「うーん、どうしてこうなった。」
別次元からの来訪者にはもう慣れた。それはいい。問題はその...
『キャラの濃さ』
という物だろう。実際あの変態ハイスペック剣士のグロウとか、
最高にハイになったら色々と終わるアナザー...それとそれを抑えられるハク、
そして、向こうで会ったブレイブ狂のリリス...
--こんなナレーションを入れていれば大体察せるのではなかろうか。
「勇者様ぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぬおぉぉぉ!?」
とまぁ、このオオトリイ島にあのリリスが来ているのだ。
そして異次元同位体であるブレイブ先生に飛び付く。
うーん、頭が痛い。
「私は勇者ではない、教師だ、君はどこから来た、名を名乗れ!」
「わたしはリリスと申しますわ、勇者様...!」
「だから私は勇者ではない!教師だっ!」
...勇者って言うと、友奈ちゃん...うぅ、さらに頭が...
「影さん?大丈夫ですか?」
ギア登場。ん?この場合かなり面倒な事になるのでは?
「う、うん、大丈夫、大丈夫だからお引き取りください。
いやマジでほんとお願いします。」
「ちょちょ、影さん!?どうしたんですか!?」
「マジで頼む、お前が見ると多分いい意味で目に毒だから!」
「目に毒って...もしかして、あれですか?」
「うん、あれ。」
あれ呼ばわりだがギアの指差す先には人の肉体とはかけ離れた機械の義肢。
その持ち主と教師が何ともまぁ筆舌に尽くしがたい状況を産み出している。
「ブレイブ先生と、誰ですかね?けど、血が騒いできました...!」
「やっぱりかーい。はぁ、こうなりゃ引き剥がしてとっとと
誰かに追い返して貰わにゃな...」
「影さんは面識有るんですか?」
「苦い思い出だ。あの思い出から俺が得るべき教訓は、
愛の理由は語らずに示せ、かな。」
「一体どんな思い出なんですか...」
「言いたくねー...てか顔合わせすると恐らくは...」
「おや、貴方はいつぞやのロリコンではありませんの。」
「名前位は覚えてろよな、リリス。十字架に磔にしてやろうか。」
「まぁ怖い。しかし、今日は勇者様と出会えたのです。
貴方のお相手など此方から願い下げ...って、何です?」
「え?いや、どうして影さんみたいにあなたも機械の身体なのか
気になりまして...」
「ほう、わたしのあの苦しみを言葉にしろと言うのですか?」
「言ってない言ってない聞きたくない話さんでええ。」
「起承転結みたいな返しですわね...まぁよいですわ。わたしは寛大ですから。」
「帰ろうギア、後で迎えが来るはずだから...」
「はい...ブレイブ先生はどうします?」
「どうするもこうするも...どうしたものか...」
うん、逃げた方がいい。
「じゃあ、先生、後で何か飲みましょう。」
「アルコール以外でな。」
俺とギアはその場から逃げるように立ち去った。
だが、この時俺は知るよしも無かった。
狂信的談義の、続きがあることを...