提督
鹿島
「ふぅ」
「お疲れ様です、提督さん」
「ああ、鹿島もお疲れ様。悪いね、本来なら艦娘の君に書類仕事をさせるなんて畑違いだったろう?」
「いえ、練巡ですし。駆逐の子の訓練資料などで慣れてますから」
「そうなのか」
「ええ。代わりに、、、提督さんがお仕事をさぼったときは。この鹿島がビシバシ、指導して差し上げます。うふふっ」
「わ、私にそっちの趣味はないから、、、流石に遠慮しとくよ。
これからは見つからないようにしないと、、、」
「あら?後ろ暗いことが?」
「い!?いや!なんでもないぞ!それより、もう遅い!早く寮に帰った方がいいんじゃないか?ほら、香取だって心配してるぞ?」
「うふふっ。提督さん、動揺しすぎです。香取姉と私は一人一部屋なのをお忘れですか?練巡はほかの艦娘の教育資料の管理も行っているからと提督さんが用意してくださったのですよ?」
「お、おおう。そうだったっけ?」
「まぁ、先程の発言から予想は出来てましたけど、、、はぁ、、、」
「な、なんかすまん」
「それに、香取姉には今日は遅いと事前に伝えてあるから心配は無用です。さて、私はそろそろお風呂に、、、」
「、、、あー、、、この時間じゃもうしまってるなぁ。工廠。夜中出撃することもないし、今入渠してる子もいないからなぁ」
「そ、、、そうですね、、、お、お風呂、、、」
「何?そんなに楽しみにしてたの?」
「え!?いや、まぁ、その、、、寮の部屋にはシャワーしかないじゃないですか。それに戦闘や遠征にあまり出ない艦娘が入渠でもないのに娯楽だけで工廠のにわざわざ行くのって」
「ふーん、誰かに言われたの」
「い、いえ!そういう事では無いのですけれど、なんか悪いかなって」
「気にしなくてもいいと思うけどなぁ」
「、、、うぅ」
「そっか、じゃあ、今日手伝ってくれたご褒美だ。私の部屋のやつ使っていいよ」
「え?ええ!?」
「いや、私の部屋にはなんか知らんが湯船があるんだよ。まぁ、多分艦娘と一緒に修復材入りの風呂には入れないからなんだろうけど。私はシャワーで済ませるからほとんど使ってないし、ちゃんと掃除もしてるから汚くないけど。どうだ?」
「えっと、、、い、いいんですか?」
「ま、さっき言ったとおり、ご褒美としてね」
「やった!」
「と、まぁ言ってみたものの、だ。、、、、やっぱりむず痒いというかなんというか」
(川内ぐらいしか起きていないだろう夜中に自分の部屋に誰かが使ってる風呂の水音が聞こえてくるというのは、、、)
「お、落ち着かん、、、」
(しかも、今使ってるのが鹿島だもんなぁ。むしろ駆逐の子とかだったら娘とか妹感覚だったんだろうけど、、、あの鹿島だもんな、、、意識せずにいれないというかなんというか)
~♪~♪
「鼻歌なんか歌っちゃって、、、」
(ま、本人が楽しんでくれてるならよしとするか、、、ぐぅ、いかん。想像しちゃったら鼻血が、、、)
「提督さん!上がりましたよ!ありがとうございました!」
「お、上がった、、、!?」
「?どうしました提督?」
(た、確かに考えてみればわかることだった!ふ、風呂上り特有の雰囲気というか、色香か。髪は軽く湿っていて首とかに張り付いてるし、肌も少し赤みがかかって、、、それに、着替えまで持って来てたのか。そうだよな、にしても普段の堅めの軍服に見慣れてたからかこういうラフな格好は、、、しかも鹿島本人のスタイルの良さもあってか、、、、ぐぅう)
「?」
「、、、落ち着けぇ、、、、ふぅ。いや、なんでもない。麦茶あるぞ?飲むか?」
「わ!ありがとうございます、、、こく、」
「、、、」
「、、、ふぅ。、、、むー。提督さん?さっきから変ですよ?」
「え!?い、いや、別に私は何も!」
「ん~?提督さん、さっきからやけに私の事見てませんかぁ?」
(ぎくぅ!)
「ていとくさん?もしかして」
「か、鹿島!近いぞ!近い近い!」
(ぐぅぅ!?近い、息がかかりそうだ!それに石鹸のいい匂いが、、、あばばば)
「、、、うふふっ!提督さんったら。真っ赤になっちゃて面白い。あんまり女の子のことをじろじろ見たりするからですよ?」
「、、、はぁ、はぁ、、、これも、『指導』だと?」
「はい。これに懲りたらもう女の子に不躾な視線を送っちゃダメですからね
それでは。私はこれで。お風呂ありがとうございました。おやすみなさい」
キィ、、、バタン
(、、、ねるか)