本当に申し訳ございません!(土下座)
話が書き上がらずここまで日にちが空いてしまいました。
いくら不定期更新にも限度がありますよね……
それではどうぞ!
LEVEL5
曰く、能力のランク分けにおける最高位。
曰く、全ての能力者の羨望の的。
曰く、全学生約180万人の内、8人しかいない稀少な存在。
そんな名実共に能力開発競争の頂点に君臨する者達の中で最も知られている人物が、序列第3位、]電撃使い《エレクトロマスター》こと
彼女は元々LEVEL1の低能力者だったのだが、類い稀ない努力の結果、LEVEL5に登り詰め、学園都市の教育指導の模範とされている。
そんな有名な彼女が今何をしているかというと……
「私と勝負しなさい!」
「…は?」
同じくLEVEL5の第8位、北桐博威に喧嘩を吹っ掛けていた。
何故こんなことになったかは、今から数十分前に遡る。
side北桐
「あちー……」
恒例のお茶会もといコーヒー会が終わった後、僕はこの炎天下の中、銀行に向かっている。
理由はファミレスに行こうとして財布の中身を確認した結果、300円しか入っていなかった為だ。
家に帰って自分で昼飯を作るのもありだが、たしか家の冷蔵庫は空っぽだったはず。
買い物もしなくてはならないため、しょうがなく家とは逆方向にある銀行にいくことになった。
銀行に向かう道を歩いていると、ちらほらと学生が歩いているのが目に入る。
今日は平日で今はお昼時、普通なら学校がある時間帯であり、無論僕もその一人である。
別にサボっている訳ではなく今日は身体検査《システムスキャン》つまり能力検査だったからだ。
身体検査がある日は授業が無いため、彼ら彼女らは帰宅したり寄り道したりしているのだろう。
身体検査は本来学校で行うのだが、僕は例外でさっきまでいた研究所で行っている。
だからサボっている訳ではない、ホントだよ!……誰に言い訳してるんだ僕は。
脳内でくだらない一人漫才をしながら目的地の銀行に向かう。
その銀行が、現在大惨事になっていることも知らずに。
数分後、銀行までもう少しといったところで、前方から騒がしい声が聞こえる。
不審に思い小走りで近づいてみると、銀行のシャッターには大穴が空いていて、その近くには男が二人、いつぞやに見たゴツい手錠をつけられ拘束されている。
もしかしなくてもこの人達が銀行強盗だろう。
というかこの銀行は、また強盗に狙われたのか。
僕が御愁傷様ですと心の中で合掌していると、
ズガァァァァァンッ!
物凄い音がこの場に響いた。
それと同時に道路の真ん中を漫画やアニメで見るようなレーザーが横切るのが目に入った。
「なんだ今の……」
思わずそんな疑問を漏らしていると、遠くから声が聞こえてきた。
「そこの人!そこから逃げてください!」
声のする方にめを向けると、長い黒髪の女の子が此方に向かって大声で叫んでいる。
どうやら僕に向かって言っているようだ。
何が危ないのか全く分からない為、周りを見てみるが特に変わったところは見受けられない。
そんな僕に対して彼女はまた声を上げる。
「上です!上!」
彼女の言うとおり上を向くと、フロントのひしゃげた車が迫ってくるのが目に入った。
それを見た瞬間、反射的に能力を使い、車を空中で停止させてゆっくり降ろす。
黒髪少女は僕を見て、遠目から分かる程に驚いた表情をしている。
僕はそんな彼女を横目に、能力で地面に降ろした車の方に向かう。
車に近づき窓から中を覗くと、白目を向いた男が延びていた。
見たところ目立った外傷は無いため胸を撫で下ろす。
すると後ろから誰かが自分に話しかけてきた。
「あんた大丈夫!私もあんなところにまで飛ぶとは思わなくて……」
「そこの貴方大丈夫ですの!ケガなどはしていませんか。」
「白井さーん、ちょっと待ってくださいよー。」
そちらの方に向きまず目に入ったのが、短めの茶髪で活発そうな少女である。
とても可愛い子だが僕が注目したのは容姿ではなく、彼女が着用している制服だ。
その制服は学園都市でも五本指に入る私立の名門中学校、常磐台中学のものである。
その学校はLEVEL3未満の能力者は例え社侯貴族であっても籍が置けないと言われている。
そんな名門校出身の少女が聞き間違えでなければ、この車を吹っ飛ばしたと口にした。
常磐台生恐ろしい……
それによく見ると茶髪少女の後ろに着いてきている二人のうちの片方も常磐台の制服を着ている。
というかこの二人は物凄く見覚えがある。
そう、確か名前は……
「白井さんに……初春さんか?」
頭に思い浮かんだ名前を口にすると、呼ばれた両者は僕の方に目を向ける。
白井はいぶかしんだ表情で僕を見ているが、初春の方は僕を見た瞬間驚きの声を上げた。
「あ、あなたは……」
「?…初春、あなたこの方とお知り合いですの?」
「何いってるんですか白井さん!半年前に銀行強盗から私たちを助けてくれた人ですよ。まさか忘れたんですか。」
「半年前?銀行強盗……あ!あの時の殿方ですの?!」
「……うん、久しぶりだね初春さん、それに白井さんも。」
どうやら初春の方は覚えていてくれたようだ。
白井に忘れられていたことに少しショックを受けながらも、それを表に出さないように声をかけると、先程レーザーを放ったと言っていた少女と、いつの間にか近くに来ていた、僕に危険を教えてくれた黒髪少女が白井と初春に話しかける。
「ねえ黒子、そいつあんたの知り合いなの?」
「ねえ初春、この人知り合い?まさか彼氏とか!」
白井は茶髪少女の質問に丁寧に応えているのに対して、初春は黒髪少女の突拍子のない言葉に顔をトマトのように真っ赤にして否定しながらも、ちゃんと僕のことを説明している。
確かに本当のことだけど、そんなに全力で否定されると、少し悲しい。
僕が落ち込んでいる間にも話は進み、僕のことを説明し終わったのか納得した顔でこちらを見てくる。
「さっきは悪かったわね。私の名前は御坂美琴。黒子を助けてくれてありがとね。」
「私、
「そう言えばまだ自己紹介をしていませんでしたわね。わたくしは白井黒子と申しますの。あの時は助けていただき感謝いたしますの。」
「わ、私は初春飾利といいます。あの時は本当にありがとうございます。あれから私、貴方のように困っている人を助けられるような人になるために、風紀委員として頑張ってるんです。」
彼女たちの口から出てくるのは謝罪や感謝、そして自己紹介。
なら僕も彼女たちに習って、
「ご丁寧にありがとう。初春さんと白井さんはどういたしまして、御坂さんと佐天さんは初めましてだな。僕の名前は北桐博威。呼び方は好きにしてくれ。それと佐天さん。」
「え、私?」
「うん。君があの時叫んでくれなかったら今頃ぺしゃんこだったからね。---ありがとう、おかげで助かったよ。」
「い、いえ私そんな大したことしてませんよ。」
「それでもだよ、ありがとう。」
「は、はい……」
佐天は恥ずかしくなったのかほんのり顔を赤くして俯いてしまう。
なんとも微笑ましい光景だ。
すると御坂が突然僕に質問してきた。
「ねえ、あんたって能力者よね?それもかなり高位の。」
「え?あ、うん。そうだけど……」
まあ確かにあんな速度ね飛んでくる車を止めたのだからそう解釈するのは当然だろう。
別に隠す必要もないため彼女の質問に同意する。
そして答えた瞬間、彼女の表情が変化した。
正確に言うと獲物を見つけたと言わんばかりの獰猛な笑みだ。
何か物凄く嫌な予感がする……
御坂は左手を腰に、そして右手の人差し指を僕の方へズビシッと効果音が鳴るくらいに突き立てて、言い放った。
「私と勝負しなさい!」
「……は?」
その言葉の意味を理解するのに数秒の時間を費やしたのは言うまでもない。
7月16日 二人のlevel5が初めての会合を果たす。
どうでしたかねえ?
やはりキャラごとの口調が難しいですね。
さて次回はもうちょっと早く書き上げるよう頑張ります。(震え声)