人間だけど私は魔化魍を育て、魔化魍の王になる。   作:創夜叉

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新話です。コラボ編の真ん中あたりです。後、少しでコラボ編終了です。


参 会話

 現在、薫さんが弟さんに頼んで私の家族達をこの城に呼びに行ったのだが、その間に私たちが暇したらいけないと言った薫さんはヒトカラゲ達にティーセットを頼み、私とお姉ちゃん、朧と美岬のプチ女子会を開いた。

 そして、その話の中で分かった事が何個かある。

 この世界は弟さんが支配する煉獄の園(パーガトリー・エデン)という世界。薫さんと弟さんは実の姉弟ではないが姉弟以上に仲が良い。

 ヴラド・スカーレットという育て親がいる。屑転生者を狩っていて、一部は捕獲して玩具(おもちゃ)にしている。

 

「それにしても転生者ってそんなにいるんですか?」

 

「いるよ。それはもうウーーーーンザリするくらい」

 

「転生者は私たちだけと思っていましたが、その話を聞くと私たちのいる世界にも転生者がいるのかもしれないですね」

 

「あーーーどうだろうね。アニメ世界やライトノベル世界にだと屑転生者が多いけど、特撮の世界で屑転生者が出たのは本当に少ないし、オマケに好き好んで魔化魍に襲われる世界に行く屑転生者はいないと思うし、幽冥ちゃん達もどちらかというと屑転生者たちのような神様転生ではなく、普通の転生だしね」

 

 薫さんの話で少しは安心した、もし屑転生者というのが私の家族を狙ったら、私は自分の使える能力と歴代の魔化魍の王の力をフルに使って、屑転生者を灰塵に変えてやる。

 

「ふふ、その顔を見るに幽冥ちゃんも屑転生者には容赦しない人と見た」

 

 薫さんの言葉で、今自分の考えていたことに驚いた。魔化魍の王になりつつある自分は少し、過激な思考も出来るんだと。

 だが、そんな私の考えは気にせずに薫さんは笑顔で私達に話を続ける。

 

SIDE白

 今の私は、いや私たち困惑という状態なのだろう。

 

 我々のいた館がいつの間にか城の庭の中央に移動していた。

 突然の事態に固まる私と家族、そんな中、ひなと波音はそんな状況を気にせずに、青と黒の長方形が並ばられた足軽の異形 ヒトカラゲに肩車してもらって遊んでいる。

 全部あの人間がやったのだろう。煉獄の園(パーガトリー・エデン)の主 鬼崎 陽太郎が–––

 

〜回想〜

 私は鳴風たちの報告で伝えられた近付いてくる何かの正体を見るために、鳴風、睡樹、蛇姫、拳牙、荒夜を連れて門の外で何かを待っていた。

 

鳴風

【あ!! あれだよあれ】

 

 そう言って、鳴風が尻尾で示した先に何か、いや黒いギャング姿の異形を引き連れた、白のワイシャツに黒のズボン、その上にはボタンを開けた学生上着を羽織った青年がいた。

 そして、青年と黒のギャングの異形が私たちの前で動きを止める。

 

「イッタンモメンの妖姫 白ですね」

 

「!!」

 

 いきなりの青年の言葉に驚くが、すぐに気持ちを落ち着かせて、目の前の青年話し掛ける。

 

「貴方は何者ですか? 見た所、人間だと思うのですが」

 

「そうでした。自己紹介がまだでしたね………僕は鬼崎 陽太郎。貴方たちが今いるこの世界、煉獄の園(パーガトリー・エデン)の主です」

 

「成る程。この世界の管理者というところでしょうか?」

 

「そうですね。そんな所です」

 

「それで、どの様なご用件でしょうか? 残念ながら我らの王はご不在なのですが」

 

「貴方たちの王と家族3人は今頃、僕の義姉さんとお茶会をしていると思います。

 まあ、目的を言うのでしたら貴方たちを僕の城に招待しますという所でしょう」

 

 白は、目の前にいる青年の話を聞き、王達は如何やら、青年の姉と共にいることがわかった。

 だが、これが罠だったらという考えもあるがそれは無いだろうと思い。

 

「分かりました。その招待状受けましょう」

 

「では、僕を貴方たちの館に案内してもらってよろしいでしょうか?」

 

「分かりました。では着いて来てください」

 

 そして、白は陽太郎を自分たちの家とも言える館に案内した。

 ちなみに、クローズ達は陽太郎に徒歩で帰れと命令されて、城の方に向かって歩いて帰った。

 

 そして、青年を館に入れて、少しすると急に何かを呟き、一瞬館が揺れたと思い、外に出たらさっきまでいた景色とは違い、城の中庭の中央に館が転移していた。

〜回想終了〜

 

 そして–––

 

「白!! みんな!!」

 

 愛しの王の声が聞こえた。

 振り向くとそこには、普段着とは違った服、例えるならお伽話のお姫様が着るような煌びやかな純白のドレスを身に纏った幽冥と舞踏会で着るドレスを着た春詠と朧、美岬がいた。

 これを見た、白は幽冥に見られない様に鼻を抑えた。

 もし、抑えている手を退かせば折角の王のドレスが自分の血で染まってしまうと。

 

 そんな白の気持ちは知らずに幽冥は、今の格好に少しむず痒い思いをするが、その内慣れるだろうと思い、館にいる家族の元に向かった。

 

SIDEOUT

 

 陽太郎さんの前には暴炎と荒夜、屍王が気にも似た似た何か昂ぶらせていた。

 

暴炎

【陽太郎、勝負】

 

荒夜

【陽太郎殿、行くぞ!!】

 

屍王

【ハハハハハ、ファラオの力を見せてやる陽太郎ぅぅぅ!!】

 

「良いですよ。王の魔化魍の力ーーー見せてください」 

 

 そして、薫さんの前にはいつでも戦えると言わんばかりの骸と狂姫、拳牙が立っていた。

 

【本当に良い頭蓋骨くれるんだな!!】

 

狂姫

【……………】

 

拳牙

【いざ尋常に】

 

「簡単に倒れないでね」

 

 私の家族と異世界の主の義姉弟の手合わせが始まろうとしていた。




如何でしたでしょうか?
次回はほぼ戦闘のみです。
楽しみにしていてください。
気になることがありましたら、活動報告の質問コーナーに書いてね、では、また次の投稿で
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