此処からは、サンシャイン‼のストーリーで進めて行くぞ。
朝
「「行ってきます」」
僕とダイヤちゃんは、二人だけで家を出発した。
最初は、ダイヤちゃんは複雑そうな顔で見送っていたが、次第に穏やかな表情で見送るようになった。だけど、複雑な心境なのには変わりないと思う。顔には出さないけど、僕には分かる。幾ら人付き合いが苦手で、普段から他人の事を気に掛けない僕でも、流石にダイヤちゃん達は大事だから、ずっと見て来た。だから、今ダイヤちゃんがどんな気持ちでいるのかは、何となくだけど、分かるんだ。
「久しぶりだなぁ、学校に行くの」
「出席日数は、今の所大丈夫ですの?」
「えーと、ひ、ふ、み、よ・・・・、五日だから、まだ大丈夫」
「そうですか。ですが、余り休み過ぎてはいけませんよ。一緒に卒業したいんですから」
「うん、分かってる。最小限に抑えてるから、大丈夫だよ。其れより、生徒会の仕事の方は大丈夫?」
「実は・・・・・、最近溜まっていまして・・・・」
「そりゃあ大変だ。休んでた分
「有難う御座います」
そんな他愛もない会話を交わしながら、僕達は学校に向かった。
「突然だが、今日は転校生が3人来る」
ホームルームの時間、林田先生から告げられた事に、クラスは驚いていた。
僕を含む4人は除いて。
「こんな時期に3人も来るのですか?」
「其れが来るのよねぇ」
「鞠莉はもう知ってるの?」
「そりゃあ、理事長ですから、転校生が来ること位把握してるわ」
「・・・・・・・」
「あっ、因みに、転校生は聖がよぉーく知ってる人よ!」
「えっ・・・・?」
「聖さんが知ってる人?」
ダイヤちゃん達と話していると、先生からもこんな事を言われた。
「特に桐山、お前にとっては最も縁が深い奴だ」
先生の発言で、クラスメイト達の視線が僕に集中する。
「僕に縁が深い人物・・・・?」
「じゃあ入って貰うとするか。入っていいぞー」
教室のドアが開かれる。
「えっ・・・・⁉」
僕は転校生の姿を見て、唖然とした。
何故なら・・・・・・
「紹介しよう。皆から見て左から順に、二海堂晴季、花岡雨晴、幸田歩だ。仲良くしてやってくれ」
僕がよく知る、"終生のライバル"達と、そのメイドだったから。
「
「
「初めまして。僕は
「な、何で・・・・・・⁉」
何で二海堂達が此処に⁉
「あの方、確か前に家のドアを倒した・・・・・」
「あら、あの二人、確か聖の将棋仲間の・・・・・」
「そうなんですの⁉」
「ええ。知らなかったの?」
「全く存じ上げておりませんでしたわ・・・・・・」
「ど、
僕が驚く中、二海堂が僕に気付き、声を掛ける。
「よう、桐山!
二海堂に声を掛けられ、我に返った僕は、席から立ち上がって疑問をぶつける。
「何で二海堂が
「いやぁ、
「う、嘘だろ・・・・・・。って言うか、雨晴ちゃんは分かるけど、何で歩まで居るんだよ⁉」
「僕は聖に会いたくなったから、はるに着いて行くことにしたんだ。
「京香ちゃんまで⁉」
色々あり過ぎて混乱した僕は、力無く席に座った。
「良かったなぁ桐山。こんなにも思ってくれるライバルが居てさ♪」
「良くないですよぉ・・・・・・」
「ということで、今日の1時間目は、学活で転校生達と自由に交流する時間とする!」
「えっ⁉」
「因みに席は、一番後ろの3つの席だ。二海堂は桐山の後ろ、花岡は二海堂の後ろ、幸田は花岡の横だぞ」
「そんなぁ・・・・・・・」
「そんなに落ち込むこと無いじゃない♪
「歩と雨晴ちゃんだけなら未だしも、二海堂は面倒臭いんだよ・・・・・」
こうして、1時間目は二海堂達転校生への質問大会となった。
昼
僕達は今日転校して来た3人を加えて、弁当を食べることになった。
何時もは僕、ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん、明里ちゃんの4人だけで机を突き合わせて食べるんだけど、今日からは7人で食べるらしい・・・・・・。
因みに席順はこう。
通常 昼食時
明 鞠 明 鞠
聖 ダ 聖 ダ
二(果) 二 歩
雨 歩 雨
「「「「「「「頂きます」」」」」」」
挨拶を済ませ、弁当を食べ始めた。
「改めてお聞きしますが、貴女達は聖さんと如何いう関係なんです?」
「俺と桐山は終生のライバルなんだ!」
「僕はお腹の中に居る頃からの幼馴染で、聖とはるとは、子共将棋大会の頃からずっと戦ってるんだよ」
「そして私は、晴季様のお付きのメイドです」
「「メイド⁉」」
ダイヤちゃんと明里ちゃんは驚きの余り、声を上げた。
「二海堂の家は、鞠莉ちゃんの家と変わらない位の金持ちなんだよ」
「そ、そうなんですの?」
「Yes!それに、小原家と二海堂家は昔から仲が良くて、実は私と晴季も昔からパーティーとかで会ってたの。だから、晴季とは幼馴染って訳」
「えっ⁉僕初耳なんだけど⁉」
「なんだ鞠莉、教えてなかったのか?」
「言う必要は無いかと思って、言ってなかったのよ」
まさか鞠莉ちゃんと二海堂が幼馴染だったなんて・・・・・。
「ところで、3人のことは何とお呼びすれば・・・・・」
「名前で良いぜ。桐山の幼馴染なら、仲良くなりたいしな!」
「僕も構わないよ」
「私も気軽に呼んで貰って構いませんよ。私も呼びますし、皆さんに対しては口調も変えます」
「そうですか。じゃあ、晴季さん、歩さん、雨晴さん。宜しくお願いします」
こうして、何時もよりも賑やかな昼食が続いた。
放課後
「桐山ー!一緒に帰ろうぜ!」
ホームルームも終わり、鞄を持ってさぁ帰ろうという所に二海堂が声を掛けて来た。
「どうせ駄目だって言っても聞かないんだろ?良いよ・・・・・」
「今日からは行き帰りも賑やかになるわね」
校門を出て、バス停に向かう途中、僕
「そういえば、二海堂達は
「沼津だ。交通の便とか考えると、あそこが良いしな」
「僕は淡島。はるの伝手でマリーの家の一室に住まわせて貰ってるんだ」
「あら、それじゃあ此れからは一緒に連絡船に乗るのね」
「うん。宜しく」
色々と話している内に、バス停に到着した。
丁度其処に、バスが来た。
僕達はバスに乗り、一番後ろの席に左から順番に僕、ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん、明里ちゃん、歩。明里ちゃんと歩の前の席に二海堂と雨晴ちゃんが座った。
「それでさ、学校での桐山はどんな感じなんだ?学校の事聞いても何も教えてくれないんだよ」
「何で話さないのですか?」
「話すのが面倒臭い。話したらどんどん食い付きそうだったから・・・・・」
「確かにそうですわね・・・・・・」
と、こんな感じの事を話して過ごしていた。
翌日
「Oh!プリティーボンバーヘーッド!」
「プリティ?何処がですの?」
はぁ・・・・・・
「こういう物は、破廉恥と言うのですわ!」
「いやぁ、そういう衣装と言うか・・・・・・」
「キャラと言うか・・・・」
「だから私はいいのって言ったのに」
生徒会室では、Aqoursの7人と何故かヨハネちゃん、ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん、僕の11人が居た。
「そもそも、私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度を持って自分の意志でやりたいと言ったからです。こんな格好をさせて注目を浴びよう等・・・・・」
「ごめんなさいお姉ちゃん」
ルビィちゃんからの謝罪が入った。
「ルビィちゃん・・・・・」
君は悪くないと思うけどな・・・・・・
「兎に角、キャラが立ってないとか、個性が無いと人気が出ないとか、そういう狙いでこんなことするのは頂けませんわ」
確かにそうかもなぁ・・・・・・
「でも、一応順位は上がったし・・・・・」
「そんな物一瞬に決まってるでしょう。試しに今、ランキングを見てみればいいですわ」
ダイヤちゃんはそう言うと、パソコンを千歌ちゃん達の方へやった。
曜ちゃんが透かさず受け止める。
「ふぅ・・・・・・、はっ!」
「本気で目指すのなら如何すれば良いか、もう一度考える事ですね!」
「は、はい・・・・・・」
ヨハネちゃんの顔が申し訳無さで歪むのを、僕は見逃さなかった。
ちょっと間が開いてしまってすまなかった・・・・・・。
もう二つとも2期が始まってるし、もう少し頻度を上げないと。