人間だけど私は魔化魍を育て、魔化魍の王になる。   作:創夜叉

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やっと始めりました北海道編。
今回はヤドウカイsideでオリジナルが出てきます。
どうぞ、お楽しみに。


記録弐拾伍

 荷物を纏め、土門たちをぬいぐるみサイズまで小さくなってもらいキャリーバッグの中に入ってもらった。

 そして、白と黒、ひなちゃん、お姉ちゃんと一緒に札幌行きの新幹線の個室に入る。札幌まで行くのに時間は少し掛かるが、海を渡れる魔化魍(鳴風と唐傘は別)が居ない今の状態からすれば、確実な方法である。

 

「土門遊ぼ〜〜」

 

 ひなちゃんが小さくなった土門に遊んで欲しいのか、土門を持ち上げてる。

 それに土門は脚を動かして逃げようとするも脚が何処にも付かず動けないので、空をカリカリ引っ掻いているようにしか見えない。羅殴が椅子の端っこで手にある木を叩いて何かを作っている。

 

 ガタンっと音ともに少し車体が揺れる、新幹線が動き始めたようだ。

 さて北海道ではどんな魔化魍に出会えるのかな〜。

 

SIDEヤドウカイ

 何故、こんなことに–––

 

【王に会わして下さい】

 

【是非、我らをお供に】

 

 鯱の頭に虎の上半身の等身大魔化魍 スイコ。

 

 そのスイコの肩に乗る蛇の頭部に鰐の身体の大型魔化魍(?) ノヅチ。

 

 の2体が頭を下げて、私に話をしていた。

 そもそも如何してこうなったのかというと。

 

 エンエンラに乗った私達はエンエンラの休憩を兼ねて、札幌のふれあいの森という場所で、噂されている迷子案内する謎の玉の噂の正体が魔化魍ではないかと思い、探していた。

 だが、エンエンラの本体でもある、パイプをランピリスが落として、何かに当たったような音が聞こえ、その場に行くと目を回す全身がプルプルしている玉のような身体の大型魔化魍 ヌッペフオフがいて、そこにスイコとノヅチも現れて、気絶しているヌッペフオフを私達がいるところまで運び、私達の目的を話したらこうなった。

 

【何故、王の所に行きたいのですか?】

 

【それは………】

 

私が聞くと、言葉を濁そうとするスイコだが。

 

【黙ってても意味がない話すべき】

 

【ノヅチ………分かった。では、話す】

 

 スイコの肩に乗るノヅチに何か説得され、話す気になったスイコは私の方に向き、話し始めた。

 

【私とノヅチは8代目魔化魍の王 シュテンドウジ様に仕えてた魔化魍だ】

 

 その言葉を聞き驚いた。

 8代目魔化魍の王 シュテンドウジ様に仕えてた魔化魍は王自ら育てた強豪が多く。その力は王が在命していたのなら猛士を全滅出来る程と言われていたが、シュテンドウジ様が鬼に討たれ、怒りに燃えたシュテンドウジ様の魔化魍たちは総本部に奇襲をかけるも、全滅したと言われる。

 

【我らは王を守れなかった】

 

【守れなかった】

 

【だから王と誓った約束を果たすために王に会いたいのだ】

 

【王に会いたいという理由は、分かりました。今度こそ王を守れる魔化魍になってください】

 

【ありがとう………うう】

 

【よかった、よかった】

 

 泣くスイコを慰めるノヅチ、良い光景だなと思ったんだけど………………あれっ、何かを忘れてる気が–––

 

【旨いなこいつは、モグモグ】

 

【ええ、美味です】

 

 遠くから、ガシャとダラが何かを喰べてるような音が………って。

 

【何を食べてるんですかガシャ! ダラ!】

 

 そこを見たらガシャとダラがヌッペフオフを喰べていた。

 

【ん、いやなこいつを見てたら途轍もなく腹が減ってな】

 

【そしたら、ジッとしてるからつい】

 

【ついで喰べちゃダメですよ!!】

 

 ヌッペフオフの身体を2体から取り返して、地面に置く。

 身体の至る所が喰べられていて、黄色い液体が噛み口から垂れていた、如何見ても、瀕死の状態に見える。

 

 せめて、楽にしてあげようと思い身体に爪を当てると、ヌッペフオフの身体が急にウネウネ動き始めた。

 すると、身体中の至る所にあった傷が元に戻っていくではないか。やがて傷は全て無くなり、何事もなかったように起き上がるヌッペフオフ。

 

【はあー、またやっちゃったのか】

 

【また?】

 

【私、魔化魍の食欲を刺激する体質らしいんですよ】

 

【食欲………それで】

 

【まあ私、再生能力が高いので全身喰べられたとしても1ミリくらいの破片からでも再生できますし、もう慣れちゃいました】

 

 どこにあるか分かりずらい顔で笑っているらしいが、慣れたということは何度も何度も喰べられていたということだ。

 

【平気なのですか?】

 

【何が?】

 

【喰べられて平気なのかと】

 

【私って、意外と美味しいんだそうです】

 

【………】

 

【童子や姫のいない幼体の魔化魍に私の身体をあげると喜ぶんですよ。

 この身体のおかげで今まで色んな魔化魍の母親っぽいことをしてました。私、子供が好きですから。だから喰べられたとしても平気です】

 

【そうですか………………良ければなんですが、私と一緒に王に会って見ませんか?】

 

【えっ】

 

【王はあなたのような魔化魍を放っときませんよ、だって】

 

【だって?】

 

【それが王…………幽冥お姉ちゃんだから】

 

【ふふふ、そんな素敵な王なら会って見たいな】

 

【では!!】

 

【私を王の所に連れて行ってください】

 

【喜んで】

 

 この話が終わった後にエンエンラの休憩も終わらせて、私達は北海道に向かった。




如何でしたでしょうか?
絶体絶命なスコッチさんのヌッペフオフ、覇王龍さんのスイコとノヅチコンビのオリジナル魔化魍を出させていただきました。絶体絶命なスコッチさん、覇王龍さんアイデアありがとうございます。
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