recall   作:峰白麻耶

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三話

授業を順当に消化して放課後。

 

部活もやってなければ、バイトもしてない俺は帰る支度を終えて帰る………はずだった。

 

「なあ!英と吉野!俺達と一緒に学園の魔女を探さないか!」

 

席から腰を浮かせてさあ帰ろうとするタイミングで天王寺が声を掛けてきた。俺は今若干イラッとしている。天王寺の方を見ると後ろに神戸がいた。天王寺の幼なじみとは思えないほど常識的な神戸が居るのにどうして暴走してるのだろう。

 

「くだらねぇ」

 

吉野は天王寺の誘いを一蹴し帰って行った。まあ、いきなりなに言ってるんだ?という話にはなるし吉野は噂とかそう言うものは好きそうではないからな。当たり前だろう。

 

「あっ!おい吉野!………行っちまったよ。連れないなあ。なあ小鳥さんや」

「まあまあ、こたさんや。そう言うときもあるって。次ファイト!それにまだ英くんが居るじゃん」

 

吉野が帰って行った先を見つめ、悲しそうにしていた天王寺が再び輝きをます。

 

「英。お前は帰らないよな!」

 

天王寺が期待の視線を寄越すがどうしようか。結局このあとは毎日やってる散策にでるつもりだ。校内とはいえやることには変わりはない。結果

 

「話を聞いて興味が湧いたらついて行く」

 

と答える。興味が湧いてついていけば俺の琴線にふれるものが有るかも知れない。興味が湧かなかったら散策に出ればいい。俺はそう考えた。

 

すると天王寺は意気揚々と学園の魔女について話し始める。学校にはほとんどいない。出席日数も足らないはずなのに進級しているなどなど。

 

話を聞き終わると確かに興味深い。この学校の経営に関わる人が在学してるなんてのは聞かない。と言うことは学校云々ではなく別の何かがあるのではないか?そう考える事もできる。まあ、深読みだろう。よくあるフィクションじゃあるまいし。

 

だが少し疑問があった。

 

「天王寺。もしかして何か理由があって学園の魔女を調べるんじゃないのか?」

「え?ああ。そうだけど……」

「よくわかったね。英くん」

 

天王寺も神戸も驚いている。

 

「授業休み神戸と何か話してただろ?それに繋がるかと思ってな」

「そうなんだよ。琥太朗くんたら最近取り付かれてる?って言うんだよ。それで学園の魔女さんに相談しようか?ってなったの」

 

神戸がそう言うと天王寺はその時の恐怖に怯えてなのか急に俺の肩を掴んこようとする。それを避けて続きを促す。

 

「昨日何だが寝てる途中に何か違和感が有ると思って起きたんだ」

 

まるで怪談話をするかのように語り始める。

 

「それで布団の中を覗いてみたら…………」

 

天王寺は溜めをつくり……

 

「女の子が俺の手を噛んでいたんだよぉ!」

 

天王寺の周りを考えての絶叫が響く。女の子が俺の手を噛んでいた?ほうほう。

 

「お前の願望じゃないか?女の子に手を噛まれたいという性的な思考が産んだお前の幻覚じゃないか?」

「違う!俺はそんなこと一度も考えたこと無いぞ!ちょっと待ってくれ小鳥さん!何でそんな距離を取るんですか?」

 

神戸は俺の台詞の性的あたりで少しずつお前から離れていったぞ。

 

神戸は胸の前でバッテンを作り

 

「ふしだら………N、G~。おーけい?」

 

神戸がそう言うと天王寺は慌てて弁解を始める

 

「小鳥さん!私はそんな事は微塵も考えておりません!どうか信じて下さいよ!」

 

天王寺が下から目線でそう懇願すると神戸は腕を組んで目を閉じて数秒。パッと目を開けると

 

「ふむ。許そうではないか」

 

芝居がかった声で言うと天王寺はありがたき幸せと言う。熟練の漫才師か夫婦を思わせる会話だ。阿吽の呼吸というか。盛大に話がずれたが

 

「夢じゃないのか?俺は最近毎日リアリティのある夢を見てるぞ?今日なんか変な怪物が真っ二つになる夢見たし」

「………英くん。琥太朗よりそっちの方が現実味が有るしそれこそ魔女さんに相談した方が良いと思うよ?」

 

神戸にそう言われる。確かに。せめて三日に一回位にしてほしい。

 

「いや、俺も夢じゃないんだって!」

 

そう言って噛まれた方の腕なのか。そっちの腕を捲る。そこにはうっすらだが跡があった。

 

「うわあお」

「これは凄いな」

「いや、二人とも感心してる場合じゃない。このままだと俺は眠れなくなって倒れる」

 

天王寺がそう言うと神戸が良いことを思いついたと手を広げ握り拳をポンと置く

 

「魔除けのハーブを琥太朗くんのお家に植えてあげよう」

 

は?神戸も天王寺と同類か?

 

「何言ってるんだ?」

 

俺がそう言うと神戸は自信満々に

 

「ふっふっふ。ハーブの力を舐めたらあかんぜよ」

 

神戸が手を広げた指を折ながら数えていく。

 

「眼精疲労、運気上昇、肩こり、神経痛、関節痛、頭痛でしょ?それにそれに」

 

まだまだ続きがあるらし温泉みたいな効能。いや、温泉郷以上の効能を示すハーブにそんなわけが有るかと思うと天王寺が

 

「な、なあ小鳥。それって」

 

神戸が天王寺を指差しまさにそれ!と言う表情をすると俺はまさかと言うと気持ちになった。

 

 

 

雑談をそこそこにして学園の魔女さんを共に探し、クラスメイトの………高橋?田中?の有力情報により魔女の住処オカルト研究部を見つけたが魔女は不在。書き置きを残して後日訪問となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラ崩壊にはできるだけ気を付けています。がおかしかったらいってください。ついでに一番不安なのがこたさんです。
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