俺はJOJOで、あいつは仮面ライダー、そして奴は太宰治。魔獣戦線の世界に転生?して俺TUEEEで無双する!     作:水無月冬弥

14 / 30
武装探偵社のおしごと

---表舞台---

 

***シーン 太宰***

 

 男が走っていた。

 肩まで髪が伸びた男性、長時間走っているため全身汗まみれで呼吸も荒い。

 だが、その甲斐あって、先ほどまで背後から聞こえてきた男たちの声も今はない。

  

 そして男は辿りついていた。

 目的の場所へと。

 

 それは変電所であった。

 本来は、施錠されている扉がなぜか開いていた。

 

 そこから侵入し、この変電所を……

 

太宰「君の異能で破壊すれば、この都市への電源供給はかなりダウンされる、それが目的なんだろ」

 

 太宰が男の背後から声をかけた。

 男は驚き、振り向きながらあとずさる。

 

男「あなたは武装探偵社の……」

 

 男の問いかけを太宰は無視する。

 

太宰「なかなか、いい陽動だったよ、だいたいは予測できたけど、ほかが狙われる可能性もすてきれず、人員を割く必要があった」

太宰「おかげで私まで肉体労働だよ」

 

 太宰は苦笑する。

 

男「くっ」

 

 男は精神を集中させ、右腕を突き出した。

 赤

 蒼

 白

 金

 様々な色彩の炎が爆発し、太宰を襲う。

 

太宰「綺麗な異能だ。でも……」

 

 太宰が迫りくる炎に手をかざす。

 

太宰「異能 人間失格(にんげんしっかく)

 

 太宰の手に触れるや否や、炎が一瞬で消滅する。

 

太宰「私の能力は、あらゆる他の異能力を触れただけで無効化する」

太宰「君の異能は破壊活動を行うよりも、夜空に輝くほうが相応しい」

 

男「ひいいいいっ」

 

 己の絶対的な異能を封じられて、男は恐怖に顔を歪める。

 異能を封じられれば、そこにあるのは、長身の華奢な男にすぎない。

 

 太宰は男に詰め寄ると、一撃で昏倒させる。

 

太宰「これでおしまい、っと」

 

 太宰の背広のポケットにしまっていたスマートフォンが鳴りだす。

 

太宰「あ、社長。テロリストは確保しました」

太宰「え、出張? ああ、例の件ですか?」

太宰「確かに私の異能が一番相性がいいのはわかりますが……」

太宰「社命なら仕方ありませんね」

太宰「わかりました。では、テロリストを警察に引き渡してから、向かいます」

 

 太宰はスマートフォンを切る。

 

太宰「人使いが荒いなあ。これでは、新しい自殺の方法が考えられないな」

 

(以上、メールで送られてきた内容)

 

---裏舞台---

 

太宰「では、こんな感じで」

 

翔太郎「どこかで一つ物語が終わっているぜ」

 

太宰「小説風に書く醍醐味って奴かな。時間も消費しなくていいしね」

 

GM「円卓の騎士は、世界最強の能力者、ゆえにそれぞれが単独で物語の主人公的立場となりえる」

GM「魔獣戦線は、魔獣討伐というイベントを通して、角物語の主人公が邂逅し、そして別れるというクロスオーバーな

群像劇という側面もあるんだ」

GM「本来のPCの物語から、魔獣討伐への物語への橋渡しとしていい感じだと思うよ」

 

ジョジョ「それにしても、この異能者、爆破の異能使いで、多彩の光で夜空で彩ることができる……、そして異能使いは長髪の男って、もしや……又○○○」

 

太宰「私はそんなこと一言もいっていないよ(笑)」

 

GM「そのあたりは想像の翼をはためせてくれたまえ」

GM「では、邂逅フェイズに移ります」

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。