みんなー、あっかねちゃんだよー!
仙道、じゃなかった。凍月茜だよー!
うんうん、新しい苗字って慣れるまで時間がかかるね~
これが周りだけじゃなくて自分も慣れないんだからさ、
笑える、といえば笑えるかな。
「ん~...むにゃむにゃ...」
えー君は朝に弱い。
低血圧ではないようだけどそれでも朝、特に寝起きの機嫌は最悪だ。
結婚したといえどまだ学生なんだなー、学長の許可はすんなり降りたけど。
こういうとき、親がいなくてよかった?うーん、えー君的に言うなら僥倖?
だめだ、ネプちゃんと同じように私も難しい言葉を使うと頭がパンクする。
「ほらー、えー君起きてー」
ゆさゆさ、ゆさゆさ。
えー君を起こすのも大変だ。なんせ寝起きは最悪だもん。
まぁ、私には切り札があるんだけど。
「やだよ...なんで朝起きにゃならんのさ...」
「引きニートみたいな発想だなぁ、もう。じゃあこうしようかな!」
「にょわっ!?おい茜!飛びついて脱がすとは何事だ!?」
「ほらほらー、とっとと制服に着替えなよー!」
「だー!わぁったわぁった!着替える!着替えるから!」
無事起こすことに成功。
ふふ、なんかよくわかんないけどえー君、鍛えてあるんだよねぇ...
それはともかくとしても、これはちょっとクセになりそうだよ。
「毎朝やられるのは御免だ...」
おっと、正確に地の文を読まれた。えー君鋭い!
「いやわかるから。さて、明が起きる前に飯作らにゃな...」
「それなのに朝弱いの?」
「起きてしまえばどうということはない。」
「へぇー...」
頑丈だった。太陽が苦手とかいうからてっきり吸血鬼ネタでも
ぶっこんでくると身構えてたんだけど。
「バラのエキスでも吸うか...」
「普通に吸血鬼だね!?やっぱりぶっこんできた!?」
「そらそう振ってきたからだろ!」
地の文スキルは本編よりハイスペックだなぁ...
鈍いのもまたえー君の魅力だったのに。
「それより今日クリスマスだよ?プレゼントとか用意した?」
「俺の分はあるとして、明と茜の分は...安心してくれ、ちゃんと用意してくる。」
「してある、じゃないんだね?さすがえー君、ぶれない。」
「俺を何だと思ってるんだよ...」
私の大好きな、私のえー君。
そんな事を言えるのはそれこそえー君くらいなものだよねー。
とはいえ、何も答えないのはえー君に悪いよね。
「私の大好きな、私のえー君。」
言ったあとに思ったよ?言っちゃったって。
もうね、それに気づいたら真っ赤になっちゃったよ...
「はわ、わわわ、わわわわわ......!言っちゃった、言っちゃったよぉ...///」
思ったことを言ったということはまぁ、いいことなんだろうけど...
朝だよ?しかも朝ごはん食べる前、てか作る前だし。
私が作るわけじゃないんだけどさ。
「かわいい奴...てか...ほんとにかわいいな...写真撮るか。」
「はわっ...!?うぅぅ...えー君ずるいよぉ...」
でもさ、真っ赤になってうずくまってる女の子を背後から抱き締めちゃうの
とかもう、ずるいと思う。朝じゃなかったらそのまま...おっと、ここからは
よくないよくない。明に悪影響を及ぼしちゃうところだったよ。ん?明?
「ふぁぁぁ...お兄ちゃんもあかねぇも朝から何してるの...
夜の続きとか...?ゆうべは おたのしみでしたね...ふぁぁぁ...」
起きて来ちゃったよ...フラグ回収乙、私!
「いや、妹よ...こんな顔を真っ赤にした茜なんか二度と拝めないぞ?」
「写真...?お兄ちゃん、まさかとは思うけど真っ赤にさせたわけじゃ...
わ、あかねぇかわいい...!お兄ちゃん、これ私にもちょうだい!」
「いいぞー。」
「やーめーてー...」
いや、私の自業自得なんだけどさ、こう、やるせない!
こうなったらブランちゃん達と女子会するもん!明も一緒に!
...けど、悪くない。
「そうだ、茜。プレゼントは用意してくると言ったが、あれは嘘だ。」
「え?嘘ってどゆこと?」
「もう準備してるってこと。明には欲しい欲しいといってたポシェモンの
最新作とケイと一緒に解析した乱数調整プログラム。」
「なんかさらっとすごいものをつけてきたね...ありがとうお兄ちゃん!」
「で、茜にはこれ。」
明には箱が渡されたけど、私には封筒だった。
現金とかそんなつまんないことはえー君はしないから...
「2泊3日のクルーズ旅行のペアチケット......ほんと、えー君ずるい。」
「偶然商店街の福引きで当たったんだけどな...こうして渡したくって。」
「もう...」
「ひゅーひゅー、お兄ちゃんはもうあかねぇにぞっこんだね!」
「まぁな。」
ほんと、えー君は私が大好きなんだなぁ...そして、
「私もえー君にぞっこんなんだなぁ...」
12/25日の、朝のお話だよ♪
あかねぇかわいいよあかねぇ。(2回目)
感想、評価等、お待ちしてます。
正直影君よりあかねぇの方が好きです。
あかねぇかわいいよあかねぇ。(3回目)