女神科高校の回帰生、混沌領域   作:Feldelt

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コラボ:来訪者、緑の妹

苦労が絶えない人生ではあるが、多分今日以上の苦労はそうそうないだろう。

ロムラムが二人仲良くインフルエンザになり、看病している明とブランに移り、

俺は病人を4人同時に看病しなければならなくなったからだ。

 

 

「俺一人じゃキツイな...援軍を頼むか...」

 

どうにか時間を作ってゆったりしてるが、まず心労がひどい。

 

「コンパとネプテューヌでいいだろ...プロと病気にならなそうな奴

 呼んどきゃ多分どうにかなる...」

 

携帯をいじった後、ランカーズテラスで一息付く。

 

「さてまぁこれで少しゆっくり...」

 

できなかった。誰もいないはずのランカーズテラスには、

 

「おや、貴方は確か、凍月 影さん、でしたっけ。」

 

「......ヒトチガイダ。」

 

本来別次元の住人である女神候補生、ハクの姿があった。

 

「いえいえ、人違いでは無いですね、えぇ。」

 

「......アナザー...いるかー...?」

 

「大丈夫です。アナザーさんは今日は来ておりません。」

 

「お前一人?」

 

「えぇ、まぁ。」

 

踵を返す。まずは小屋に戻ってインフルエンザを移してもらう。

 

「ちょ、ちょっと!人に対して失礼ではありませんか!?」

 

「...家族4人インフルエンザだから、看病しに戻る。」

 

「ではわたくしが浄化を...」

 

「いらん、帰れ。」

 

「いやいや、そんなことを聞いては退きませんよ!」

 

アナザーの気持ちがよくわかるなぁ...鬱陶しい...

 

「正直言って俺はアンタが嫌いなの、俺の性格的に!」

 

「はぁ、ならばまず貴方を浄化しましょう...」

 

だろうな、思考が短絡的かつ理想主義者、かつ本質と思念がずれた力

を持つのならば、その考えを導くだろうよ。

 

「もしもしアイエフ?ちょっとテラスまで、うん、んじゃ。」

 

携帯を再びいじってアイエフにかける。意図は読めないだろうよ。

 

「援軍ですか?」

 

「看病のな......明から聞いたけど、アンタ、かなりの怪力と聞いたよ。

 俺がマトモに戦ったら負けるタイプだ。」

 

「だから甘んじて浄化を受け入れると?」

 

「違うんだなー...マトモに戦わないのさ。」

 

斥力フィールド展開。俺への接近を許さない。

 

「これは...やりますね...!」

 

少々の攻撃ではびくともしないが...流石アナザーを知るもの。

フルパワー斥力も壊されそうだ。

 

「何やってんのよ。こんなとこで。アンタ、今日欠席でしょ?」

 

アイエフご到着。

 

「あぁ、ちょっと息抜きに。これで布陣は整ったっと。」

 

斥力フィールドを解く。

 

「おや、こちらの次元のアイエフさんですか。」

 

「そうよ...何でこんなとこでドンパチやってんのよ。」

 

「いや、影さんが少し失礼な事を言ったので浄化をと...」

 

「あぁ、そういう...影も悪気があるとはけして言い難いのよねぇ...

 こう、トラウマというかなんというかがあるみたいだし。」

 

「しかし、そういうもんですかね。」

 

「そういうものよ...そうでしょ、影。」

 

「俺に振るな...俺は看病に戻る...」

 

「って、呼んでおいてそれはないでしょ!」

 

「あるさね...仕事してくれたし...」

 

「アンタはほんと人使いが雑ね...」

 

「いいの、個性。」

 

「はぁ、結局こうなのね...けど、真面目に影は戦わなかったのね...」

 

「え?それはどういうことでしょうか。」

 

「あぁ、最近影は戦わなくなってるのよ。疲れるからって。」

 

「つまり...手加減されていた、と...?」

 

「そうなんじゃないの?多分、私怨がこもって戦いというよりかは...

暴走の方がしっくりくる感じに戦いそうだからね。」

 

「はぁ...一回こっちのクエストマラソンにスカウトしてみますか...」

 

「断られるわよ。絶対。」

 

そんなトークが後ろに聞こえ、俺は小屋で今度はコンパとネプテューヌを

御しながら、看病をして...4人が治った頃には、

 

「あ、39.1℃だ...」

 

「移してしまったのね...ごめんなさい、影。」

 

俺もインフルエンザになったのだった。

 

 

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