楽しみにしてた人は待たせてすまん!
よく晴れた日の休日
「はぁ・・・・・、お腹空いた・・・・・」
だけど、こんな時に限って誰も居ないんだよなぁ・・・・・。
「うーん、
僕じゃ何も作れないし、誰かに頼るしかなくなる。でも、誰に頼れば・・・・・・。
「あっ!」
そうだ!僕には居たじゃないか!凄く家庭的な従妹が!
僕は直ぐにその人物に電話する。
「もしもし明里ちゃん?」
『如何したの、聖?』
「今、昼御飯の準備してたりするかな?」
『ええ、丁度今作っているわ』
「本当⁉良かったぁ~。実は今誰も居なくてさ、僕じゃ作れないから、明里ちゃんに頼ろうと思って・・・・」
『そうなの。それじゃあ今から家にいらっしゃい。待ってるわ』
「うん」
僕は電話を切ると、必要な物だけ持って外に出た。
「暑い・・・・・、日影が無い・・・・、と、溶ける・・・・」
な、何でこんなに暑いんだ!まだ4月なのに!
僕は船着き場までの道中、そんな事を思いながら歩いていた。
漸く船着き場に着き、船に乗ると、座るスペースにぐったりと凭れ掛かった。
内浦湾を渡った先は、淡島。明里ちゃん達や、果南ちゃん、鞠莉ちゃんが住んでいる所だ。
静岡に引っ越して、暫くの間、何処を歩いても夢の中に居るみたいだった。音がよく聞こえないし、町が白黒に、チカチカしたりした。
でも、後で気が付いた。緊張していたのだ、慣れない町に。そして他人の家での暮らしに。
でも、知ってる人が出来たり、居ると知った途端、海の向こうに色が付いたような気がした。明里ちゃんは「何時でもおいで」って言ってくれたけど、ほんとかな。何だか、「おいで」と言ってもらえた場所が出来ただけで、その言葉だけで、嬉しくてお腹一杯で、もう十分な気がした。
船が淡島に着くと、僕は下りて明里ちゃん達の家へと向かう。
暫く歩き、もうすぐ明里ちゃん達の家に差し掛かろうとしていた。
「ひーくんみっけー!」
「えっ⁉」
前方から、桃ちゃんが
「わっ、桃ちゃん?」
「いらっしゃい、聖」
家の前には、明里ちゃんが居た。
「貴方が来るって言ったら、桃が飛び出して、丁度良い所に来たわね」
「はやくたべよ!」
「う、うん」
「ふー、美味しかった。有難う明里ちゃん。急に来ちゃって」
「いいのよ。
「ひーくんあそぼ!」
「うん、良いよ。何して遊ぶ?」
「おにごっこ!」
「よし、じゃあ外に出よっか」
「わーい!」
僕は桃ちゃんと近所の公園に向かった。僕と桃ちゃんは、空が茜色に染まるまで遊んだ。
「楽しかったね。桃ちゃん」
「うん!」
僕達二人は、仲良く手を繋ぎながら帰っていた。
「ただいま」
「ただいまー!」
「おかえりなさい、二人共」
「おかえりなさい、聖さん、桃さん」
「えっ?ダイヤちゃん?」
「私と果南も居るわよ!」
「おかえり」
川本家に帰ると、何故かダイヤちゃん達が居た。
「何で3人が
「あら、聖さん知らないんですか?」
「母さん達、行った先にあった温泉旅館で一泊してくるみたいでさ、今日は3人共、家族全員居なくて一人留守番してるから、夕飯如何しようかと思っていたら」
「私がグループLINEで『明里の家に行きましょう』って言ったら、二人共賛同して、それで今此処に居るって訳。聖の所には連絡来てなかったの?」
「ちょっと確認してみる」
言われてスマホを確認してみると、確かに義母さんからの着信があった。
「遊ぶのに夢中で気付かなかったよ・・・・・」
「えっ、遊んでたの?」
「うん、さっきまで桃ちゃんと公園に行ってたんだ」
「ひーくんと一杯遊んだ!」
「珍しいね、聖が外に出て遊ぶなんて」
「今日はお昼もご馳走になったから、そのお礼で遊んだ様な物だよ」
「だから、帰っても居なかったのですね」
こうして僕
途中でおばあちゃんも帰って来て、話は更に盛り上がった。
「皆、ご飯出来たわよ」
「わーい!ごはんごはん!」
「今日は唐揚げよ」
「わぁ、美味しそう・・・・・」
「それじゃあ食べましょうか」
『頂きます!』
「美味しい!本当に明里の料理って美味しいよね!」
「delicious!」
「明里さん、突然押し掛けたのに夕飯を用意して下さって、有難う御座います」
「いいのよ。
こうして僕等は、食事を大いに楽しんだ。
食べている最中、ダイヤちゃんはこんな事を言った。
「聖さん、今日は此処に泊まりますわよ」
「えっ⁉」
「私と鞠莉も泊まるよ」
「いいの、明里ちゃん?」
「別に構わないわ。偶にはこんな日があっても良いでしょ?」
「やれやれ、今夜は騒がしいな」
「そんなこと言って、本当はそめばあも嬉しいんでしょ?」
「うっ、うるせいっ!」
「かんちゃん、とまるの?」
「うん、泊まるよ」
「やったー!」
まぁ、いっか。行き成り過ぎるけど。今日は千尋達も、花丸ちゃんの家に泊めて貰うみたいだしね。
その日の川本家の小さな食卓は、沢山の笑顔に包まれていた。
お風呂に入った後、僕は、食卓の直ぐ横にある開いている引き戸から、外の腰かけるスペースに座って満月を見ているダイヤちゃんの横に座った。
「綺麗な月だなぁ」
「聖さん・・・・。ええ、そうですわね」
後ろからは、じゃれ合っている果南ちゃんと桃ちゃんの声が聞こえる。
僕はふと、横に居るダイヤちゃんの顔を見た。
月明かりに照らされたダイヤちゃんは、まるで本物のダイヤの様な、否、それ以上に綺麗だった。
そして何故か、胸の鼓動が急速に速くなった。
「聖さん、如何かしましたか?」
「えっ・・・・・、いや、何でもない。本当に綺麗だね、月」
「ええ、何時までも見ていられますわ・・・・・・」
その後、僕は胸に暖かい気持ちを抱いたまま眠った。
この日見た夢は、ダイヤちゃんと手を繋いで、海辺で月を一緒に見る夢だった。
翌朝、隣同士で寝ていた僕達は、何時の間にか互いに手を繋いで寝ていたのを鞠莉ちゃんに
やっとまた一つ進んだ・・・・・・。
本当に遅れてすまん!学校が忙しかったり、夏休み中色んな所に行ったりで中々書けなくて・・・・・。
此れからはコンスタントに更新していくから、これからも宜しく!