クイーン「暁ちゃん、強くなりたくない?」
突如現れたクイーンに言われたことに驚いた。
暁「えっ!?」
クイーン「だから、強くなりたくない?」
暁「そんなこと突然言われても…それよりも、早く皆に私の事を知らせないと。」
ボス「残念だけど、それは無理だと思うよ。」
心配をかけている妹達に早く自分の安否を知らせるためにも此島から早くでなければ、思っていた暁に返事をしたのはボスだった。
暁「何でなのよ?」
ボス「艤装を持ってない君がどうやって此島から出ていくんだい?」
暁「ぎ、艤装がない?」
ウタ「私たちがあなたを最初に発見したんだけど、艤装は身に付けていなかった。」
イホ「そう言えば、暁は何で此島に流れ着いたんだっけ?」
暁「それはね…」
暁はここに至るまでの経緯を皆に話した。
ウタ「要約すると波に巻き込まれた際になくなったってことでいいのかな?」
暁「多分そうよ。」
ボス「まぁ、艤装の製造なら私がやるから問題ないけど…もうひとつ問題があるとすれば島の周りの海流ね。」
暁「海流?」
ボス「そう、此島の周りの海流はどこかの誰かさんが操っているから抜け出すことができないんだよ。」
ボスはクイーンの方を向きながらそう言った。クイーンは必死に目を反らしていた。
暁「そ、そんなぁ…」
クイーン「私が力を使えばあなたは帰れるかもしれない。」
暁「ほ、本当?」
クイーン「えぇ、でも今のあなたのままではいずれ深海棲艦にやられてしまうわ。」
ボス「クイーン?!」
暁「………」
クイーン「今のあなたでは妹達を守ることが出来ない。」
暁「………」
クイーンに言われた、妹達を守ることが出来ないと、
妹達をまた悲しませてしまうと、
そして、暁は決めた。
暁「分かったわ…一人前のレディになるためにもあなたの修行を受けるわ!!」
クイーン「よーし、それじゃあ明日から特訓始めるからね。」
ボス「はぁ…全くあなたという人は…ウタ」
ウタ「はいボス、なんでしょう?」
ボス「大至急、暁の部屋の用意を。」
ウタ「了解しました。」
ボス「さてと、イホ、暁のサイズを調べるから暁を工厰に連れていってくれ。」
イホ「わかりました。暁さん行きますよ。」
暁「分かったわ。」
私はイホとともに提督室を後にするのだった。
ボス「クイーン」
クイーン「なんだい、相棒?」
ボス「何故、彼女を連れて帰ってきたんだい?」
クイーン「彼女はこの戦いを終わらせるためのカギになる艦娘だからだよ。」
ボス「…それ、私に言ったこととほとんど同じなんだけど…」
クイーン「嘘じゃないって本当だって、じゃなきゃあそこまでしないよ。」
ボス「全く、君というやつは…」
工厰に着くと一人の妖精がせっせと武器を開発していた。その妖精の見た目は夕張さんにそっくりだった。
イホ「ギアさーん」
ギア「あっ、イホじゃん。それと隣にいるのは…」
暁「暁よ。」
イホ「今朝、此島に漂着した艦娘さんです。」
ギア「はじめまして、暁。この工厰を担当しているギアよ。よろしくね。」
暁「よろしくね。ギア」
ギア「それで今日は何、開発、改修?」
ギアの目はとても輝いていた。ちょっと怖かった。イホが小声で暁に「そのうち慣れるから」と。
暁「私の艤装を作ってほしいんだけど…」
ギアの目がより一層輝いた。
ギア「ぎ、艤装ですか!やったー!!暁さん、任せてください。此島一の開発者、ギアがとびっきりの艤装を作ってあげます。」
暁「あ、ありがとう…」
ギアによると艤装は三日で出来るらしい。ちょうど昼時になったので食堂に向かうことにした。ギアに話しかけようとしたがすでに作業に入っておりこうなるとしばらくは周りが見えなくなるらしい。私はイホと共に工厰を後にした。
ギア「ここにこれとあれを付けて、ぐふふふふっ暁さん待ってて下さい。どんな敵にも負けない最強の艤装を作ってあげますからね。」
因みに、ギアは艤装を作るのは初めてらしい。
正邪、調子はどう?
んー、まぁまぁかな?
正邪さん、頑張ってくださいなのです。
電、ありがとう。私頑張る。
皆さん次回も楽しみに待っていてください。