、つい書いちゃいました。

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