それと投稿が遅れ、すいませんでした。
トカゲは自分を呼ぶ声と照明の明るさに目を覚ました。
軽く頭を動かし、辺りを確認すると何もなく、白いベッドと壁が印象的だ。
どうやら自分は病院のベッドで寝かされているようだと理解した。
「目が、覚めたようだな。うちはトカゲ君」
「.....あなたは畑カカシさん。」
そう、俺の目の前にいるのはコピー忍者と名を馳せる畑カカシだ。
状況がまだ読めないが、面識のないカカシさんが俺を知っているという事は何かあったか知っているのだろう。
不自然にならないよう、動揺した呈を装いカカシに問いかけた。
「俺に、何があったんですか?」
「あー、その前にこっちの質問に答えてもらえるかな。......あの森で何をしていた?あそこは立ち入り禁止の張り紙が張られていた筈だが。」
「それは......」
脳裏に死の森での事が蘇る。
数時間前。
「うぅぅ........まさかこの私がここまでやられるとはね。やはり貴方は生かしておけないわ。ここで始末しておく」
大蛇丸はよろよろと立ち上がると草薙の太刀を構える。
「はぁはぁ......!クソッ」
俺は左目を抑え、悪態を吐く。
倒しきれなかった、もう一度やろうにもチャクラが足りない。
絶体絶命だ。
「これで終わりよ!」
大蛇丸が俺の真上に両手で草薙を振り上げた。
これで終わりか.......すまない、父さん、母さん。俺は.....
目を閉じて、俺は死を覚悟した。
キィン!
だが、その瞬間は訪れなかった。代わりに鉄の音が響く。
鉄と鉄がぶつかり、森に鋭い音が響き、俺の顔の横に何かが落ちてきた。
横目で見るとそれは手裏剣だった。
「そこまでだ!お前は.......大蛇丸!?」
声のする方に顔を向けると数人の忍者。
忌々しそうに大蛇丸が顔を歪める。
「チッ、木の葉の......いつもなら殺す所だけど。今日は少し暴れすぎたわ.....ふふっ、命拾いしたわね、トカゲ君。また今度会いましょう」
そう言って、大蛇丸の姿が消えた。
「助かっ、た.....」
木の葉の忍者が俺の方に近づいてきたが、その時には俺の意識は深い闇に落ちていた。
「うちはトカゲ」
カカシの声にはっとなり、俺は顔をあげた。
「すいません、少し頭を整理していました。」
「考えはまとまったか?」
「はい。」
もちろんありまま話すことなど、できる訳がなく、事前に考えた子供らしく、疑われにくい言い訳を狼狽えてる振りをしながら、カカシに話した。
「つまり、お前は興味本意で死の森に入り、うろちょろしている所に大蛇丸に出くわした。そう言うことか?」
「ええ。恥ずかしいんですけど、それが事実です。」
そう言って、俺は照れたように下を向いた。
その様子をカカシがじっと見ているのをひしひしと感じた。
まだ疑っているのだろう。
だが、それも数分でカカシはいつもの死んだ魚のような目に戻る。
「はぁ、俺はお前は他の奴より大人だと火影から聞いていたんだが......」
「買い被りすぎですよ」
「そう、みたいだな。それと一応、問題ないようなら明日には退院できる。それまでゆっくり休め」
「はい、色々ご迷惑をかけました。火影にもそう伝えてください。」
「ああ、伝えておくよ。それじゃあな」
カカシはそれを最後に病室を出た。
トカゲはベッドに倒れ込み、大きく息を吐いた。
その日、イノ、シカマル、チョウジとナルトが見舞いに病室を訪れた。
イノ達とナルトが一緒に見舞いに来たのは、驚いたが理由を聞くとたまたまバッタリ会ったという事らしい。
ナルトがきががりだったが、特に問題はなさそうだった。寧ろ見ている限り楽しそうにしていた。
その後は5人が帰るまで談笑に付き合った。
翌日、退院した俺に待っていたのはアカデミー卒業試験だった。
すっかり忘れていた。
何せ、大蛇丸と戦って、殺されかけたり、カカシに尋問されていたのだから、それは仕方なかった。
「卒業試験は分身の術らしいぜ」
今はアカデミーの教室で試験の順番を待っている所だ。
内容はシカマルが先に受けた奴から聞いた話では、分身らしい。
楽勝だ。
「なら大丈夫そうね。私は」
「僕も自信あるよ~」
「俺も特に問題ないな」
「それなら、俺もだよ」
「.......」
何でもないように4人で話していると今まで黙っていたナルトが口を開いた。
「そ、そんなの.....俺だって余裕だってばよ!あ~は、早く試験やりたいってばよ.........」
震え声で明らかに動揺しているのが誰の目にも明らかだった。
トカゲは呆れながらナルトを見る。
「ナルト」
「な、何だってばよ?」
「お前、分身の術成功した事あったか?」
グサッ。
何かが刺さる音がし、ナルトは膝を抱え、座り込んだ。
.....せめて、お前が合格するのを祈っておくよ。
「分身の術」
ボォン!
爆音ともに俺の横に瓜二つの俺が現れる。
「うちはトカゲ、合格!流石だな、これが額当てだ。」
差し出される額当てをイルカから受け取り、軽く頭を下げる。
「ありがとうございました。失礼します」
試験は勿論合格。
先に合格していたイノ、シカマル、チョウジが出迎えてくれた。
「合格したんだな、トカゲ。ま、最初から心配してねぇけど」
「まったくアンタも素直じゃないわね。でも、私もトカゲ君なら大丈夫だと思ってたけどね///」
「もちろん僕もだよ~」
「ああ、ありがとう。あとは、ナルトだけだな」
「そうだな。でもアイツ、これでこの試験、5回目じゃなかったか?」
「う~ん、望みは薄いわね.....」
そう話していると聞き覚えのある声が背後から響いた。
「イノ、シカマル、チョウジ、トカゲ~~~!!!」
振り向くと案の定、ナルトだった。
そして、俺達の目の前に来ると頭を指差し、叫んだ。
「俺ってば合格したってばよ~~~~!!!!」
アカデミーの校庭にナルトの叫び声がうるさく響いた。
だが、不思議にもそれを不快に感じることはなかった。
俺は特に何か表情を浮かべる訳でもなく、ただナルトを見据え、言う。
「卒業おめでとう」
「5回目だけどな」
「シカマル!うるせえってばよ!」
やっとかけた.....