俺はJOJOで、あいつは仮面ライダー、そして奴は太宰治。魔獣戦線の世界に転生?して俺TUEEEで無双する! 作:水無月冬弥
---表舞台---
***シーン 太宰***
男が走っていた。
肩まで髪が伸びた男性、長時間走っているため全身汗まみれで呼吸も荒い。
だが、その甲斐あって、先ほどまで背後から聞こえてきた男たちの声も今はない。
そして男は辿りついていた。
目的の場所へと。
それは変電所であった。
本来は、施錠されている扉がなぜか開いていた。
そこから侵入し、この変電所を……
太宰「君の異能で破壊すれば、この都市への電源供給はかなりダウンされる、それが目的なんだろ」
太宰が男の背後から声をかけた。
男は驚き、振り向きながらあとずさる。
男「あなたは武装探偵社の……」
男の問いかけを太宰は無視する。
太宰「なかなか、いい陽動だったよ、だいたいは予測できたけど、ほかが狙われる可能性もすてきれず、人員を割く必要があった」
太宰「おかげで私まで肉体労働だよ」
太宰は苦笑する。
男「くっ」
男は精神を集中させ、右腕を突き出した。
赤
蒼
白
金
様々な色彩の炎が爆発し、太宰を襲う。
太宰「綺麗な異能だ。でも……」
太宰が迫りくる炎に手をかざす。
太宰「異能
太宰の手に触れるや否や、炎が一瞬で消滅する。
太宰「私の能力は、あらゆる他の異能力を触れただけで無効化する」
太宰「君の異能は破壊活動を行うよりも、夜空に輝くほうが相応しい」
男「ひいいいいっ」
己の絶対的な異能を封じられて、男は恐怖に顔を歪める。
異能を封じられれば、そこにあるのは、長身の華奢な男にすぎない。
太宰は男に詰め寄ると、一撃で昏倒させる。
太宰「これでおしまい、っと」
太宰の背広のポケットにしまっていたスマートフォンが鳴りだす。
太宰「あ、社長。テロリストは確保しました」
太宰「え、出張? ああ、例の件ですか?」
太宰「確かに私の異能が一番相性がいいのはわかりますが……」
太宰「社命なら仕方ありませんね」
太宰「わかりました。では、テロリストを警察に引き渡してから、向かいます」
太宰はスマートフォンを切る。
太宰「人使いが荒いなあ。これでは、新しい自殺の方法が考えられないな」
(以上、メールで送られてきた内容)
---裏舞台---
太宰「では、こんな感じで」
翔太郎「どこかで一つ物語が終わっているぜ」
太宰「小説風に書く醍醐味って奴かな。時間も消費しなくていいしね」
GM「円卓の騎士は、世界最強の能力者、ゆえにそれぞれが単独で物語の主人公的立場となりえる」
GM「魔獣戦線は、魔獣討伐というイベントを通して、角物語の主人公が邂逅し、そして別れるというクロスオーバーな
群像劇という側面もあるんだ」
GM「本来のPCの物語から、魔獣討伐への物語への橋渡しとしていい感じだと思うよ」
ジョジョ「それにしても、この異能者、爆破の異能使いで、多彩の光で夜空で彩ることができる……、そして異能使いは長髪の男って、もしや……又○○○」
太宰「私はそんなこと一言もいっていないよ(笑)」
GM「そのあたりは想像の翼をはためせてくれたまえ」
GM「では、邂逅フェイズに移ります」