人間だけど私は魔化魍を育て、魔化魍の王になる。   作:創夜叉

173 / 179
お待たせしました。次話更新完了です。
いや〜更新が遅れた理由に関しましては、おまけコーナーはちゃっちゃっと書き終わらせたのですが本編の方は最近やってるアプリゲーム(FGO、マギドラ、SDガンダムエターナル)でのイベントが目白押しでそっちにかまけて全然書いてなかったのと、最近の異様な暑さで寝込んでおりました。みなさんも熱中症には気をつけましょう。
ほんとに夜寝る際は送風でもいいので、点けっぱなしにして寝た方がいいですよ。朝起きた時に怠かったり、寝汗ですんごい気持ち悪い思いをしますので……
前回はアシュラとクズリュウ登場と今回戦う鬼の視点で終わり、今回はアシュラとクズリュウと幽冥のお話とこの話に登場する『八人の鬼』の視点が少しでお送りします。
では、どうぞ!!


記録百弐拾陸

 九竜宮という名から想像はついていたけど、荒夜と狂姫の言っていた魔化魍がどちらもまさか、竜の魔化魍だったなんて。

 

 お姉ちゃんから聞いた魔化魍の話の中には竜または龍の姿をした魔化魍の話もあった。最上位に位置する強大な力や特殊な能力を持ち、永い時を生きた魔化魍が多いらしい。

 さらには、初代魔化魍の王の姿は巨大な龍の姿をしていたというのもあり、その姿を目撃すれば猛士は多くの鬼や天狗を集めてその存在の排除に全力を注ぐらしい。

 

荒夜

【久しいですねクズリュウ、アシュラ】

 

 すると隣にいた荒夜が目の前の2体の魔化魍に声を掛ける。

 

【ああ。こうして話すのは数十年ぶりかヤシャ?】

 

荒夜

【それくらいでしょうか。それとアシュラ。今の私には荒夜という名があります。出来れば名の方で呼んでほしい】

 

【嗚呼、分かった】

 

狂姫

【久しぶりですクズリュウ】

 

【ええ、ハンニャ。元気そうでなによりです】

 

狂姫

【私も狂姫って名前があるからそっちで呼んでください】

 

【分かったわ狂姫】

 

 此処にくる前に荒夜たちが言っていたことは本当のようだ。

 荒夜も狂姫も面を外して、嬉しそうにクズリュウとアシュラと会話している。

 

「荒夜、狂姫。久々の再会で話したいのはわかるけどちょっと待ってもらっていいかな?」

 

荒夜、狂姫

【【っ!! 失礼しました王】】

 

 荒夜も狂姫も、私の言葉にハッとして私の後ろに戻った。それを見ていたクズリュウがポツリ呟く。

 

【…………本当に人間なのですね。これでも長く生きてるのですが、人間が魔化魍の王になるとは驚きです】

 

「あなた、此処の主人かどうかは知らないけど、王に対して無礼です!!」

 

「赤、やめなさい!」

 

「っ!! ですが、王!!」

 

 クズリュウの言葉を侮蔑と捉えた赤は背にある十字槍を引き抜こうとするが、私は赤に待ったをかける。

 

「私が人間というのは事実だよ。それにクズリュウも私を馬鹿にしてる訳じゃないよ。

 ごめんなさい。うちの赤が」

 

【いいえ。誤解を招く言い方をしたのは私です。ごめんなさい赤】

 

「謝罪は結構です。私の早とちりでしたから」

 

 渋々と十字槍を納める赤を見てほっとして、私は自己紹介する。

 

「初めまして九代目魔化魍の王として選ばれた安倍 幽冥です」

 

「王に仕える従者がひとり。クラゲビの妖姫 赤です」

 

「私たちは、先の中部地方との戦いで家に帰る手段がなくなって、荒夜の案内で此処に訪れたの」

 

【そうですか。中部の話は存じています。過激派なる魔化魍(私たち)に憎悪に抱くものが多かったと聞きます】

 

 やはり離れた地でもあの過激派(連中)については知っているみたいだ。

 そもそも猛士にそんな派閥みたいものがあることを知ったのは共存派に属して、今では同盟関係でもある診鬼こと神通 希美から教えられて初めて知った。

 お姉ちゃんが猛士にいた頃、『八人の鬼』でもあったお姉ちゃんをしつこく勧誘してきたらしく、そんなこともあってかお姉ちゃんは接点を持ちたくなかったようで、そこまで詳しくはないらしい。

 そうして、過激派(連中)のことを考えてるとクズリュウが口を開く。

 

【王………戦いを終えて急ぎ戻りたいことは分かっておりますが、王に頼みたいことがございます】

 

 クズリュウは言葉を続けようとしてるけど、なにか言いづらいのかクズリュウは目を伏せるが、続きの言葉を話す。

 

【この九竜宮のある一室に保護している魔化魍なのですが––––––】

 

 

 

 

 

 

 

 

【––––––という訳です】

 

 なかなか重い話を聞いたな。ある出来事によって自身の死を望む魔化魍…………私の後ろで話を聞いていた赤や荒夜、狂姫も暗い顔をしている。

 

【本当は、あの子を拾った私やアシュラが解決することです。何も知らずにこの場に来た王に頼むことではありません。

 ですが……………私たちとあの子に出来た溝は深く、もう私たちの言葉はあの子には響かないのです。ですが、王である貴女の言葉ならば】

 

 自分たちではどうしよう出来ないと思ったから。クズリュウがその子のことを思って私に頼んでいる。

 その眼に涙も浮かべながら頼むその姿に、私は応えよう。

 

「その頼み、九代目魔化魍の王 安倍 幽冥が聞き届けた」

 

 そうして私はクズリュウの頼みを受ける。すると、クズリュウの隣にいたアシュラが口を開く。

 

【………ヤシャ、いや荒夜、久々にお前と話したい。少し付き合ってくれ】

 

荒夜

【………ええ。私も積もる話が多くあります。付き合いましょう】

 

 そう言って、アシュラに続いて荒夜は部屋の外へ出ていく。

 

狂姫

【………クズリュウ、私も色々と話したい】

 

【ええ、私も色々お話ししたいわ。でも–––】

 

 荒夜と狂姫は久々の再会。長く逢ってなかったことで積もる話も多いだろう。でも、私に頼もうとしているのに自分だけ楽しく話す訳にはいかないと思っているのだろう。

 

「クズリュウ。その魔化魍のことは私に任せて、狂姫とお話しを楽しんで」

 

【っ! 王の御厚意に感謝します。ノビアガリ、あの子の部屋へ王と従者を案内してあげて】

 

【かしこまりましたクズリュウ様。では、王、従者と共に此方へ】

 

 するとノビアガリは部屋の外へ向かって歩き始めて、クズリュウと話す狂姫を除いて私と赤はそれに着いて行こうとすると––––––

 

【王…………】

 

「?」

 

 クズリュウに呼び止められる。

 

【あの子をよろしくお願いします】

 

「はい!」

 

 クズリュウはそう言うと頭を下げる。その言葉を聞き、私と赤は部屋を出る。

 そして、ノビアガリの案内で私はその魔化魍の元へ赤と共に向かうのだった。

 

SIDE◯◯

 アタシは探す。

 

 アタシはある魔化魍を探している。

 理由は…………言えねえ。だが、アタシはこの魔化魍をどうしても見つけたい。

 

 初めは調査員でもある歩の報告を待っていたが、1週間、1ヶ月、1年も待った。だが、その魔化魍の報告は上がらなかった。

 アタシは猛士や歩に頼るのはやめて、自ら探すことにした。しかし、一人で探すのにも限界があった。だから、アタシは猛士なら絶対に行わない方法で探すことにした。

 

ウオオオオオオオ

 

 咆哮と共に隆起した筋肉の腕を振り下ろす魔化魍(ヤマビコ)。

 だが、アタシはその腕を音撃◯◯で振り払い、逆に奴の身体を掴んで地面に叩きつける。

 

「おい。この魔化魍を知らねえか?」

 

 そう言って、アタシは懐からある絵が描かれた紙を出して、抑えつけている魔化魍に見せる。

 

ウオオ、オオオオ

 

 だが、魔化魍は言葉を知らぬのか唸り声交じりの声でアタシに吼える。

 

「知らねえのか。じゃあテメエに用はねえ。くたばりな!!」

 

 アタシは手にした音撃◯◯を魔化魍の頭に目掛けて振り下ろす。

 

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も––––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、何度も叩かれた魔化魍(ヤマビコ)の頭部は見るも無惨な姿だった。清めの音を纏わせた音撃武器で叩かれたのもあってか、一部が塵になりながら、潰された頭の割れ目から白みがかった桃色のものが溢れ、潰れた眼窩からはぶら下がるように目玉が垂れており、最早原型を残さずに潰れていた。

 

「はあーはあー…………なんだ?」

 

 アタシは先程からジロジロとアタシを見る視線に向けて声を出す。

 

「流石は『八人の鬼』。あっという間に魔化魍を清めましたね」

 

 木陰から姿を現したのは、一人の鬼だった。

 

「アンタ、確か中部にいた鬼だよな? なんで東北にいるんだ?」

 

 そこに居たのは、中部地方に属する……たしか、灼鬼だったか。なんで此処(東北)にいるんだ?

 最近は目的の魔化魍を探すために支部に寄ることが無かったから何があったのかは知らねえ。すると灼鬼が衝撃の言葉を吐きやがった。

 

「………その様子では知らないようですね。狼鬼さんが魔化魍の王と戦って死にました」

 

 そうか。あいつが死んだのか………会うたびに『家族や恋人の仇のクソ猫を討つ』と言っていたな。

 アタシとあいつは同じ『八人の鬼』だが、そこまで付き合いがあった訳じゃねえ。顔を合わせれば挨拶するような関係だ。だが知ってる奴が死ぬっていう話はやはり慣れねえな。

 

「そっか………知らなくて悪かったな」

 

「いいえ」

 

「それで何のようだ? アタシは忙しいんだよ」

 

「『八人の鬼』である貴女にしか頼めないのです! 狼鬼さんの仇をとりたいんです。

 今此処には狼鬼さんの仇の魔化魍の王がいるのです!! それもこの地に巣食うあの忌まわしい竜共のところに!!」

 

 灼鬼は地面に頭を下げて土下座で頼んでくる。だが、そんなことよりも気になる情報が聞こえた。

 この地に巣食う竜となると、この地では有名なあの2体の魔化魍のことを言っているのだろう。しかし、『竜共』か。あの2体がいかに強大な魔化魍なのかは分かっているはずなのに、それすら忘れるほど、灼鬼は、いや過激派の奴らは怒りに我を忘れてるのだろう。

 だが確か、あそこには他所で名を轟かせた『名持ち』の魔化魍たちが棲みついてるとも聞いたことがある。

 そして、魔化魍の王。アタシも魔化魍の王については噂で何度も聞いた。魔化魍が活発に動くようになった原因で、自分とは違う魔化魍や犬猿な関係の魔化魍などを家族として扱い名前も与えているとか––––––

 

「………分かった。協力してやる」

 

「本当ですか!!」

 

「だが、アタシも目的がある。アタシはこの魔化魍を探してる」

 

 そう言ってアタシはさっき魔化魍に見せたのと同じものを灼鬼に見せる。

 

「…………見たことがない魔化魍ですね」

 

 灼鬼は紙をじっと眺めるが、描かれた魔化魍は見たことないと答える。

 この反応からして知らねえのは間違いねえようだ。

 

「そうか」

 

 正直、此処いらにいる魔化魍たちには粗方聞いたが、求めていた答えは一度も無かった。次に探している魔化魍の情報が手に入らなかったらこの地を出て、『名持ち』の魔化魍から情報を得ようと思っていた。

 だが、『名持ち』よりも大物とも言える魔化魍の王ならば、アタシの探している魔化魍についてもなにか知ってるかも知れねえな。




如何でしたでしょうか?
前半では幽冥がクズリュウの頼みを聞いて自殺を繰り返す魔化魍の元へ、後半は魔化魍を探す八人の鬼。
因みに鬼がヤマビコの身体を地面に叩きつけられたのは、ヤマビコのサイズが成長途中の等身大サイズだからです。大型サイズの場合は音撃武器を使って四肢をへし折って身動きできない状態で質問していました。
ということで次回は話を聞いた幽冥が引き篭もっている魔化魍の元へ向かいます。次回もお楽しみに!

ーおまけー
迷家
【ふっーーーかーーーつ!! いや〜あれからドクターのお陰ですっかり良くなったよ。さっすが、お医者さん!!】

ドクター
【それは良かったです】

跳
【では、迷家の体調も戻ったようでやすし】

迷家
【おまけコーナーはっじまるよーー】

ドクター
【さて、今回は私の番というわけですので何かリクエストはありますか?】

迷家
【そうだね。じゃあ、何かウィルスとか毒を操る強い魔化魍で】

跳
【変わったリクエストでやすね】

迷家
【僕さ、風邪で寝込んでた時にふと考えてさ、もしも、王を狙う魔化魍(奴ら)にそういう奴がいたらどうしようと思って】

跳
【なるほど、王のためにというわけでやすか】

迷家
【まっ、王はそんなウィルスや毒なんかに負けないと思うけどさ、知っておいても損はないでしょ】

跳
【まさか、迷家がそんなことを言うとは思わなかったでやす】

ドクター
【こういうのを『男子三日会わざれば、刮目して見るべし』と言うんでしたっけ?】

迷家
【それで、どんな魔化魍を解説してくれるの?】

ドクター
【………………困りました。条件に合う魔化魍が多いのでもう少し条件をあげてくれれば】

跳
【それじゃあ、他とは違うウィルスや毒を持つ魔化魍でどうでやすか?】

ドクター
【他とは違う……………あ、いますね。他とはかなり違う毒をもつ魔化魍】

迷家
【え!? いるの! じゃあその魔化魍のことを教えて!】

ドクター
【教えるのはいいのですが………………跳、ちょっと此方へ】

跳
【へっ、あっしでやす!?】

ドクター
【その解説する魔化魍の毒というものが、ゴニョゴニョ】

跳
【ええ!! 毒ってそういうやつでやすか!?】

ドクター
【ええ。これは教えても大丈夫ですか?】

跳
【まあ、そこら辺は大丈夫でやすよ……………多分】

ドクター
【では、跳から許可も貰いましたので条件に合う魔化魍の解説しますね】

迷家
【うん。お願いね。それでどんな魔化魍なの?】

ドクター
【ええ。では今回解説するのはクダン異常種 サテュロスという魔化魍です】

迷家
【え! クダンって、あのクダン! うちの予言と同じ種族のクダン!!】

ドクター
【予言とはどなたかは知らないですが、まあ魔化魍の中で最弱に部類されるも能力の強力さ故に猛士からも強大な魔化魍からも狙われるあのクダンです】

迷家
【予言も条件を満たせば、そのサテュロスになるのかな〜】

ドクター
【個人的に言うのでしたら、あまりこの魔化魍(サテュロス)になって欲しくないですね】

迷家
【え? なんで?】

ドクター
【色々とあるのですよその魔化魍は、先ずサテュロスの外見は山羊の角の形をした骨を生やした人の頭、頭を除いた全身が毛に覆われて、馬のような尻尾と脚の人型魔化魍です】

迷家
【半人半馬ってやつなの?】

ドクター
【それに近いとは思います。完全な半人半馬ならケンタウロスという魔化魍がいますが、今回の解説に関係無いので説明はしません。それで跳の言ったお題の他とは違う毒というのは……………媚薬です】

迷家
【え?】

ドクター
【ですから媚薬です】

迷家
【いや、聞こえてたんだけど、あまりにも予想していた毒とは違うっていうか】

ドクター
【いえ、媚薬もある意味毒です。媚薬は性欲や性的快感など、まあ、セクシャル的なアレコレを増大させるために用いる薬の総称なのですが、よく創作とかで聞く惚れ薬や催淫剤も媚薬の一種です。
 そしてサテュロスの使う毒はそんな創作とかで聞くような媚薬です】

跳
【成る程。確かにそれは毒でやすね。あっしも昔、媚薬のことで大変な目にあいやした】

迷家
【何があったの? 聞きたい聞きたい】

跳
【それは違う機会でお願いしやす。ドクター、解説の続きをお願いしやす】

ドクター
【サテュロスは、進化経緯が少し………いえ、ハッキリと言うのならかなり特殊です。
 先程も言いましたがクダンは能力こそ凄いですが、その身体は脆弱。それ故の短命なのですが、幾度も死の恐怖を覚えたクダンは生きたいという生存本能と子孫を残すという種族保存本能が肥大化します。そして、その肥大化した本能に従って人間またはクダン種以外の魔化魍と交わります】

迷家                  跳
【………交わるって、それって俗に言うSE…【は〜い。このコーナーは健全なコーナーでやすのでそれ以上は言わせないでやすよ!!】むううぅぅ!!】

ドクター
【そうやって何度も人間や他の魔化魍と交わって生き延びたクダンが進化した魔化魍がサテュロスです。
 原種であるクダン同様に戦闘能力は高くありませんし、クダン種最大の強みともいえる予知能力は進化の影響でほぼ無いです。ただし––––––】

迷家
【むう、ぷはっ………ただし?】

ドクター
【予知能力が無くなったことによりサテュロスは新たな能力を生み出しました。それが毒、つまり媚薬です】

ドクター
【サテュロスは先ず、自分の好みに合った獲物を探します。好みはサテュロスごとに違うみたいです。そして、獲物となる人間の女または魔化魍のメスと交流します。獲物の警戒が薄れた隙をついてサテュロスは媚薬を獲物に服用させます。媚薬を服用した獲物は意識の酩酊、性的興奮、極端ともいえる性感度上昇、多幸感に陥ります】

迷家
【なんか話を聞いてると蝕の作った壊楽と似てるね】

跳
【あれとは違って、まだ良心的でやすよ】

ドクター
【そして、そのまま流れるように情事を行い、獲物を放置してそのまま自分の巣に戻ります】

迷家
【え! 放置するの? 連れて帰るとかしないの?】

ドクター
【しません。というか、しなくても問題ないのです】

迷家
【なんで?】

ドクター
【媚薬を盛られた時点で既にサテュロスの虜になっているからです】

ドクター
【媚薬を盛られた獲物は時間が経つと、媚薬の効果が薄れていくのですが、獲物は段々と全てに不安を覚えるようになるのです】

跳
【不安でやすか?】

ドクター
【ええ。やることなすこと、あらゆることに不安を覚えてまともな生活が難しくなるのです。そして、自分からサテュロスを探し始めるのです】

跳
【………人間の世界にも麻薬なる薬物がありやすが、それと似てやすね】

ドクター
【確かに似ていますね。そして、サテュロスを見つけた獲物はサテュロスを求めるのです】

ドクター
【そうしてサテュロスは獲物を自分の巣に連れ帰り獲物と終わることのない情事に溺れるのです。そして、情事に溺れれば出来るものも出来ます。すると、しばらくはその獲物を使えないということで、また新たな獲物を探すのです】

迷家
【へえ〜子供が出来たら、獲物に手を出さないんだ】

ドクター
【ええ。進化理由に種族保存本能も絡んでいますから、自らの仔を失うようなことはしないのです】

迷家
【……………ねえ。サテュロスのその媚薬ってどうにか出来ないの?】

ドクター
【……………過去にその媚薬の被害を受けた魔化魍のメスの夫の魔化魍から媚薬をどうにか出来ないかという依頼を受けたことがあり、その媚薬を打ち消す薬も作ったことはあります】

迷家
【解毒薬も作れるんだね。それでどうなったの?】

ドクター
【薬を作った私は依頼者である魔化魍と共にその魔化魍のメスの元へ向かいました。ですが、魔化魍のメスは薬を服(の)まずサテュロスの元に残りました。それを見た夫の魔化魍は精神が狂ったのでしょう元凶のサテュロス、魔化魍のメス、そして今まで連れてこられた獲物をひとり残して全て殺し、自身の命を絶ちました】

迷家
【そっか。でも、その薬の効果はあったんだよね?】

ドクター
【はい。唯一生存した獲物だった魔化魍に服(の)ましたところ、薬が効き媚薬の影響も消えました。今、その魔化魍はどこで何をしているのかは分からないのですが、時折、生存を知らせる手紙が届いておりますので生きているのでしょう】

迷家
【そっか。ありがとうドクター。これでもしも、このサテュロスが現れたとしても、僕がどうにか出来るというのは分かったから】

跳
【へえ〜迷家。どうするんでやすか?】

迷家
【僕はこれでも幻覚のエキスパートだよ。家族がもしもサテュロスに狙われたら、僕が有幻覚を使って解決するよ】

跳
【成る程】

迷家
【じゃあ、今回はここまでだね。みんな次回もおったのしみに〜バイバイ〜】

跳
【また次回でやす】

ドクター
【お疲れ様です】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。