何だか違うDB   作:パンチ拳血

8 / 22
取り敢えず一言。
















ヤ ム チ ャ が 死 ん だ と 誰 が 言 っ た



はい、投稿します。


それぞれ変わる事

 結論を言おう。

 

 

 

 

 

 

 ヤムチャは死んでいなかった。

 

 

 

 

 

 クリリン達の目に映るのは爆発に巻き込まれた筈のヤムチャの姿と、爆発した後に残る道着の切れ端とサイバイマンと思われる肉片。

 ヤムチャはボロボロであったが何とか生きていたようだった。しかし、その姿は傷だらけと言うよりは汗まみれと言う言葉が似合う位には汗だくになっている。

 

 

「な、何とか成功したか……」

 

 

 倒れ伏せながらも、ヤムチャは言う。

 とにかく、ヤムチャは生きていたのだ。それは喜ばしい事である。

 だがどうしても疑問が残る。

 クリリンはそれを聞こうとしてヤムチャに近付き、肩を貸してやる。だが、クリリンが聞く前に、

 

 

「テメェ……一体何をしやがったッ!」

 

 

 ナッパが怒鳴り散らす。

 流石のベジータもこれには驚いたようで、興味津々とはいかないものの、ヤムチャの方を見ていた。

 

 もちろん地球の戦士達も何が起きたのか困惑気味だ。ヤムチャはそれを察したのか、あの時何があったのか説明し出した。

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 ヤムチャはピンチだった。まさかまだサイバイマンが生きていて襲ってくるとは思いもしなかったので、油断した事もあり反応が遅れた。

 身体に組み付かれ、身動きが取れない。何とか抜け出そうとするも、サイバイマンは手足をガッチリとホールドしてくる。

 突然サイバイマンの気が高まり出し、その身体が熱くなっていることを組み付かれた身体が嫌でも教えてくれる。

 このままサイヤ人とも戦えず、かませ犬のようになるのか。

 そんなのは嫌だ。

 これまで何の為に修行したのだ。辛かったことを思い出せ、立ち上がった時のことを考えろ。

 色んな思い出がヤムチャの頭の中で渦巻き交差する。これが走馬灯というものだろうか。

 その中で鮮明に浮かび上がったのは、

 

(プーアル……)

 

 長年連れ添ってきた一番の友、プーアルだった。

 荒野で盗賊をしていた頃からずっと一緒に行動を共にしてきた。こんな自分なんかをずっと慕っていてくれた。一番辛かった時、側にいたのがプーアルだった。

 こんな所で死んでは、死んでも死に切れない。死んでしまったら、あいつには会えない。

 ならば死んでたまるか。火事場の馬鹿力でサイバイマンの腕と脚を引き千切り、何とか脱出出来た。

 だがサイバイマンの執念は恐ろしく、残った腕と脚で組み付こうとしてくる。どちみちこんな距離では即死だ。ならば出し惜しみをしても意味が無い。ヤムチャはこの状況で唯一出来る技を放った。

 

(繰気弾ッ!)

 

 それは自分で編み出したオリジナルの技。それを修行で更に進化させたものだ。

 繰気弾は見る見る内にヤムチャの身体と同じ形になっていき、本体の代わりにサイバイマンに組み付かれる。

 そして、それを操作し自分を殴らせた。このおかげで爆発の範囲から脱出し、サイバイマンはヤムチャの形をした繰気弾と運命を共にした。

 

 

 

 

「___という訳だ。理解したか?」

 

 

 ベジータ以外の皆は驚愕した。

 まさかあの一瞬の間にそんな事があったとは。なによりも凄いのはその機転だ。死にものぐるいで考えついたとも思えるが、それでも途轍も無いものだった。

 ナッパは激怒した。

 

 

「クソ野朗がぁ! 散々俺達を虚仮にしやがってぇッ!」

 

 

 

「待った」

 

 ヤムチャはクリリンに肩を貸されたまま口を開く。

 

 

 

 

「まだ俺のバトルフェイズは終了してねぇぜ?」

 

 

 

 

 ヤムチャは肩を貸された方と逆の方の腕を上げると、開いた掌を握るかのような動きをさせた。

 

 その時だった。残りの四匹のサイバイマンは頭を破裂させ、見るも無残な姿へと変わった。

 それをやったのは誰の仕業か、考えるまでも無くヤムチャの仕業だろう。

 その証拠に、してやったりって顔だ。

 

「言っただろ、残りの四匹も俺が、片付けるって……」

 

 遂に自分の力で立っていられなくなったのか、ヤムチャはその場に再び倒れ伏す。恐らくは気の使い過ぎとダメージであろう。なんとか言葉は話せるものの、身体は殆ど動かない。この状態でサイヤ人に襲われればお終いだ。

 現に、ナッパは怒り狂っていた。

 

「よくもサイバイマンをぉ、そろそろ本番だ。俺が出る!」

 

 その足取りはゆっくりと、まるで確実に殺す為に近付いているようだ。

 

「おいナッパ、一匹は残しておけよ。願いの球の情報が聞き出せなくなる」

 

「分かっています」

 

 そう言いながらも、ナッパは怒りに震え、今にも襲いかかってきそうだ。

 しかし、顔は怒っているというよりも、笑っているように見えるのは、やはり戦いを楽しむサイヤ人だからこそか。

 次の瞬間にも戦いが始まりそうな時、亀仙人が何かを感じ取った。

 

 

「この気は……! 近付いて来ておる!」

 

「ま、まさか!?」

 

 

 その気は地球の戦士の誰もが知っている気。待ち望んでいた気の持ち主だった。

 

 

 

 

 

「待たせたなぁ、みんな」

 

 

 

 

 

 それは孫悟空。かつて世界を救った英雄であり、皆のよく知る仲間だった。

 そして、

 

 

 

 

「お前に手を貸すことになるとはな……」

 

 

 

 

 かつて世界を恐怖のどん底に突き落とした大魔王、ピッコロの姿があった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 少し遡って界王星。

 

 

 ラディッツが界王様と一対一になり、話していた。

 ラディッツは言いづらそうに口を開く。

 

 

「なぁ界王様、サイヤ人の歴史を知っていたな? なんでそれを知って俺を鍛え上げた?」

 

 

 自分もそのサイヤ人の仲間だとは思わなかったのか?

 悟空については頭を強打し、サイヤ人としての使命を忘れているようなので大丈夫だと界王様に説明したが、自分の事についてはだんまりだった。

 界王様は少し間を空け、ゆっくりと言い出す。

 

 

「お前の心の中に別のモノが宿ってきていると感じ取ったからじゃ」

 

「別のモノ?」

 

「そうじゃ。いうなれば"善"の気。清き者の気じゃ」

 

 

 ラディッツはそれに反発して「馬鹿な、そんな事有り得ん!」と言い放つ。

 しかし、心の中では大きくは反論出来なかった。ここ数日、サイヤ人として生きてきた頃とは違い心に余裕があった。その為、落ち着ける時間がありなんとも気が楽だった。

 

 

「心当たりがあるようじゃな」

 

 

 界王様の言葉にハッとするラディッツ。

 

 

「修行している時の必死さとワシがサイヤ人の話した時の、何かに怯えるような顔付きで確信を持ったのじゃ」

 

 

 何かに怯えていた?

 確かに心当たりはある。まず一人は自分の上司に当たるあの怪物。自分のような下級兵士なんか名前を呼ぶことすら怪しい、名前の言ってはいけないあの人だ。

 しかし、その人は恐ろしいとは思っているが、いつもは全く考えていない。いや、考えたら負け、というべきか。とにかくその人は違う。

 では小さい頃の記憶か?

 確かにあるかもしれない。だが、それもいつもは考えていないし、界王様の話でもそこまで考えていなかった。

 なにより弟のあの一言でどこか吹っ切れたところもある。どうにも正解とは言い難い。

 ならば……。

 

 

「ベジータ達か……」

 

 

 この修行をした目的であり、これから相手取る仲間であった二人のサイヤ人だろう。弟には色々と情報を伝えたが、もしかしたら震えていたのかもしれない。

 

 

「どうやら、気付いたようじゃな」

 

 

「あぁ、まさか恐怖の原因が、かつての仲間なんてよぉ」

 

 

 ラディッツは彼らが怖かった。

 自分とは違い、エリート戦士の血を引くあの二人。仲間の中で生き残っている事が確定したのは自分とカカロット、そしてナッパとベジータだ。もしかしたら他の惑星に送られたサイヤ人がまだ生きているかもしれないが、カカロットは例外だったが探しに行く事は出来なかったし、送られた惑星で逆に殺される事も珍しくなかった。或いは事故死である。

 地球でカカロットは死にはしないだろうと自分で言っていたのは、もしかしたら否定したかったのかもしれない。

 現にカカロットは生きていたが、死んでいる可能性もあったのだ。

 もしかしたら親父の幻影をカカロットに被せて、心の拠り所にしたかったのかもしれない。同じ下級戦士として。

 

 

「情けねぇよなぁ、仲間に怯えるなんてよ……」

 

 

 戦闘力とかは関係なく、ただ純粋にあいつらが怖かった。

 カカロットを迎えに行く時も、

 

 

『戦力にならなければ殺せ』

 

 

 弟を殺せというのか。

 サイヤ人という種族では仲間殺しというのは珍しくない。子供が親にいいように使われて親殺しというのも結構な頻度であったからだ。どこかのサイヤ人が『子どもが親を殺す、それがサイヤ人だ』と言っていたような気もする。

 だが、今では数少ないサイヤ人をこうもあっさりと切り捨てるとは。

 それが自分の弟である分、余計に恐怖したものだ。

 

 

「それで、お前さんはどうする?」

 

 

 界王様が尋ねる。

 それに対しラディッツは、

 

 

「あぁ、認めよう。俺は臆病だ。……だが、ここで行かなければ戦闘者の名が廃るわぁッ!」

 

 

 恐ろしいが故に、ここで乗り越えなければ。そうしなければ、親父や弟のカカロットに顔向け出来なくなる。

 

 

「だから、これはケジメだ。臆病な俺への」

 

 

 そう言ってラディッツは自分の尻尾を握り、そして、

 

 引っこ抜いた。

 

 それはサイヤ人の誇り。そして切り札。大猿化の為に必要な一手を自分で封じる。

 だが、大猿になってしまえば自分で自分のサイヤ人の血を抑えられなくなり、弟を殺してしまうかもしれない。

 ともあれこれで決心した。ラディッツは一片の迷いも無く、戦場へと赴くのだった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 悟空と一緒に登場したピッコロ。

 

 実はラディッツ戦前の五年間にすでに再開していた。

 あれは300年前に今の神と神の座を争い姿を消したガーリック、その息子との戦いであった。

 ガーリックjr.は、自らも神の座を狙い、まずは永遠の命を手にする為にドラゴンボールを部下に集めさせた。

 しかしそこで問題発生。

 その内のドラゴンボールの一つ、四星球は孫悟空が肌身離さず持ち歩いていたので回収に失敗。更にそれが神にばれ、悟空と神様、ついでに襲われたピッコロに逆襲されタコ殴りにされた。勿論永遠の命の願いは叶うこと叶わず、ガーリックjr.の復讐は成功せず終わった。

 その時、悟空とピッコロが対決するのかと思いきや、

 

 

「今はオラとおめぇ、どっちも疲れてる。決着をつけんのは別の日にしねぇか?」

 

 

 この出会いは不本意であったピッコロは、その言葉にやむなく同意して別れたのだった。

 

 

 

 そして、悟空が現場に向かう途中でピッコロと出会い、事情を説明する。

 自分より強い奴がこの地球を襲撃してくる、と。

 そんなことになれば世界征服どころでは無い。

 

 

「ならばそいつを殺した後、次は貴様の番だ」

 

 

 と言ってこの戦いに参加するのであった。

 

 今はピッコロを加えた地球の戦士組と悟空に分かれて戦っている。

 何故そんな状況になったのかと言うと、いつの間にかスカウターという機械を付けていたベジータが、

 

 

「戦闘力、9000以上だぁッ!?」

 

 

 とスカウターを握り潰しながら叫んだ為だ。

 ナッパも、

 

「それは何かの間違いだぁッ! スカウターの故障だぜッ!」

 

 

 と驚愕していた為、この数値はナッパを凌ぐ数値なのだろう。

 ベジータも驚き、ナッパには荷が重いと考えて悟空に言った。

 

 

「カカロットよ、どうやってそこまで腕を上げたのかは知らんが、このベジータ様と遊ぶ資格があるくらいには強くなった。ナッパはそいつらを片付けろ、いいなッ!」

 

 

 場所を移すと言ったのは悟空。二人は別の場所で戦うようだ。

 残るはピッコロを含む地球の戦士達とナッパ。

 

 これから起こる戦いの結末は、例え神でさえも予測出来ない。

 

 

 

 

 




こんにちは。今回は、

ヤムチャは生きていた。
ラディッツの決心。
ピッコロの参戦。

の三本をお送りしました。


ついに本番の戦いに移行できます。
前回は殆ど原作と同じにし、こちらの文で変化、という形で投稿しました。
でもやっぱり上手くいかないものですね。

後、オリジナル展開からどう移行しようかと悩んでおりますのでちょっと時間下さい。

本日もありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。