俺はJOJOで、あいつは仮面ライダー、そして奴は太宰治。魔獣戦線の世界に転生?して俺TUEEEで無双する! 作:水無月冬弥
GM「前回に説明したとおり、魔獣戦線ではPLががPCならできると思ってロールした行動は基本的に成功する。けど、ゲームの中で、その成否が重要な行動
・情報収集
・物語的なピンチ、障壁
・戦闘
・騎士同士の争い
などに関しては、判定を行い、その結果で、行動の成否や成功の度合いが決まっていくんだ」
翔太郎「なるほどね」
GM「ただ、この判定について、他のTRPGとわりと違っていたりする」
GM「ということで、翔太郎をモデルに、『部屋の中を探す』という判定で比較してみよう」
---某TRPGの場合---
GM「この部屋に何か隠されている気がするね」
PL「この部屋を調べたいんだけど」
GM「じゃあ、【探索】で振ってください」
PL「【探索】は持っているから(コロコロ)」
---裏舞台---
GM「と、このように普通のTRPGだと、判定に使用する【能力値】や【技能】などは決まっていて、ルールやGMの判断に従って、使用される【技能】などが決まる」
太宰PL「あれ? PLから提案する場合もなかったかな?」
GM「ああ、そう言う場合もあるが、原則、PLの提案を受け入れるかはGMが判断するんだ。GMは審判役でもあるからね」
太宰PL「なるほどね」
GM「どちらにしても、PCの持つ技能によって判定、その結果をもとにロールをするわけになる。そう、普通のTRPGならね」
GM「これが、魔獣戦線になると……」
---魔獣戦線の場合---
GM「この部屋に何か隠されている気がするね」
翔太郎「じゃあ、調べてみるか」」
GM「【障壁判定】を開始します。ロール&能力の使用宣言をどうぞ」
翔太郎「物探しは探偵の基本、探すのなんて女を口説くより簡単なことささ。部屋中をくまなく探す。それに俺は切り札、どんな小さな手がかりも見つけ出す」
翔太郎「それが、あの可哀そうな依頼人のためだ」
翔太郎「【能力3:切り札】+【能力2:探偵術】で判定する」
GM「依頼人に対する感情のロールあるから、【能力1:ハーフボイルド】を使えるけど?」
翔太郎「今回は使わない」
GM「OK、では、5+2D6で振ってくれ」
---魔獣戦線の場合---
GM「……といった感じになる」
ジョジョPL「違いとしてはロールがあることかな? そして、ロールをしたあとに【能力】の宣言をしている」
GM「そう、魔獣戦線の判定は『机を調べる』といった細かい判定はなく『手かかりを探し出す』『NPCと話して情報収集する』『現在、危機的状態を脱する』などなど、わりと大雑把なシチュエーションでの判定だから、そのシチュエーションの中で、
・PCがその判定に応じたロールをする。
・そのロールに使用した【能力】の中から、判定に使用する【能力】を宣言する
・GMがOKだしたら、使用した能力レベルの総数+補正値に、2D6(疑似ダイス 6面サイコロを2個振る)を足す。
といった手順を踏んで判定するんだ。
判定によっては、使用できる能力が1つだけだけだったり、逆に他のPCの【能力】を足したりもできるんだけど、それは、実際判定をする時に説明するよ」
太宰PL「ふうん、全ての能力を判定に使用しなくてもいいんだ」
GM「そう。でも重要な判定では、能力をできるだけ全て、最低でも【能力2】【能力3】【能力4】を使用する必要がある。それを前提にルールも構築されているからね」
ジョジョPL「(少し考えて)ちょっと待て、そこまでは理解したが、そうなると重要な判定では、ほぼ判定の数値は固定されることになるな」
GM「そうだね」
太宰PL「……あ、私も理解したよ。つまり、どのPCでプレイしても、判定の面白みはあまりないってことだね。だって、PCの【能力】のレベル、個数は同一、数値に差はないのだから」
翔太郎PL「ああっ、ホントだ、どうなんだよ、そこ」
GM「数値なんて飾りなんだよ、エラい人にはそれがわからんのです」
翔太郎PL「えええええ?」
GM「まあ、それは冗談のようで本当の話なんだけど」
翔太郎「ホントなんだ!」
GM「たしかに魔獣戦線には数値的な楽しみはない。でも、ただ疑似ダイスを振って、そのランダム性を楽しむゲームだけじゃないんだ」
GM「ロールによって、ゲームを優位にすすめることを楽しむゲームなんだよ!!」
一同(せーのっ)
一同「なんだってえええぇぇっ!」
わ、わかったかな?(不安しかない)