さらにオリジナルの魔化魍を出そうと思います。
崩が顎に餌を分けているの目撃した後に白と共に館の修理の話をしようとしたら–––
「…ん、あれ」
急に眠気が来た、考えて見たら、いつもならとっくに寝る時間だった。でも、館の外観を覚えてるのは私だけだから起きてなきゃ………
「失礼ながら我が王。そろそろ体力の限界のはずです。お休みになってください」
そう思っていたら、後ろから抱き抱えられる。
眠気のする頭を上げたら白の顔が見える。
「でも、私が起きてなきゃ」
「王の体はあなた一人のものではありません。少しは私たちを頼ってください」
「分かった。じゃあお休み」
「お休みなさい」
SIDE白
王が私の腕の中で眠りにつく。
丸一日起きてれば眠くなる。しかも王は人間の子供、子供には睡眠が必要だ。
だが、私は先程、王に聞かれて言わなかったことがある。
今まで『王の痣』が魔化魍以外の種族に、ましてや食糧でもある『人間』に発現することは無かった。
このあり得ない事実に私は驚いたが、痣を見て感じたあの感覚は間違いなく、私の腕の中に眠るこの方が魔化魍の王であることを感じた。しかし、おそらく、いや既に確定なのだろうが時が経てばこの方は人間から我々、魔化魍へと変わっていくということ。
今まで人間として生きてきた王にこのことは言えなかった。
私は最初に会った時、この方を王だと気付かずに童子と共に王を襲った。
だがそれは、我が子とツチグモとオオアリに阻まれ、童子は喰われた。そして、この方の腕から見える青い龍の痣を見た瞬間に私の身体は硬直し、その正体に気付き、そして後悔した。
王に手を出そうとした私は死ぬつもりだった。
だが、王が止めて私に『従者になって』と言った。嬉しかった、王を殺そうとした私を許し、王は私を従者にしてくれた。さらには名前まで賜われた。この恩はこの命続く限り、一生忘れることはないだろう。
王を洋館の中にあった破損も少なく比較的綺麗な部屋にある寝床に運び、側にあった
「みんな集まって」
王を寝床に寝かせて直ぐに洋館の外に出た私は 、土門や鳴風、顎、崩たちを呼ぶ。
崩の上に三体は乗っかり、私の前に集まる。集まったのを確認した私は本題を話す。
「王はこの館を早く完成させたいようです。ですから私たちが少しでも王の役に立つようにこの館の修理を王が眠っている間に私たちだけでやりましょう」
おつかいを頼まれ、人間の街に行った際に多量の書物のある場所で建築の知識の書かれた書物を読み、この洋館をどう直せばいいのかは頭に入っている。
グルルルルッ ピィィィィィィ
ギリギリギリギリ ノォォォォォン
各々が理解したのか声を上げる。
「土門はこのレンガをあの壁に組み込み、糸で補強して頂戴。鳴風はレンガを運んであげて。顎は館の外の邪魔なものを退かしてきなさい。崩は館の周りの穴を埋めてきて」
私の言った指示の通りに各々が行動を始める。土門と鳴風はレンガを館の壁の方に持っていき、顎は崩と共に移動する。
私は館の中の掃除をしようと思い、再び館の中へ戻るのだった。
SIDEOUT
目を覚ましたら、いつの間にかベッドの上にいた。白に抱えられてその腕の中で眠ってたはずなんだけど、白はどこにもいない。
扉を開けて出ると最初に目に入った光景に驚いた。
まず、綺麗なのだ。昨日は瓦礫によって道が不安定だった廊下が何もない真っ直ぐな廊下となっている。白や土門たちを探すために歩き始めると、昨日治そうと思っていた壁の穴はレンガで塞がれてたり、折れてた柱が真っ直ぐに建ち、そこら中に散らばっていた破片なんかも綺麗に片付けられている。と明らかに直されている。
だが、探しても白たちは居ないので、おそらく外だろうと扉を開けて、外へ出る。
洋館の外も変わっていた。昨日は一つしか埋められず他にも無数の穴やクレーターのように深い穴もあっが、それらは全部無くなっていた。
そうして少し歩るくと白たちを見つけた。
白を中心に土門や鳴風、顎、崩が一緒に集まって塊のように寝ていた。微笑ましく思い、白のそばに向かおうとすると、その白の隣に見慣れないものがいた。
ハエトリグサを縦にし、蕗の葉を乗せた頭に、全身を覆う緑のツタにツタのような腕。そして、この館に置いてあったガーデニング用の如雨露に脚から伸びてる蔓が巻き付いている。
魔化魍には大型だけではなく、等身大のサイズの魔化魍もいる。
だが、これの多くは夏に発生する個体が主で、夏とは真逆の冬に育つ魔化魍ではない。さらに、魔化魍オタクとも言える私が全く知らない『等身大魔化魍』だった。
いかがでした。館を直すと言いながら、あまり描写がなくてすいません。
次回、オリジナル魔化魍の正体と名付けをやります。