異世界召喚された俺の魔剣が美少女だった件   作:ゲキガンガー

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2話

異世界に召還された俺は何の説明すらなく、ぽんとこの異世界に放り出されたのである。普通、説明役とか、冒険の手助けをするナビゲーター的キャラとか出てくるんじゃね? 不親切にも程があるだろう。

 しかし、それでも俺はこの異世界で生きていかなければならなかった。無双もハーレムもほど遠いが、死ぬわけにもいかなかったのだ。

 まず始めたのが言語の修得だ。言葉が話せなければどうにもならない。俺は何とか言語を覚えた。なんとか話せるようになるまで死ぬほどの努力をしたのだ。次にしたのは衣食住の確保。その為には働かなければならない。働き先の確保が必要だった。そして、必死の就職活動の末に、何とか仕事を得る事になる。

 その仕事とは鉱山の採掘作業である。鉱山に眠っているレアメタルやエネルギーになる、元の世界で言うところの石炭みたいなものを採掘する仕事。だが、単純作業な上に肉体労働なのでえらく疲れる。ピッケルを片手に、原始的な方法で嫌気が指すが、これ以外に方法がなかったのだ。

 そんな労働を毎日のように続け、糊口をしのいでいた。

「おい! 新入り! ちんたらしてるんじゃねぇ! もっと真面目に働け!」

 現場の親方にそう叱責される。そう、今では異世界後もこのように、かつての日本語と同じように理解する事ができる。人間必死になれば案外なんでもできるものだ。

 しかし、言いようのない惨めさが俺を支配する。

「こんなはずじゃなかった。そう。こんなはずじゃなかった」

 涙すら出てきそうだった。

 異世界に召還されたら、わくわくどきどきの大冒険。そして、無双して気分良くなり、美少女とのハーレムライフが待ちかまえている。

 そう、思っていたのだ。しかし、異世界とはいえ現実は厳しかった。

 俺を待ちかまえていたのは過酷な労働の毎日だった。

 そんなある日の事。

「ん?」

 カキンとした音がした。鉱石の感触とは異なる。そう、それはもっと硬いものの感触だ。そう、金属の感触。

 久々に大物が当たったと思って、俺は喜ぶ。掘り起こしてみる。

 すると、それはどうやら剣のようだった。

 しかも全く錆びていない。見るだけで高価な代物だと理解する。

「ん? どうした?」

「な! 何でもありません!」

 俺は親方に嘘をついた。なぜか? 没収されてしまう可能性があったからだ。

 これはきっと高価な代物だ。武器屋で売ればそれこそ高く売れる事だろう。

 俺の月給の数倍、下手すれば数十倍くらい。俺はこっそりとその剣を隠し持ち、その日の仕事を終えた。

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