プロ棋士はスクールアイドル   作:フユニャン

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すまんなぁ、如何も思い浮かばなくて・・・・・。

此処からは、サンシャイン‼のストーリーで進めて行くぞ。


Chapter10 転校生はライバル⁉

 

「「行ってきます」」

 

僕とダイヤちゃんは、二人だけで家を出発した。

何時(いつ)もは千尋とルビィちゃんも居るんだけど、最近はスクールアイドルの練習に励んでいるみたいで、僕達より早く出て行くことが多くなった。

最初は、ダイヤちゃんは複雑そうな顔で見送っていたが、次第に穏やかな表情で見送るようになった。だけど、複雑な心境なのには変わりないと思う。顔には出さないけど、僕には分かる。幾ら人付き合いが苦手で、普段から他人の事を気に掛けない僕でも、流石にダイヤちゃん達は大事だから、ずっと見て来た。だから、今ダイヤちゃんがどんな気持ちでいるのかは、何となくだけど、分かるんだ。

 

「久しぶりだなぁ、学校に行くの」

 

「出席日数は、今の所大丈夫ですの?」

 

「えーと、ひ、ふ、み、よ・・・・、五日だから、まだ大丈夫」

 

「そうですか。ですが、余り休み過ぎてはいけませんよ。一緒に卒業したいんですから」

 

「うん、分かってる。最小限に抑えてるから、大丈夫だよ。其れより、生徒会の仕事の方は大丈夫?」

 

「実は・・・・・、最近溜まっていまして・・・・」

 

「そりゃあ大変だ。休んでた分挽回(ばんかい)するから、少しでも減らさないと」

 

「有難う御座います」

 

そんな他愛もない会話を交わしながら、僕達は学校に向かった。

 

 

 

「突然だが、今日は転校生が3人来る」

 

ホームルームの時間、林田先生から告げられた事に、クラスは驚いていた。

僕を含む4人は除いて。

 

「こんな時期に3人も来るのですか?」

 

「其れが来るのよねぇ」

 

「鞠莉はもう知ってるの?」

 

「そりゃあ、理事長ですから、転校生が来ること位把握してるわ」

 

「・・・・・・・」

 

「あっ、因みに、転校生は聖がよぉーく知ってる人よ!」

 

「えっ・・・・?」

 

「聖さんが知ってる人?」

 

ダイヤちゃん達と話していると、先生からもこんな事を言われた。

 

「特に桐山、お前にとっては最も縁が深い奴だ」

 

先生の発言で、クラスメイト達の視線が僕に集中する。

 

「僕に縁が深い人物・・・・?」

 

「じゃあ入って貰うとするか。入っていいぞー」

 

教室のドアが開かれる。

 

「えっ・・・・⁉」

 

僕は転校生の姿を見て、唖然とした。

 

何故なら・・・・・・

 

「紹介しよう。皆から見て左から順に、二海堂晴季、花岡雨晴、幸田歩だ。仲良くしてやってくれ」

 

僕がよく知る、"終生のライバル"達と、そのメイドだったから。

 

二海堂晴季(にかいどうはるき)だ。静岡には昨日来たばっかりだから、色々と教えてくれ」

 

花岡雨晴(はなおかあまはる)です。晴季様のメイドをやっております。晴季様同様、分からない事が沢山あるので、色々と教えて下さい」

 

「初めまして。僕は幸田歩(こうだあゆみ)。はると同じで、昨日静岡に来たばかりだから、学校の事とか、教えてくれると嬉しいな」

 

「な、何で・・・・・・⁉」

 

何で二海堂達が此処に⁉

 

「あの方、確か前に家のドアを倒した・・・・・」

 

「あら、あの二人、確か聖の将棋仲間の・・・・・」

 

「そうなんですの⁉」

 

「ええ。知らなかったの?」

 

「全く存じ上げておりませんでしたわ・・・・・・」

 

「ど、如何(どう)して・・・・・・」

 

僕が驚く中、二海堂が僕に気付き、声を掛ける。

 

「よう、桐山!()れからは毎日顔を合わせられるなぁ!」

 

二海堂に声を掛けられ、我に返った僕は、席から立ち上がって疑問をぶつける。

 

「何で二海堂が此処(ここ)に来たんだよ⁉僕、学校の事何も話してないのに・・・・・・」

 

「いやぁ、偶々(たまたま)見つけた動画に、お前の妹が出てたから学校を調べたら、此処と分かってなぁ。居ても立っても居られなくて、(ようや)く昨日引っ越して来たんだ」

 

「う、嘘だろ・・・・・・。って言うか、雨晴ちゃんは分かるけど、何で歩まで居るんだよ⁉」

 

「僕は聖に会いたくなったから、はるに着いて行くことにしたんだ。京香(きょうか)も一緒にね」

 

「京香ちゃんまで⁉」

 

色々あり過ぎて混乱した僕は、力無く席に座った。

 

「良かったなぁ桐山。こんなにも思ってくれるライバルが居てさ♪」

 

「良くないですよぉ・・・・・・」

 

「ということで、今日の1時間目は、学活で転校生達と自由に交流する時間とする!」

 

「えっ⁉」

 

「因みに席は、一番後ろの3つの席だ。二海堂は桐山の後ろ、花岡は二海堂の後ろ、幸田は花岡の横だぞ」

 

「そんなぁ・・・・・・・」

 

「そんなに落ち込むこと無いじゃない♪態々(わざわざ)東京から貴方に会う為だけに転校して来たのよ?」

 

「歩と雨晴ちゃんだけなら未だしも、二海堂は面倒臭いんだよ・・・・・」

 

こうして、1時間目は二海堂達転校生への質問大会となった。

 

 

 

 

僕達は今日転校して来た3人を加えて、弁当を食べることになった。

何時もは僕、ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん、明里ちゃんの4人だけで机を突き合わせて食べるんだけど、今日からは7人で食べるらしい・・・・・・。

 

因みに席順はこう。

 

 通常   昼食時

 

 明 鞠  明 鞠    

 聖 ダ  聖 ダ

 二(果) 二 歩  

 雨 歩   雨    

 

 

「「「「「「「頂きます」」」」」」」

 

挨拶を済ませ、弁当を食べ始めた。

 

「改めてお聞きしますが、貴女達は聖さんと如何いう関係なんです?」

 

「俺と桐山は終生のライバルなんだ!」

 

「僕はお腹の中に居る頃からの幼馴染で、聖とはるとは、子共将棋大会の頃からずっと戦ってるんだよ」

 

「そして私は、晴季様のお付きのメイドです」

 

「「メイド⁉」」

 

ダイヤちゃんと明里ちゃんは驚きの余り、声を上げた。

 

「二海堂の家は、鞠莉ちゃんの家と変わらない位の金持ちなんだよ」

 

「そ、そうなんですの?」

 

「Yes!それに、小原家と二海堂家は昔から仲が良くて、実は私と晴季も昔からパーティーとかで会ってたの。だから、晴季とは幼馴染って訳」

 

「えっ⁉僕初耳なんだけど⁉」

 

「なんだ鞠莉、教えてなかったのか?」

 

「言う必要は無いかと思って、言ってなかったのよ」

 

まさか鞠莉ちゃんと二海堂が幼馴染だったなんて・・・・・。

 

「ところで、3人のことは何とお呼びすれば・・・・・」

 

「名前で良いぜ。桐山の幼馴染なら、仲良くなりたいしな!」

 

「僕も構わないよ」

 

「私も気軽に呼んで貰って構いませんよ。私も呼びますし、皆さんに対しては口調も変えます」

 

「そうですか。じゃあ、晴季さん、歩さん、雨晴さん。宜しくお願いします」

 

こうして、何時もよりも賑やかな昼食が続いた。

 

 

 

放課後

 

「桐山ー!一緒に帰ろうぜ!」

 

ホームルームも終わり、鞄を持ってさぁ帰ろうという所に二海堂が声を掛けて来た。

 

「どうせ駄目だって言っても聞かないんだろ?良いよ・・・・・」

 

「今日からは行き帰りも賑やかになるわね」

 

 

校門を出て、バス停に向かう途中、僕()は二海堂達に質問していた。

 

「そういえば、二海堂達は何処(どこ)に住んでるんだ?」

 

「沼津だ。交通の便とか考えると、あそこが良いしな」

 

「僕は淡島。はるの伝手でマリーの家の一室に住まわせて貰ってるんだ」

 

「あら、それじゃあ此れからは一緒に連絡船に乗るのね」

 

「うん。宜しく」

 

色々と話している内に、バス停に到着した。

丁度其処に、バスが来た。

僕達はバスに乗り、一番後ろの席に左から順番に僕、ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん、明里ちゃん、歩。明里ちゃんと歩の前の席に二海堂と雨晴ちゃんが座った。

 

「それでさ、学校での桐山はどんな感じなんだ?学校の事聞いても何も教えてくれないんだよ」

 

「何で話さないのですか?」

 

「話すのが面倒臭い。話したらどんどん食い付きそうだったから・・・・・」

 

「確かにそうですわね・・・・・・」

 

と、こんな感じの事を話して過ごしていた。

 

 

 

翌日

 

「Oh!プリティーボンバーヘーッド!」

 

「プリティ?何処がですの?」

 

はぁ・・・・・・

 

「こういう物は、破廉恥と言うのですわ!」

 

「いやぁ、そういう衣装と言うか・・・・・・」

 

「キャラと言うか・・・・」

 

「だから私はいいのって言ったのに」

 

生徒会室では、Aqoursの7人と何故かヨハネちゃん、ダイヤちゃん、鞠莉ちゃん、僕の11人が居た。

 

「そもそも、私がルビィにスクールアイドル活動を許可したのは、節度を持って自分の意志でやりたいと言ったからです。こんな格好をさせて注目を浴びよう等・・・・・」

 

「ごめんなさいお姉ちゃん」

 

ルビィちゃんからの謝罪が入った。

 

「ルビィちゃん・・・・・」

 

君は悪くないと思うけどな・・・・・・

 

「兎に角、キャラが立ってないとか、個性が無いと人気が出ないとか、そういう狙いでこんなことするのは頂けませんわ」

 

確かにそうかもなぁ・・・・・・

 

「でも、一応順位は上がったし・・・・・」

 

「そんな物一瞬に決まってるでしょう。試しに今、ランキングを見てみればいいですわ」

 

ダイヤちゃんはそう言うと、パソコンを千歌ちゃん達の方へやった。

曜ちゃんが透かさず受け止める。

 

「ふぅ・・・・・・、はっ!」

 

「本気で目指すのなら如何すれば良いか、もう一度考える事ですね!」

 

「は、はい・・・・・・」

 

ヨハネちゃんの顔が申し訳無さで歪むのを、僕は見逃さなかった。

 

 

 

 




ちょっと間が開いてしまってすまなかった・・・・・・。
もう二つとも2期が始まってるし、もう少し頻度を上げないと。

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