生徒会の一存 -アイドルは生徒会長(補佐)!?-   作:あこ姫

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今回より本編スタートです。
文字数多くて長いかもですがお楽しみください。
では、どうぞ!


生徒会議事録 #01 (生徒会の一存編)
第一話   駄弁る生徒会 ①


「世の中がつまらないんじゃないの。貴方がつまらない人間になったのよっ!」

 

 会長・桜野くりむがとあるJK(泉こ●た)が「希少価値だ! ステータスだ!」と言っていた

 一部のコアなファンに需要がありそうな胸(貧乳)を張ってどこかの本の受け売りを偉そうに語っていた。

 現在、私・綾瀬麻里菜は生徒会前の廊下で生徒会室に向かいながら

 生徒会室に仕掛けてある盗聴器で聴いた内容で現在の生徒会室の状況を予想していた。

 まぁ、あの会長さんのことだし、予想は大的中だろうが。

「なんてあの会長の行動パターンは予想しやすいんだろう……」

 半ば呆れつつ先輩に対して思ってはいけないことを思っていると……

 

「じゃ、童貞もそんなに悪くないってことですか?」

 

 どんがらがっしゃーん

 

 副会長・杉崎鍵の言葉を聞いた瞬間、

 とあるゲーム(ア●マス)頭のリボンがトレードマークのアイドル(天●春香)みたく転んでしまった。

 何もないところで。

 

 

 そっち(どんがら)の才能は高まって欲しくは無いね。私的には。私が転んだと同時に会長も飲んでいたお茶を思いっきり吐き出したようだ。

 そしてげほげほと咽ていた。

 音で分かる。

 しかし壊れなくて良かった。あれ値段マジ高かったんだよね…………。

 やっぱりどうでも良くはないか。マジで壊れなくて良かったよ。本当に。

 おそらく咽ている会長を見て

「会長は相変わらずアドリブにはめっぽう弱い人だ」

 とか杉崎君は思っているだろうが、私は思う。

 

「違う。『アドリブにはめっぽう弱い人』とか関係ないでしょ。フツーの反応でしょうよ。

 誰だっていきなりDT(童貞)云々の話されたら動揺するっての。

 現役アイドルでアドリブに強い私だって超動揺して何も無い所で転んじゃったし」

 と。

 

「これ以上二人きりにするのは危険だ」

 私の第六感がそう告げている。

 だって杉崎君にとっては会長さんを超からかいやすい場面だし。

 第六感に従った私は急いで(走らず早歩きで)生徒会室に向かった。

 

 生徒会室に着いた私は扉越しに生徒会室の様子を探る。

 傍から見れば100%ストーカー見えそうだが、そんなの関係ない。

 会長は涙目で目前の机をティッシュで拭きつつ、杉崎君を睨みつけていた。

 そして何か言い争っていた。

 おそらく会長は杉崎君の言葉を真摯にツッコミを入れているだろうが、

 杉崎君は動じてない……というか自分の世界に入ってる。

 ポケ●ン見たく言えば「防御力が下がってない」だ。

 無駄に“クリア●ディ”持ちか、アイツは。

 もうヤバイな。アレ。こうなれば私がすべき事は唯一つ…………。

 

 これをブレイク(特殊)することだよね…………! 

 

 私は勢い良く扉を開けてこう言ってやる。

 

「毎度でーす。萌えている奴がいたので邪魔しに来ましたー」

「帰れよ。今すぐ」

「ヤダ。せっかく来たのに。釣れないこと言わないで」

「あ、麻里菜。用事終わったの?」

「ええ。先程」

 

 一通りの会話を終わらせ私は杉崎君の左斜め前の席に座った。

 取り敢えず今まで作動させていた盗聴器を切って、ICレコーダーを作動させる。

 どうでもいいけど、さっきの盗聴器もこのICレコーダーも全部私の自腹なんだよね。

 と、いうか学園側が支給するのがフツーだと思うのは私だけでしょうか。

 

 閑話休題(話を戻して)

 その頃の会長はお茶を拭いたティッシュを生徒会室隅にあるゴミ箱へシュートしようと狙いを定めていた。

 片目を瞑って狙いを定めている所を見るとゴミ箱に入れることに集中してるようだ。

 

 これを邪魔しちゃ悪いよね。

 

 そう思った私は黙って会長の行動を見守ることにする。

 直後、杉崎君が机に肘をついたまま、抑揚もなく告げた。

 

「好きです。付き合って下さい」

「にゃわ!」

 

 綺麗なy=ax2 の放物線を描いてゴミ箱へとは反対方向に飛んでいくティッシュの塊。

 うわ、ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ。今時ありませんぜ、皆様。

 私は「よくこんな場面で告白できるよ。コイツは」と尊敬1割・呆れ9割の視線を送っていた。杉崎のヤローはそれをフツーにスルーしやがったけどね。

 会長は杉崎君を(また)涙目で睨みつけていた。

 

 くりむのにらみつけるこうげき! 

 スギサキの特性クリ●ボディ発動! 

 スギサキの能力は下がらない! 

 

「杉崎は、どうしてそぉ軽薄に告白できるのよ」

「本気だからです」

「嘘だ!」

「今は『ひ●らし』より『うみ●こ』かと。会長」

「どっちも古いって……。原作も書店に新品が大抵無いし」

 

 大事なことなのでツッこんでおく。もう8年前くらいだしね。う●ねこ。

 その後の杉崎君の思考が読めた私は提案する。

 

「じゃあ、私がやってあげようか? 竜宮●ナのセリフを」

「え?」

 

 困惑の杉崎君。

 私はポケットから耳栓の入った筒を取り出し、会長に手渡す。

 

「あ、会長これ付けててください」

「え、何これ? 耳栓?」

「はい。元●院の人も使っている特注品です。遮音性も普通のとは違いますよ」

「そ、そうなんだ…………」

 

 言われた通りに耳栓をする会長。

 耳栓をしたのを確認した私は

 

「嘘だっっ!」

 

 思いっきり言ってやった。竜●レナの名言を。

 本家に引けを取らない位に鳥が飛び去っていったから上出来だろう。満足。

「どうよ? 中原●衣ばりに凄いでしょ? 私」

「うん。凄いけど、今やらなくても良くない?」

「(∀`*)ゞイヤァ 『ここでしょ!』って思ったし。練習無駄にならなくて良かったわ」

「褒めてねぇし! そして無駄だな! その練習! あと、会長が怒ってるっぽいぞ」

「あ、忘れてたΣ(ノ≧ڡ≦)てへぺろ」

 

 ひ●ささんみたいにリアクションやってから私は鞄からカンペを取り出し、会長に見せる。

 

 “もう終わったんで、耳栓外しても大丈夫ですよー。”

 

 カンペを見た会長はきゅぽんっと耳栓を外す。

 

「ねぇ麻里菜、ひとついい?」

「はい。何でしょうか、会長」

「なんか鳥さんが凄く沢山逃げていった気がしたけれどなにしたの?」

「本家に匹敵するくらいに会長が言ったセリフを言いました。

 惨劇は雛●沢村で起こってるんで安心してください」

「それはそれで安心できないよ! それはさておいて」

 

 会長は杉崎君の方見て

「杉崎、この生徒会に初めて顔出した時の、第一声を忘れたとは言わせないわよ!」

「なんでしたっけ? ええと……『俺に構わず先に行け!』でしたっけ?」

「初っ端からどんな状況だったのよ生徒会!」

「『永きに渡る戦闘にも決着が着いた。お互いを認め合った二人は和解する。

 が、しかしあの組織はそれを許さなった。杉崎鍵は仲間を守るため一人敵に立ち向かう。

 それが永遠の別れとも知らずに…………』って状況でしょ?」

「たださえ文字数多いのに無駄に長いし、捏造だし、死亡フラグじゃない! 麻里菜」

「なんか違うっぽいね。杉崎君」

「あれ? それじゃあ…………『ただの人間には興味はありません。宇宙人、未来人、いs…………』」

「危険よ杉崎! あらゆる意味で! それと麻里菜も止めなさいよ!」

「いや、だってフルで聴きたいですもん。あのセリフは」

「怒られるし却下よ!」

「大丈夫です。原作派ですから」

「なんの保証!? あとアニメの出来は神ってるよ!」

 

 あ、私もそれには賛同する。キャスティングもいいよね。キ●ン役の杉田●和さんとかね。

 ヒロインのハ●ヒ役の平●綾さんとの絡みも良かったし。

 特に12話の文化祭のライブシーンには鳥肌立ったね。マジで。

 今もカラオケで歌ってるもん。God ●nows……。

 ネタは尽きないけれどここでやめておこう。これ以上するとガチで怒られそうだ。

 

「さっさと思い出したほうが良くない? 時間も限られてるし」

「ああ、そうだな」

 

 少し間を置く杉崎君。

 

「皆好きです。超好きです。皆付き合って。絶対に幸せにしてやるから」

 

「そうよ! あの時点で、この生徒会に貴方のいい加減さは知れ渡ってるのよ! 

 誰でもいいから付き合えって堂々と言う人間に、誰がなびくっていうの!」

 

 その時の発言は私も聞いていた。

 でも、私は他の皆が思っていた事とは違う感情があったね。確実に。

 奥底にある何かを感じてたしね。密かになびいてんのよ? 私はね。

 

「失礼な。誰でも良くはありません。美少女以外は興味ありません」

「『可愛いならAll(・∀・)オッケー!』ってことでしょうが!」

「一途なんです。美少女に」

「括りがでかすぎるわよ!」

希少種(レア)ですよ、美少女ってのは」

「そんなのより、前提として複数の人間に告白している時点で、誠実じゃないのよ!」

「でも、優柔不断な主人公よりはマシだと思いますけど。『俺はハーレムルートを狙う!』  と最初から宣言してその目標に向かっていく方が潔いと思いますけど」

 

 まあ、それも一理はあるかも。あくまでも一理ね。

 私は納得してしまったが、会長は納得がいかなかったらしい。

 

「残念な事にハッピーエンドの主人公とはスペックの差が歴然なのよ。諦めたほうが絶望は少ないわ」

「酷い! そんなに言うなら俺はなんなのですか! こんなに女の子が好きなのに!」

「基本的に悪役(ストーカー)とか主人公の親友(表面上)よ。基本的にモブキャラよ!」

 

 会長、詳しすぎです……。こちらが吃驚するくらいに。

 それなら、私が今度、もっとその道に染めてやろうかしら……。

「顔もいいと思うのにぃ……」

「顔『だけ』ね。だけどそれもイラストレーターの力よ!」

 

 それ言ったらキリないですわ。全員そうなるし。

 杉崎君は席を立ち会話を交わしつつも、

 先程会長が狙いを外したティッシュを拾ってゴミ箱にシュート。

 かこんっ

 今度は見事にティッシュはゴミ箱へ吸い込まれていった。

 

「……………………」

 

 会長が複雑そうな表情で杉崎君を見ている。

 

「……? どうかしましたか? 会長」

「……杉崎ってさ、たまに気が利くっていうか、その……優しいよね。無意識にさ」

「ええ。そういうギャップも好感度上昇においてのターニングポイントでしょう?」

「狙っていたの?! しまった! 私の中での杉崎の好感度がある程度上昇してしまったわ!」

 

 ………………やばいなぁ。なんか段々と空気がさぁ……

 その、甘ったるくなってきてるんだよ。砂糖成分てやつ? 

 私はたまらなくさぁ苦手なんだよ。何故か。

 これ以上口を挟むのはやめておこう。

 うん。そうしよう。

 

 そう思った私は音楽を再生して暫く自分の世界に入ることにした。

 

 それからしばらく、そんな甘ったるい空気を破るかのように生徒会室の扉が開く。

「キー君。あんまりアカちゃんを苛めないの。それと、あーちゃんも戻ってきてね」

 そう言って私のヘッドホンを頭から外す知弦さん。

 知弦さん……紅葉知弦先輩は私たちの一つ上の学年の会長と同じ三年生で役職は書記。

 因みにキー君とは杉崎君のこと。「杉崎鍵→鍵→キー君」。

 アカちゃんとは会長のこと。「桜野くりむ→くりむ→クリムゾン→真紅→アカちゃん」。

 最後のあーちゃんというのは私のこと。「綾瀬麻里菜→綾瀬→あーちゃん」

 私だけ苗字からもじりの渾名だが知弦さん曰く、「そっちの方が自然」とのこと。

「苛めてはいませんよ。辱めていただけです」

 ワオ。咬み殺されても文句は言えないね。アレは。ねぇ? 杉崎君。

 

「凡ゆる意味で余計に悪質じゃないのよ」

 よく言った! 知弦さん! 全くもってその通りです。私も激しく同意です。

 

「大丈夫です。同意の上でですから」

 

 杉崎くんの説明に会長は「嘘だっ!」と叫んでいたが皆スルー。そらそうだ。

 だってそのネタ出るのって三回目だもん。二回が限度と思うよ? 一話につき。

 相手にされなかった会長は安定でいじけていた。

 それをフォローするのが会長補佐である私の仕事なのだが、ハッキリ言おう。

 面倒くさい。

 だって機嫌損ねるタイミングもまちまちだし時間もかかるし。

 愚痴ってても仕方ない。さっさと終わらせますか。

 私は知弦さんと杉崎君の会話を聞きつつ会長を復活させる。

 時折、酷いツッコミやら「精神崩壊」の単語が聞こえたが何を話しているのだろうか。

 

 復活した会長は知弦さんの持参したスナック菓子をつまんでいた。

 

「太りますよ」

「うぐっ。……だ、大丈夫よ。栄養を、背と胸に回すんだもん!」

「腹に回ったらリスクは多大なものですが」

「むむむ……。今からだもん。知弦や麻里菜みたいにスタイル良くなるもん!」

 あれ……? さらっと引き合いに出されたよね? 私。

 そんなにスタイルいいかなぁ……? 私。別にフツーだと思うけど。

 

「ええい! はむ!」

 食べたな。かなり悩んだ末、食べちゃったね。

 

「次の問題の答えは『メタボリックシンドローム』っと…………」

「「……………………」」

 知弦さんがノートに視線を落としたまま、しれっと酷い事を言っていた。

 それに無言になってしまう私と杉崎君。

 あったのか、そんな問題。

 あったらあったで保健体育教師の問題を出すタイミングがタイムリー過ぎるでしょ。

 狙ってるのか。おい。

 

 会長は大層凹んでいた。そんなに後悔するなら食べなきゃいいのに。

 もう、私よりも杉崎君が適任でしょ。ここは。フォローよろ! 

 

「大丈夫ですよ、会長」

「す、杉崎…………」

「もし、貰い手が無くなったら……」

「え、太った私でも好きって言ってくれるの? 美少女じゃなくなっても? 杉崎……貴方……」

 なんていい話なのだろう。

 杉崎君に任せた私の判断は間違っていなかった! 

 

「貰い手が無くなったら……仕事に生きてください!」

「リアルなアドバイス!?」

「俺、陰ながら時々会長のこと思い出しますから!」

「陰ながらなんだ! そして何時もじゃなくて時々思い出すんだ! 私、基本見捨てられたんだ! 太った私に価値は無いのね!?」

「ですから、太らないように頑張ってくださいという俺なりの叱咤激励ですよ」

「あうー」

 

 会長は肩を落とし余計凹んでいた。

 うん。前言撤回。やっぱ酷いわ。杉崎の旦那! 

 私の感動を返せ! 

 

「頑張れ! 俺のハーレムに残る為にも!」

「あ、なんか急に太っててもいい気がしてきた」

「………………………………」

 馬鹿なの? 

 自分で良フラグをへし折って死亡フラグを立てる奴があるか。

 まぁ、私が知ったっこちゃないが。

 

 その後、会長と知弦さんは自分の事に集中していた。

 じゃあ、暫く私も(アイドルの)仕事でもしてますか。

 鞄から次の仕事の資料と手帳を取り出し、そっちに没頭する。

 

 しばらく時間が経ち、生徒会室の扉が開き、二人の女子生徒が入ってきた。

 




どうでしょうか。
次回からあとがきで元ネタを解説していこうと思いますが、どうでしょうか。
よければコメントください。

ではまた次回。
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