「「「「こんばんは」」」」
「いらっしゃい、皆」
今日は川本家に来ていた。何でかって言うと、明里ちゃんが、「
「いらっしゃい!、ひーちゃん!ちーちゃん!ダイちゃん!ルビィ!」
「こんばんは、日向さん」
「こんばんは、ひなちゃん」
「こんばんは、ひな」
「こんばんは、ひなちゃん」
「こんばんはー」
「桃ちゃんもこんばんは」
ルビィちゃんに頭を撫でられて、桃ちゃんは嬉しそうだ。
「ごめんね、お使い頼んじゃって」
「いいよ、別に。今日はカレーなんだって?」
「ええ、そうよ」
「お姉ちゃん早く早く!お腹空いたよ!」
「はいはい」
「ひーちゃんアイスは?」
「こらっ!桃!」
「あっ、買って来たよ。アイスと、あとプリンも」
「アイス!」
「プリン!」
僕は買って来たアイスやプリンを並べた。
「あらあらこんなに?ありがとね。でも、お金払うよ。高かったでしょ?」
「いいよ、お土産だから。でも、ごめん。どれがいいのか分からなくて、こんなにいっぱいに」
「全く、買い過ぎですわ」
「お姉ちゃん、そう言いつつ、目がプリンの方に行ってるよ・・・・」
「後で皆で食べましょうね。ダイヤ」
「分かりましたわ!明里さん!」
ダイヤちゃんは目を輝かせていた。好物だからね。
「ああもう!お鍋危ないってば!ひなー!ニャー達にご飯あげてー!あと、お皿並べて頂戴!」
「はーい」
「ミケ、クロ、こっちにおいで」
ルビィちゃんは、明里ちゃんの足元に纏わり付いていた二匹を抱っこした。
因みに、明里ちゃんは痩せた動物を拾って来ては、沢山食べさせて太らせるのが好きだ。
「さあ、食べようね。あっ、こらひなっ!仏様のご飯にカレーを!」
「えっ、ダメ?だってお父さんもおじいちゃんもカレー大好きだったから・・・・」
「だからと言ってカレーは・・・・・、でも好きだったよね、確かに」
「そういえば、そうだったね」
「まあ、正しいか」
「モモもカレー大好き!」
「お父さん、おじいちゃん。今日のカレーは豚こまですよー」
チーン
「仏にカレー、斬新ですわね・・・・」
「じゃあ皆、食べましょうか」
「「いっただーきまーす!」
「「「「頂きます」」」」
楽しい食事の時間が始まった。
「モモも卵乗っけて!」
「はいはい。一個食べられるかなー」
「食べられます!」
食事をしていると、ニュースが目に入った。日比谷で、実の父を息子が殺したらしい。
その時、僕の頭にある記憶が蘇った。
『黒澤さん、残念だったなぁ。久し振りのリーグ入りが掛かってたのに』
『まさか、娘にぶっち切られるとはね。ある意味、本望って所かな』
『まあ、ホントの娘だったら、の話だがな』
一手一手、まるで、素手で殴っているような感触がした。殴った肌の、暖かさまで生々
しく残っている気がする。
義母さん・・・・・
「ひーちゃん、どうしたの?寒い?」
「へっ?ああっ、」
「大丈夫?風邪かな?何か、温かいの飲む?牛乳とか」
すると突然
「大変だー!温めてきたげる!」
「ああっ、あの・・・・」
「あとお薬も持って来る!」
そう言って、ひなちゃんは何処かに行ってしまった。
「あっ・・・・、あの、ごめん・・・・」
「大丈夫、残してもいいよ。ゆっくりでいいから。でも、ちょっとだけ食べなね」
「あっ・・・・・、うん」
カレーを少し食べた後、僕は眠ってしまった。
「ひーちゃん、大丈夫かな?」
「きっと疲れただけだよ。大丈夫」
「そうですわ。大丈夫ですわよ」
夕食の後、姉さんは眠ってしまい、川本家に泊めて貰うことにした。何時もは、ダイちゃんに負ぶって貰うんだけどね。
「(姉さん、倒れないでおくれよ・・・・・)」
私はそう願うのだった。
その頃、川本家では
「何だ聖、もう寝てんのか。行儀悪いなぁ、食っちゃ寝か」
「ご飯が終わったら、コロンとなっちゃったの。気を失ったみたいに」
「この前の対局の方はどうなったんだ?」
「勝ったみたい。でも真っ白な顔してきたわ。ご飯もちょっとしか食べなかった。ダイヤに、『偶には親戚の所で過ごさせてあげてください』って」
「うーん、それは無理もねぇだろうな」
相米乃は俯くと、こう言った。
「そうか、昨夜もどうせ寝られなかったんだろう。ま、今日の所は寝かしとけや。じゃ、私もあっち戻って寝るわ。明日餡子炊きの日だからな」
相米乃は立ち上がり、玄関から出る。
「戸締り、ちゃんとしろよ」
「うん、おやすみばあちゃん。明日どら焼き包みに行くから」
「おぅ、頼むわ。じゃあな、おやすみ」
相米乃は帰って行った。
「タオルケット持って来たよー・・・・」
居間では、日向が聖にタオルケットを持って来ていた。
「あっ、眼鏡したまま・・・・」
日向が眼鏡を外すと、聖は泣いていた。
日向はそっとタオルケットを掛け、
「おやすみ」
居間を後にした。
桐山聖。これが僕の名前。
静岡の海辺の町で、これからも僕は暮らして行く。
C級1組、五段。17歳。
職業、プロ棋士。
翌朝、目を覚ますと、
「ふ、
なわけないよね、普通。
民家に行き成り、こんなご立派な白梟いないよね。
しかも、行き成り畳の上に
君、猫だよね?多分・・・・・
「たいへーん!遅刻しちゃうー!」
ひなちゃんが居間に物凄いスピードで駆け込んで来た。
「おはようひーちゃん!」
「おはようっ、ございます!」
「はい!」
「あっ、はい!」
「お願い混ぜて!」
僕は手渡された納豆を掻き混ぜた。
「た、卵もお願い!」
「はっ、はい!」
「お姉ちゃんがちゃんと起こしてくれたのにー・・・・・、何でまた寝ちゃったんだろう」
ひなちゃんはどんどん、ご飯を掻き込んでいく。女子としてどうかと・・・・・。
「大変だー!時間がー!でももう一杯ー!」
「えっ⁉まだ食べるの⁉」
「あっ、ひーちゃんこれ持ってって!お弁当!ちょっとでかいけど、固く握っといたから大丈夫!」
ひなちゃんは、
「えっ、あ、有難う・・・・」
「あとおかずと言っては何だけど、これ!結構良いから!」
更にソーセージも渡された。
「あっ、有難う・・・」
「ひーちゃん早く行こう!」
「う、うん!」
あの後、僕
制服のまま来てたから良かったけど・・・・・。風呂は・・・・、一日位入らなくても大丈夫か。鞄は、ダイヤちゃんが持って来てくれていた。弁当もちゃんと入っていた。要らなかったんだけどな・・・・・。
そして今は昼休み。僕は何時も一人で屋上で食べている。前は、ダイヤちゃん達と一緒に食べてたんだけどね。
「おっ、何だ桐山、でっかい握り飯だな。サッカーボール?」
林田先生がやって来た。
「先生・・・・」
「いいなー米。あたし、月末まで金無くて、この有様だよ」
先生はカップラーメンを見せ、僕の横に座った。
「ふー。桐山達ってさ、対局料って月払いなの?それとも、対局ごと振込?」
「ああ、月払いです。銀行に普通に振り込まれます。纏めて月末に」
「ネットでずっと追っかけてたけどさ、お前今結構勝ち進んでるから、対局数多いよな。えーっと、棋竜戦、玉将戦、新人戦、ひー、ふー、みー・・・・・」
先生は遠い目をしたかと思うと、話し掛けてきた。
「なあ、桐山。考えたくないんだけど、お前今ひょっとして、あたしより月給高くね?」
気まずい空気が流れる。
「くっそーーーーーーーーー!」
「ええっ⁉」
叫びだしたかと思うと、行き成り僕のお握りに食いついてきた。人の飯に食い付くなよ!
「うわぁ⁉」
「くっそー!お前なんかともう、昼飯一緒に食ってやんねぇ!」
「ええっ⁉ていうか、頼んでないし・・・・・・」
「悔しかったら早く新しい友達作れ!学校で!先生は大人だから忙しいんだ!」
「ええっ・・・・・」
屋上に続く扉の前で、高子はこう呟いた。
「はぁ、中学生でプロになって、天才とまで呼ばれた少女も、
夕方、僕は三日月堂に顔を出した。三日月堂は、淡島唯一の和菓子屋で、よく観光客も来る。僕達のおばあちゃんが経営している店だ。
「あら、聖。お帰りなさい」
「ひーちゃん、お握り美味しかった?」
「うん」
「丁度良かった。手伝って貰えるかな?私がリボンを掛けるから、六個ずつ箱に入れて、重ねてってくれる?」
「ああ、うん」
「助かるわ。じゃあ手洗って来て」
「黄身餡と粒餡、三個ずつね」
「うん」
「可愛い掛け紙でしょ」
「印刷じゃない、よね。高そうだ」
「実はこれ、ひなが作ったのよ。吃驚でしょ?」
「
「おばあちゃんのお友達のお習字の先生の、70歳のお祝いの会のお土産なの。
「幸せだねぇ、相米乃さんは。孫が皆こんなに手伝ってくれて」
「そうだな。果報もんとは、相米乃さんのことだ」
「何言ってんでぃ。チビまでちょこまか付いて来て、煩くて敵わんよ」
あんなこと言ってるけど、実際は・・・・
「おばあちゃん見てー、おれたのー」
「おぉ、凄いなぁ!」
「ほんと、おばあちゃん孫にちょっと弱いんだから」
「ちょっと、かな?」
「ほんじゃあ、ちょっと届けてくっからよ、そのまま宴会に参加してくっから、後は宜しくな。じゃ」
夜になり、三日月堂も店仕舞いの時間になった。
「さて、帰ろうか。聖、ご飯食べていくでしょ」
「ありがとう。でも、今日は帰るよ。また、対局があるし、練習しないと」
「そう」
「対局多いね。頑張ってね」
「がんばって」
「ああ、あと、お握り有難う。美味しかったよ」
「じゃあこれ、うちの三日月焼き。出来立てで美味しいよ」
「じゃあ、おやすみなさい」
「何時でもおいでね。待ってるから」
「おやすみ!」
「がんばれー!」
家に帰って、ポストを確認する。
「まだ、来てないな」
「ふ、ふっふっふ・・・・・・」
「えっ⁉」
「ふっふっふ・・・・・、お探しの物は此方かな、桐山聖君。
遂に公の場で対局をする日が来たな。こいつが我が家にも届いていたから、君の家にも届いていることだろうと思ってな。こうしてやって来たというわけさ」
そいつは、引き締めた顔でこう言った。
「この手紙だけは、是が非でも我が手で直接渡したいと思ってな!」
「で、ポストを開けたんだ・・・・、人んちの勝手に?
「いやぁ、長かった。確かに貴様より四段入りは二年ばかり遅れたが、これからが真のスタート!」
そう言って、二海堂は、僕宛の封筒から勝手に紙を抜いた。
「あっ⁉」
「真の戦いが始まるのだ・・・」
「しかも封筒開けてるし!犯罪だよ!」
「思えば十年前の全日本子供将棋選手権で、貴様と初めて対局した日から、俺は貴様を終生のライバルと決め、今日まで日進月歩で努力を重ねてきた。月の明かりで研究をし、蛍の光で本を読み、自分を大器晩成型の人間であると励ましながらだ」
話している間に、家の中に入った。
「が、しかし、やはり俺も天才であり・・・・、って、おい!」
外で騒いでるいるけど、無視無視。
「お帰りなさい。聖さ」
バン!
「「きゃっ!(わっ!)」」
「貴様!人の話を聞け!」
二海堂は戸を叩いてきた。
「それはこっちの台詞だっつーの!」
「受け取れよちゃんと!対局通知と言う名の挑戦状を!」
「直接連盟に電話して聞くからもういいよ!」
「水臭いぞ桐山!親友だろ!」
バーン!
「親友⁉聞いたことないよそんな話⁉どっから出たんだよ⁉」
「普通そういうもんだろ!ライバルとか努力とか、そういう色んなあれを乗り越えて、最後には、お互い、バチーンとハイタッチで親友誕生!みたいな!読めよ流れを!少年漫画の
「いや、そういう正統派少年漫画のメインキャラは、人の手紙勝手に開封して、決め顔で出てこないし、しかも人んちの戸を壊すのなんて
あの後色々あったが、夜分も遅いので、帰って貰った。出て行く時に、手紙を無理矢理押し付けて・・・・・。
戸は、レールから外れて倒れただけなので、僕とダイヤちゃんで何とか戻した。
「ごめんね、ダイヤちゃん」
「聖さんが謝る事ではありませんわ。悪いのはこの戸を倒したあの人ですわ」
「あはは、全く・・・・、二海堂の奴、相変わらずだな」
「お知り合いですの?」
「知り合いも何も、昔からの将棋仲間だよ。まあ、さっきみたいに、僕にとっては凄い迷惑なことをすることもあるけどね」
「そうですか・・・・・」
ダイヤちゃんの顔が一瞬陰った気がしたが、直ぐに戻ったので、気には留めなかった。
「それにしても、何で彼奴は此処が分かったんだ?」
彼奴を此処に呼んだことは、一度もないのに・・・・・
僕は、後にまた近い内に、しかも驚きの場所で会うとは、知る由も無かった。
翌日
対局の為に沼津駅に行くと、千歌ちゃん達がビラ配りをしていた。
「あっ、ひーちゃん!」
「やあ、千歌ちゃん。何してるの?」
「へへー、実はね、今度体育館でライブをするんだー!満員に出来たら、鞠莉さんが人数に関わらず、部を承認してくれるんだって!」
ああ、この間の話で出て来たライブの事か。
「ひーちゃんは、今からどこ行くの?」
「東京だよ。これから対局なんだ」
あっ、そうだ。何か買ってきてあげよう。
「もし良かったら、向こうでμ’sのグッズを買ってきてあげるよ」
「えっ!いいの?」
「うん。
まあ、失敗してもあげるけどね。
「分かった!必ず成功させるね!あっ、はいこれ!」
僕は千歌ちゃんから、ビラを受け取った。
「ありがとう。それじゃあ、もう行くね」
「うん!バイバーイ!」
僕は千歌ちゃんに手を振り返しながら、沼津駅の改札を抜けた。
川が好きだ。今僕は、東京の、隅田川に架かる中央大橋に来ている。
好きな物なんて、そんなには無いけど、水が沢山集まった姿を見ていると、ぼうっとして頭がしんとする。
千駄ヶ谷までなら、地下鉄で一本だけど、偶に対局の日、川を見ながら向かいたくて、
色んな橋を渡りながら、水の集まりを見ると妙に落ち着くのは、小さい頃、この川の近くに住んでいた
プロ棋士の生活は、対局が年30から40局くらい。そして、順位戦以外にも、タイトル戦はあり、その殆どがトーナメント制で、勝ち進めば当然、対局数が増えていく。トップクラスであれば、年間70から80局にもなる棋士もいる。
今日の対局は、NHK杯の予選。テレビ局主催のこのトーナメントは、予選を突破し、決勝トーナメントに出場できれば、NHK杯と言う、その名の通り、
バン!
突然の大きな音に吃驚して、
「いやぁぁぁぁぁぁ!」
全国中継されるのだ。
「どうか見事勝ち抜き、テレビにばっちり映りますように・・・・・!」
神社の前に立つその人は、そう言いながら祈っていた。喋っちゃっていいの?
「今回の対戦相手の桐山を見事、自分の将棋でくがせますように!」
「彼奴のアメーバみたいなべた読みを、あたしの燃える女だまで、焼き尽くせますように!」
僕は、その場からこっそり逃げようとした。
シャララン、シャラン
「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!桐山ぁ!」
「ぎゃああああああ!」
その人は行き成り僕に飛び付いて来た。
「逃げた?ねぇ今逃げた?ねぇ知ってる?そういうの、気迫負けって言うんだよ。ぬふふヒヒヒヒヒヒ」
彼女の名前、
「ぐぬぬぬぬぬ・・・・・・」
「あ、あの・・・・・・」
み、見えない・・・・。将棋盤の上に顔があって見えない・・・・。
「どほぉ!」
「ひっ!」
急に顔を上げたかと思うと、気持ち悪い顔をしてきた。
な、何?怖い・・・・・。
「見えたーーーーーー!」
大声を出しながら勢いよく歩を指した。
「ちょっと、やめてよいっちゃん。
「いやぁ、すまんスミス。つい気持ちが昂ってしまってなぁ」
動きが完全にオネェだよ・・・・・。
「いいなぁ、お前さんは何時もストレートで。でもやめておくれよ、吃驚して頭ん中の駒、散らばっちゃうからさ」
この人は、スミス先輩。本名
僕はお茶を飲んで、一息ついた。
「どう?どうよ桐山きゅん!ハハハ」
おお。
「えっ。はっ!は?あり?えっ?そこに・・・、へっ・・・・・・?、あっ、えっ、ああっ!ええっ⁉取ると馬が引かれて・・・・、はっ、ハッハッハッ」
自分の戦況をに気付いた途端、一砂さんは過呼吸になった。
「ぐぐっ・・・・」
そしてまた、彼女は指す。
桐山 6桂馬
「っ・・・・・・!」
松本 5七歩
桐山 5五桂
「なんの、まだまだ・・・・・」
松本 4八金引
桐山 6七桂成
松本 5八香
桐山 5九銀
「まっ、まだ・・・、まっだ・・・・・・」
僕が指すと・・・・・、
「だまだま・・・・!だままま!」
真っ青な顔でそう言った。
それからもさし続け、そして、
「ああっ・・・・・」
「あーあ・・・・・」
一砂さんは丸まってしょげていた。
「田舎のじいちゃんに見て欲しかったんだよ。今、体悪くして入院してんだ。
NHKは、日本全国
小さかった頃の一砂に、初めて将棋を教えてくれたのが、じいちゃんだったんだよ」
スミス先輩はそう語った。
「なぁ、元気出せよ、いっちゃん」
「うう・・・・・・・」
「ふっ、桐山が奢ってくれるってさ!」
「ええっ⁉」
「思いっきり飲みたくね?」
「はっ!酒・・・・・・酒!」
「何で僕が?奢り?」
「いいのいいの、子供が金持ってたってしょうがないでしょ」
「それに僕、まだ未成年なんすけど・・・・」
「酒が駄目でもジュースがあるさ!
いっちゃんが元気無いと、将棋会館が暗くなっちゃうんだよ!」
こうして僕は、居酒屋に付き合わされた。
「ただいまー・・・・・・・」
帰って来れたのは9時頃だった。
「おかえりなさい。遅かったね・・、って、ひーちゃん⁉」
「ルビィちゃん・・・・・、ただいま・・・・。これ、お土産・・・・」
「ありがとう・・・・。じゃなくて!ひーちゃん大丈夫⁉」
「あはは、全然大丈夫じゃない・・・・・」
「何があったの⁉」
「無理矢理酒を飲まされちゃって・・・・・」
「立てる?」
「どうしたんですの?」
「大変お姉ちゃん!ひーちゃんが無理矢理お酒を飲まされたって!」
「大丈夫ですの⁉聖さん⁉」
「ううっ・・・・・・」
「ルビィ、部屋に運びますわよ!」
「うん!」
翌朝、僕は二日酔いの所為で起きた頭痛で目が覚めた。
「ううっ・・・・・・」
「おはよう姉さん。大丈夫?」
「おはよう・・・・千尋・・・・・」
「大丈夫じゃないみたいだね・・・・・・。あっ、そうだ!姉さん、今度のライブ見に行く?」
「えっ・・・・、あ、うん」
「よかった。せんちゃん張り切ってたから。見て欲しいんだよ、姉さんにも」
ライブ、か。成功するといいな。
「おはようございます」
「「おはよう」」
「ダイヤちゃん、今日は休んでいいかな?この調子じゃ、とてもじゃないけど・・・・」
「分かりました。先生に伝えておきますね」
僕は頭痛がする中、ライブには絶対に行こうと思った。
余談だが、この後吐き気を
相米乃、二海堂、一砂、スミスの登場回でした。
次回はファーストステップ!
今回は初めて8000文字近くも書いてしまった・・・・。