女神科高校の回帰生、混沌領域   作:Feldelt

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あかねぇかわいいよあかねぇ。(半年ぶり4回目)


第3話

えー君が私を2泊3日の豪華クルーズに連れていってくれることが決まって半年。ようやく出発できたんだよねー。マジェさん説き伏せるの大変だったろうなぁ...

 

「悪いな茜...時間かかって...」

「いーよ。行けないわけじゃなかったんだからさ。それに楽しみを待つのはそれだけでたのしーものだよ。半年はちょっと長かったけど。」

 

夜の船の上で私たちはのんびりそんな会話をしている。お酒飲めないから夜に中にいる理由もないんだよねー...まぁ、外も外で船と陸の明かりを頼りにした夜景しかないけど...

 

『月が出てたらなぁ...』

 

思わずえー君とハモる。

ふふ、何だかとっても嬉しい。

 

「嬉しそうだな、茜。」

「わかる?やっぱりずっと一緒にいるとわかっちゃうものなのかな。」

「わかるよ。嬉しそうな茜は...ずっと見ていたいからな。ずっとそうであって欲しいから。」

 

ずるいなぁ、ってまた思う。

こんなこと言われて嬉しくないわけない。

 

「ほんっと、えー君はずるいよ。」

「心外だな...」

「ずるいよ。なんでそう簡単にそんなかっこいいこと言うかな...」

 

えー君は少し反応に困ってた。

えー君の考えてることは私はよくわからない。いっつも私の予想を超えてとんでもないことをする。そしていっつも私を楽しませてくれる。

けどそれは、えー君にとっては当たり前のこと。

 

「私じゃなくてもいいように聞こえちゃうよ...」

 

なんて、もっと困らせちゃうようなことが口をついて出る。

 

「そうだとしたら、茜を選んだりはしないよ...」

 

その一言だけで、私が間違ってることがわかった。そうだよ。そうじゃないか...

 

「夜風が寒くなってきたな...茜、そろそろ中に戻るとしようか。」

「ううん、えー君、もう少しここにいたい。」

「そうか...でも寒くないか?」

「いーの。えー君にくっついてたら、寒くないよ。冷たくなんてないでしょ?」

 

「全く...誰がうまいこと言えと...」

 

夜の10時をスマホの時計が伝えてくれる。だからなんだ。そろそろいつも寝る時間だからってなんだ。今このえー君と一緒にいるこの時間は、誰にも何にも邪魔はさせない。

 

「えー君。」

「どうした、茜。」

 

何か言おうとして、何故かその言葉が言えなかった。言ってしまえば簡単なのに、なんでか言えなかった。何がそれを妨げているのか、わかんなかった。

 

「......えっと...」

「言わなくてもわかるさ。」

 

腕をするりとえー君が回してきた。

 

「愛してる。」

「...ほんと、ずるいなぁ...」

 

私もだよ、えー君。

 

 




あかねぇかわいいよあかねぇ(5回目)

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