北海道編を楽しみにしていた読者の皆様お待たせしました。
記録弐拾肆
「ほ、北海道?」
「そう。そこに8人の鬼の1人 想鬼っていう鬼が魔化水晶を持っているの」
今、私が持っている『魔化水晶』は全部で2つ、残り6つ集めないといけないらしい。
元々の持ち主である初代を除いた歴代の魔化魍の王たちはこの魔化水晶を集め、完成させようとしていたが誰も出来なかったそうだ。
だから、私が魔化水晶を元の形に戻してみせる。
お姉ちゃんから聞いた話によると、北海道の想鬼、東北の雹鬼、関東の慧鬼、中部の狼鬼、近畿の覇鬼、中国の豊鬼、四国の暴鬼、九州の呑鬼の8人が持っているのだが、現在は私がひなちゃんのとお姉ちゃんので2つ、三度笠の狼の魔化魍が2つ持っているらしいが、ひなの持っていたのは何処の8人の鬼の魔化水晶かは不明。
関東を除く、北海道、東北、中部、近畿、中国、九州の中にひなちゃんの魔化水晶がこれのどこかに含まれる。
「しかし、何故北海道なのですか王?」
「地下室の資料によるとね白、北海道は未だに見たことのない水棲系の魔化魍がたくさん居るみたいなんだよ」
「ナルホド、ソノ魔化魍ヲ館ニ連レテキタイトイウワケデゴザイマスネ」
「そういうこと。まあまずは北海道に行く支度をしよう」
「お出かけ〜〜」
「そう。お出かけ、ひなちゃんも行く?」
「行くうぅ!!」
「じゃあ黒にお出かけの手伝いをしてもらって」
「はーーい。黒姉ちゃん行こう」
お出かけに行くのが嬉しいのか、黒を引っ張っていくひなちゃん。
さて、私も北海道に行く支度をしなきゃ。
SIDEヤドウカイ
【そろそろ王に会ってみるのは如何でしょうか?】
私は目の前で眠る仲間たちに言う。
【やっとか】
【確かにそろそろ会ってみたい】
【会うのは構わないけど、王は何処にいるのか分かっているの?】
【北海道です】
【何で分かるんだよ】
「北海道か………寒いのは嫌いです」
【ランピリス。何故、その姿のままなんだ】
ヒトリが隣にいるランピリスに聞く、確かにランピリスは先日に潜入させる際に殺した女の鬼の姿だった。
彼女の種族ワームは相手の姿、記憶、性格、癖などを完全にコピーする『擬態』という固有能力を持っているらしい。
この能力は1回使ったら使用出来ないという訳ではない。むしろ使おうと思えば、何度でも使える。
だが、このワーム………ランピリスワームはヤドウカイ達と合流した後でも擬態する時に殺した詩鬼という鬼の姿で過ごしていた。
「私はこの姿が気に入ってるからです」
【そうですか】
【………では、北海道に行きましょう、ランピリス、エンエンラを起こして】
「分かりました」
ランピリスは服から古びたパイプを取って、コンコンと叩くと。
フアアアアアア
大きな欠伸に似た声を出し、エンエンラがパイプから出て来る。
【な〜に〜か用?】
【はい。北海道まで飛んで欲しいんです】
【いいよ〜〜〜】
エンエンラは身体を白い煙に変えて、ヤドウカイ達の前に漂う。
ヤドウカイ達は煙になったエンエンラの上に乗った。
【お願いしますエンエンラ】
【は〜い〜!!】
ヤドウカイ達は筋斗雲のようになったエンエンラに乗り北海道を目指すのだった。
もうすぐ会えるよ、幽冥お姉ちゃん。
SIDEOUT
「!!」
「如何したのですか王?」
「ううん、何でもないよ」
「そうですか」
白は私の纏めた荷物を持ち、部屋を出ていった。
懐かしい声が聞こえた気がしたんだけど………気のせいだよね。
「でも、久しぶりに会いたいな朧」
如何でしたでしょうか?
遂に幽冥とヤドウカイが出会う場を作れました。
ヤドウカイ達はエンエンラ筋斗雲に乗って北海道へ、
幽冥たちは………
次回をお楽しみに