箱庭レ○プ!クラフターと化した先輩!   作:(( ´・ω・))

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やっぱ...息抜きって必要なんやな....って...


Overture

「ぬわあああああああああああん疲れたもおおおおおおおおん!」

 

突如として周囲に形容しがたい汚らしい咆哮が広間に響き渡る。赤い毛氈が敷かれたヴェルサイユ宮殿もかくやと言うほどの金銀の装飾に彩られ、玉座のみが鎮座する巨大な空間に一人、大の字に寝転がる黒い汚物がいた。ソレは顔をしかめ、呼吸の度に小声で「イク...イク...」と呟き、呼吸を落ち着かせて勢いよく起き上がる。そして腰に手を当て満足そうに周囲を見渡す。その顔には誇らしそうに微笑が湛えられ、満足げに何度も頷いていた。

 

「Foo↑↑やっぱ、いいですねぇ!ここまで作ったかいがありましたよ!....ウン...」

 

突如、ぼやきともとれぬほど大きな声でひとりでに喋り出す男であったが、すぐに微笑を消し玉座に背を向け足早にそこをあとにした。男は移動しながら、ブリーフの中から一枚の写真を取り出すと歩みを止める。そこに写っていたのは楽しげに笑い合う三人の男達の姿であった。その内の一人に男が写っており、他に五厘刈りの無知のような男とまるでカレー職人の様な男がいた。男はそれらを懐かしそうに親指でなで、そしてそのままフラフラ歩き始めた。男が歩いた後には水滴がまばらに続いており、水滴は毛氈の上で男の後ろ姿を反射していた。

 

「mur...kmr...」

 

水滴の跡は野外に続いていた。

そこは玉座があった場所から程遠くはなかった。

周囲には水路が張り巡らされており、そのさらに周囲にはコロセウムのような作りのものが囲んでいた。中央に巨大な木がたっており、その根元に男はいた。左手にあの3人が写った写真を持ち右手に花束を持って一つの岩の前にいた。その岩には『mur』『kmr』の名前が刻まれ、その下には既に線香が紫煙をあげていた。そこに右手に持った花を添え、静かに手を合わせた。

 

「んにゃぴ.....やっぱ...ひとりは寂しいですねぇ...また...来ますよクルクル...」

 

 

男が身を翻したその時だった。足元からすくうような横薙ぎの風が男を襲い、男は反射でないはずのスカートを抑えようとする。風が止むと一枚の手紙が男の視界に飛び込む。ソレをとっさに掴み、宛名を見る。すると男の名が書かれていることに驚愕し、ひっくり返し差出人を見ようとして顔を顰めた。封蝋には見たこともない印が使われていたからである。恐る恐るとは真反対の勢いよくそれを開き文字が男を包んだ。

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

 その才能を試すことを望むのならば、

 己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

 我らの〝箱庭〟に来られたし』

 

「ファッ!?ウーン...しょうがねぇな...行ってやるか!」

 

男は振り向き墓石に敬礼をして笑った。

 

「mur!kmr!行ってきますよぉ!イクイク!ンアーッ!」

 

その日世界に平和が訪れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Foo↑↑ばっっっっっっちぇひえてますよおおおおおおおおおおおお!!」

 

前代未聞の汚物の咆哮が箱庭を揺らした。

 




アッ(絶命)読んでくれてありがとナス!(復活)
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