提督
熊野
〜
「・・・熊野」
「はい、なんでしょう提督」
「紅茶が飲みたい」
「いいですわね、ちょうどもう少しで3時です。お仕事が一区切りついたら休憩にいたしましょうか」
「3時のおやつか。いいね」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「よし、この書類はこれで終わり!全く、大本営から届く書類はいつもまどろっこしくて一苦労だ」
「お疲れ様です、提督。紅茶、淹れてきましたわよ」
「ありがとう。・・・うん、うまいな。さすがお洒落な重巡なだけある」
「お褒めに預かり光栄ですわ」
「う~んうまい。・・・どうだ?最近の鎮守府のみんなの様子は。私が行くと固くなってしまう子もいるから、わからないことも多くて」
「そうですわねぇ。私個人でいえば、最近六駆の暁方の姉妹たちと仲良くなりましたわ。よく私の部屋に遊びにいらっしゃいます」
「暁たちが?そりゃまた珍しい組み合わせだ。艦隊も今は別だよな?」
「それが、暁さんが言うには『一人前のレディーになるための修行』なのだとか」
「ははは!暁らしいな!それじゃあ残りの響や雷、電は付き添いか!」
「そのようです、実際に響さんと電さんは鈴谷と遊んでますし」
「へぇ、それじゃあ暁と雷は真面目に修行してるのか」
「修行?というか私と一緒に料理したり、あとはこの紅茶、淹れ方を伝えて一緒に練習したりしていますわ。ですが、暁さんは真剣な様子でしたわ。初日に金平糖握り締めて涙目になりながら頼まれたときは鬼気迫る物がありましたわ」
「こ、金平糖?」ギクり
「提督?・・・また暁さんをからかったのですか?」
「な、なんでもないさ!それよりもよかったな熊野、暁が熊野のことを一人前のレディの手本にしてるんだから」
「そ、そういわれるとなんだか照れますわ。でも、うれしかったのは事実です。ただ、教えるというのは未だに自分でもよくわからなくて」
「ふーん。なるほど、一人前のレディねぇ・・・確かに難しいな。」
「この鎮守府で一人前のレディとなると、どなたに当たるのでしょうか?」
「うーん。たとえば重巡の中で熊野以外だと筑摩とか?姉が幼い分しっかりしてるぞ」
「利根さんに怒られますわよ?」
「大丈夫大丈夫、いまさらだ。あとは他の艦種だと・・・」
「やはり、大和型姉妹でしょうか?」
「ああ、確かに。っても、大和も大分抜けてるとこあるし、武蔵もレディというか、むしろ男役の方が似合う武人というか。長門みたいな」
「武蔵さんと長門さん。どちらも立派な方だと思いますが?」
「いや、立派は立派なんだけど・・・サラシと右ストレートが似合うレディってどうなのよ」
「凛々しくて素敵ですわ」
「なるほど・・・艦娘と人間の感性の違いか?なら、木曾なんかどうだ?男の俺でも演習や訓練、滅多にないけど戦闘の時はシビれるぞ?」
「木曽さんはそうですね。確かに格好いい方ですが、どちらかというと女海賊というか」
「あー、なるほど」
「あ!加賀さんはいかがでしょう?頼りになりますし、物腰も柔らかくいらっしゃる。まさにレディではなくて?」
「加賀か!確かに大和撫子もレディだよな。うん、確かに一番しっくりくるか。よし、それじゃあこの鎮守府での一番のレディは加賀という事で」
バァン!!
「モー!我慢できないネー!!」
「「こ、金剛(さん)!?」」
「どうして!?why!?ワタシのnameが出てこないネー!!それに!紅茶と言えばワタシでしょう!!」
「こ、金剛も確かにレディだな!!ウン!!紅茶も金剛のが一番だ!!ウン!!」
「あら?提督、先程私が淹れた紅茶がおいしいと仰ってくださいましたのに、あれは嘘だったのですか?」
「あー!提督、熊野を泣かせたー!」
「鈴谷!?お前どっから!?しかも泣かせたりしてない!こらっ熊野。今更ウソ泣きしたって遅い!しかも下手!」
「提督は、金剛お姉様と熊野さん。どちらが淹れたお茶の方が好きですか?」
「比叡!それ一番聞いちゃいけないヤツ!!」
「提督?熊野は提督を信じております」
「Hey熊野ー。それはずるいネー。ここは正々堂々と、お互いの紅茶を飲み比べてもらって、提督にjudgeしてもらうネー!」
「ちょ、二人とも、私まだ仕事が・・・」
「「提督は黙って(ください)(ネー)」」
・・・
・・・・・・
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結局、金剛と熊野の対決は夕方まで続き、提督はその晩遅くまで残業に終れるのでした。ちゃんちゃん
登場人物
提督
熊野
金剛(最初から部屋の前で聞き耳を立ててた)
鈴谷(たまたま通りかかったら面白そうだったから入って来た)
比叡(お姉さまレーダーですっ飛んできた)
艦これの登場キャラの料理って個性強く出てきそうですよね。いずれそんな話も書きたいな。
赤城「楽しみにしてます!」
提督「その時に合わせて赤城には遠征に行ってもらうか」
本音コーナー
作者も紅茶の美味しい入れ方を知りません。午〇ティーのペットボトル最高。